一時間労働の厳しさと、報酬の違い。日本とスイス I

今日は5月1日。メーデーだ。この際、スイスの給料が高い(チューリッヒ市が世界一物価の高い年に、2012-02)理由を、一時間労働に課せられる厳しさが日本と違うことにふれてみる。

大雑把に結論的に言うと、スイスの一時間の仕事は日本に比べて2倍以上厳しく、密で、その代わりに2倍以上の報酬がえられるという事。(有給休暇が多いし、残業がないので月の給料の差は2倍にはならないが、一年間を計算してみるときっとこうなると思う)

掃除婦を個人で雇えば、時間給4000円だ。(2015 一月)職種で最低時間が決められている。

40年も前にこちらへ来た当時、お金の為にさまざまな、いわゆる短期アルバイトをした。飲食店で働くことが一番手っ取りばやかったし、食事つきで助かった。日本で言うと、例えば3人ほどのウェイトレスが「いらっしゃいませ!」と声をそろえていう食堂スペースを考えた場合、こちらではそれを一人でこなす事になる。10ほどのテーブル、最高30人ほどを受け持つ。サービスも、会計も(テーブルで自分が直接受けとるの
で、チップももらえるチャンスになる)後片付けもする。

特に昼のメニュー時や催し期間、夏のガーデンサービスは、殺人的だ。こちらの女性は体力もあり、ビールジョッキー6つぐらい平気でもてる。私は必ずお盆に載せても4個が限界だったが、動きのすばやさで補った。

お客とのトラブルはよくあり、何度も失敗して謝ったことが多かったがったが、日本のように「客は神様」ではないので、自分が悪くないときは説明する。シェフがやってきて、正しければ、私のような外国人素人のアルバイトでも肩を持ってくれ、お客に不当を認めさせる。他の客が「早く勘定をしてくれ!」というような気持ちでいることが分かっても、大体はこちらの人は根気よく待ってくれる。

こちらの奉仕する(日本で言うとサービス業)職業は、ひとつの職業であり、自分で卑下しないし、客のリスペくトがあり、対等になる。

お客がない時は、座っていてもよいし、シェフは、従業員が疲れず、楽に働け、稼げるように気を使ってくれる。(勿論星付きの高給レストランの話ではない)多いときは昔の事でも(今の価格にして、チップもいれ)普通の安レストランでも昼の忙しい時間は一時間4000円収入があったときもある。平均3000円ぐらいだったかと記憶する。忙しい昼に2時間補佐的に働きに行ってもに結構なお金になった。本職で月給にすると休暇もあるので平均すると低くなる。この集中度ならたぶん月、40から50万円ぐらいか。しかし長続きはしない。仕事がきつすぎる。それでも日本のように必要以上に卑下し頭を下げることがないし、特につくり表情をしなくて良いので、エネルギーが節約出来る。しかし会計も責任があるので、間違いがあった特は大変だ。一流レストランは格式が違いお客は神様であるが卑下する関係にはならない。
・・・・・・現在はコンピューターが導入されているので、仕事も楽になったし、従業者に優しいシステムが導入され、ゆったりしてる。昔の汗かき仕事を思い出す・・・・・

日本では、同じスペースで、3人で仕事を分け、労働量が3分の一になり、良い雰囲気で、責任もわけ、拘束時間に対して時間給が少ないとおもうが健康だと思う。その代わり「お客は神様」に奉仕するサ-ビスが要求される。一人のもち場所が少ないと、雇用が増え、失業者が少なくなるし、給料は少なくても長続きする。ウェートレスの時間給はどれぐらいか分からないが、年間を通して考えれば低いのではないかと想像する。(過労死するという現象があると聞いて意味がよく理解できないのだが・・・・労働基準法を知らないのでは)

日本にいたときある女子高校で週、18時間の授業を持っていた。その他の雑用をさっさとすれば、毎日4時間は自由な時間が出来るはずだったが、実際は朝から夕方ホームルームという時間まで、クラブ活動や行事など、又職員会議があったとしても実際には数時間は自由時間が有るのだが、一日中仕職場にいなければならなかった。さらに、社会的な教育も義務で、毎朝、生徒のスカート丈を測ったり、髪形を観測したりする耐えられない仕事もあった。父兄との関係は、教員のプライベートの生活も脅かされことさえあった。

その代わり、一番大事な授業の内容や、効果については校長すら興味がなかったのか、そのような専門的な話し合い、議論はなどなかった。だから甘えていて、自分の専門教科の発展や再教育など話題にはならなかった。

つまり日本では、それぞれの教員の専門教科などの教育の内容は、つまり教員としての本質的能力は、就職すればもう要求されず、又育成されず、多くの時間は、「しつけ」など、本来家族、社会が受け持つ仕事に翻弄され、それに不器用な教員は悪い教員になる。

一時間の勤務内容は、専門知識の教授と「しつけ」の混合だから、時間給の専門度が下がり、格下がり低給料になるのは理解できる。

こちらは小学校さえ、先生としての専門知識の教授法だけが問題になり、専門純度が高い。だから時間給も高くて当然だ。(クラブ活動や制服なし、プライベートな髪型、服装はすべてありで、学校は責任なし)

私が、芸術大学や、他の専門学校で仕事がもてたのは、幸運だったが、その厳しさは日本の比ではない。どうしてこのメソッドを、どうしてこの練習を、どの生徒にどのような効果があったか、短期、長期の目標、その具体的展開方法、分析など、同僚に常に説明できなければならない。効果のない授業はだめ。どっち道学期末は、仕事を公にするのでごまかしは効かない。

授業が終わればすぐ他の職場に駆けつける。週、大体20時間で、無理して、上手に時間割を組んでもらえば午前中で終わる。午後は、創作、子育て、昼寝、夜は、会議、劇場鑑賞といくつかの仕事を平行に出来る。前にも書いたが
休暇は多く、小、中、高は、13週休みだ。大学はもっと多い。

しかし、次の学期の新しいテーマ(ほとんどの教科がこのテーマに取り組む)が知らされるので予習が必要だ。マンネリにならないようになっている。再教育義務で、それも給料の一部に入っている。私は、自分のプロジェクトを公にすればそれが考慮される事になっていた。

会議などでは、一人の生徒に対して数時間もかけるときもある。演劇作品に振り付けが決まったら、監督の希望が充たされるように、常に3種類の提案を持っていなければならない。面白いが厳しい。

結局、時間は自由だが、専門責任が重大で、厳しい。だから実際に時間給を計算したことがないが、スイスの時間給が2倍、あるいは3倍と実感される。これはわたしの経験的な計算だ。(月給として年間平均させると、月給は日本の2倍にはならないと思うが)


日本のように、ゆったりと長く職場にいて、責任が共有される。団結力があり社会的だ。だから同じ職場にながく勤められるのか。ストレスがあっても、ならそれは専門知識の見解の違いからくるよりも、社会、人間関係からもくる。

こちらのように、一時間の専門責任が仕事が密で、ストレスが大きいが、自由時間が多く出来る。どっちが良いでしょうか。無論人間関係からくるストレスも多い。しかしそれを助言、相談のプロの機関が備わっている。

30年も昔、初めて1時間半の授業をもらったとき、その時間給が高かった事に驚き、喜んだが、そのためには3倍の時間が準備として必要だった。

日本と欧州の一時間の価値の違いは、時間の大事さ、使い方の差にもなる。
こちらでは抽象的な言い回しは誰も相手にしない。暢気すぎるからだ。例えば日本中が感激して、センチメンタルに語る「絆」などだ。こちらではそんなカッコいいような言葉にかかわる時間はない。その具体案と、実行、そして効果が問題にならない限り、聞こえがいい言葉だけでは無意味なのだ。それが打ち出されて初めて「絆」の意味が生きてくるのだ。厳しさと、スピードが違うといえる。

続きはこちらの 
次のIIに !

追加情報、日本のGDPの一人当たりは(2011)4万5900ドル。スイスのそれは、8万1200とあった。

・・・・この差は女性の生産力の違いが大きな原因のひとつになると確信する。・・・・


関連記事(学校評価。2012-02
style="font-size:large;line-height:1.2;">)




関連記事・・・・・・・日本の先生は働きすぎ、時間給がっ少ない。

・・・・・・・・こちら・・・・・・・・・

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by swissnews | 2012-05-01 23:10 | 企業・労働・賃金 | Comments(0)

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