DOKDO(竹島)が日本から遠のくか?。ドイツ語メディアの一例
いまTAGI新聞を下から取ってきた。わたしのTages Anzeiger (Tagi新聞)はスイスドイツ語新聞の最高部数を持つ中庸の一般市民新聞だ。日本でも知名度のあるNZZのような専門家や知識層の伝統的新聞はオンラインで読んだり、知人が日本の記事を送ってくれたりする。
きょうのTAGI世界欄に4分の一ページほどの「日本も所有権利を主張するDOKDO島に韓国李大統領が訪問」の記事が載っていた。「日本から島が流され離れていく」というようなニュアンスだ。
簡単な地図ものっていて、東京とソウルの位置の他にJapanisches Meer(日本海)と、Dokdo/Takeshimaと書かれその小さな島を示唆している。
・・このことに関して野田首相は「非常に遺憾である」と決断表明し、韓国在住日本大使に帰国を命じた。
・・Dokdoは荒涼とした二つの岩の島からなり(現在)韓国がコントロールしているが、日本は自国の固有の島として主張している。両国は歴史的な資料を掲げ対立している・・・・アメリカはあいまいな態度をしている。(両国が平和に解決していく事を望んでいるようだ)。
・・(韓国がこの島をずっと開拓始めていたのをみてか)2005以来日本は今までのように控えめな態度を変え、島根県などが中心になり竹島を返還せよと言う運動が広がっていた。二人の日本大臣が8月15日の敗戦記念日に、一般戦没者だけでなく戦争犯罪者も奉ってある靖国神社に参拝するというアグレッシブ(挑発的)な計画に、韓国だけでなく中国も反発していることもこの突発的訪問になったようだ。韓国内にはしかし、この時期の李大統領のDokdo島訪問には、選挙も近いし、野党の批判見解もある。
・・この竹島は日本が抱えている3つの領土問題のひとつである事。北方領土返還問題とプーチン大統領。尖閣諸島と中国。・・そのいきさつ過程が説明・・・日本の妥協のない(工夫のない)外交の例がいくつかあげられている。・・そのひとつに2009の前原前外務大臣の(きつい)かたくなな外交は益々ロシアを刺激した。その後ロシアは「北方領土はロシアの国土」と開拓を急いでいる。
・・結局日本外交の失敗は、隣国と妥協のある解決に努力しないで時間が過ぎてしまった。戦後処理も、隣国に対する謝罪もかたちだけのものであり、日本は、ロシア、韓国(朝鮮)、中国に日本の高いレベルのKnow-how(ノウハウ)を提供してきたのだから十分だという見解だったようで、そのことにより戦後処理が終わったものとしていた。領土問題も(おろそかにしてきたのは)このような立場からであった、今でもそうだ。・・・・・・以上
私の感想・・・・謝罪は謝罪、援助は援助、投資は投資と考えるのが普通。妥協のない意固地な自己主張と、鼻の高さか!知恵を絞るなどといってきたがもう何年も過ぎている。机の上に地図や昔の資料を広げ、それをただ指差し高々に自分の正当性を世界に叫んでもなにか空しい感じがする。長い間、その戦略でどれほど効果があったのだろうか。自分たちの変わらない意向をただ伝えに行く外交なら、ファックスでも送れば用はすむ。言い渡しではなく話し合いというのが出来ないのだろうか。少なくとも尖閣諸島のことはもっと上手に賢く交渉してくれればと思う。。
今、NZZのオンラインで探索してみると2005の長い記事がみつかった。そのタイトルが「DOKDOかTAKESHIMAか」というのだった。今日の新しい地図には「DOKDO INSELN(島)」とあり、李大統領訪問記事のほか、東京都が「SENNKAKU INSELN」を購買計画のことまで書いてあった。
その他Spiegelとかいくつかドイツの新聞、雑誌オンラインでこの記事を見つけたが皆「DOKDO]と書いてあり、ひとつだけカッコの中にDOKDO(Takeshima Japanisch)(日本語)とあった。これがドイツ語メディアの常識みたいだ。これはどういうことなのでしょうか。
皆さん、ご自分で、ロシア語、スペイン語、英語などの他国のメディアで、オリジナルで「竹島」をなんと呼んでいるか調べてみてください。
追加情報・・・11日のユーロニュースで、日本と韓国間の異論ある問題点であるこのニュースが報道された。ヘリコプターで降り立つ李韓国大統領の姿、国際司法裁判所に提訴検討をしている玄葉光一朗外務大臣の記者会見をしている姿が映った。韓国の「グローバル・コリア」の行動を批判し、反省、審議してほしいいくつかの要点を伝えたらしい。そのような両国の衝突が、オリンピックのサーっカー試合にもエスカレートしたとあった。上半身裸の韓国選手が、この島は韓国のものだと書いていたらしい紙か、布か分からないが掲げていた姿が映った。この選手は、表彰式参加禁止になった。
最初にDOKDO あるいはTOKDO島 とあり次に日本ではTAKESHIMAと呼ばれていることを付け足す感じだった。
日本ではこのような態度が「毅然」とした立派な姿として国民の誇りになるようだ。もしこのような「毅然」とした態度からなにか良い結果が生まれてくれるならそれも良いが、今までだって「毅然」「慎重に」だったのではないですか!そして実質的には韓国の国民が年何万人もこの島に訪問して開拓しているのを見聞きしていたではないですか。それでも尚、日本政府は「遺憾だ」と言い続け、またこれからも先も何年も日本国民に韓国に対する闘争心や憎しみを植え付けさせて何の国益があるのか。
日本メディアが、日本人の為、「DOKDO」と書かれている海外のオリジナルの記事をすぐ「竹島」と日本語に訳してしまうので、それを読む日本人は世界中の人が「TAKESHIMA]の名を知っていると思い込んでしまうのではないでしょうか。これは数年前に比較したときの経験ですが、今度から注意して原語の記事を読んでみることにしましょう。
それともうひとつは、世界中から非難されている李韓国大統領の訪問と書いてある日本の新聞がありますが、これは必ずしも正しいとはいえませんね。
チューリッヒ F.S.
きょうのTAGI世界欄に4分の一ページほどの「日本も所有権利を主張するDOKDO島に韓国李大統領が訪問」の記事が載っていた。「日本から島が流され離れていく」というようなニュアンスだ。
簡単な地図ものっていて、東京とソウルの位置の他にJapanisches Meer(日本海)と、Dokdo/Takeshimaと書かれその小さな島を示唆している。
・・このことに関して野田首相は「非常に遺憾である」と決断表明し、韓国在住日本大使に帰国を命じた。
・・Dokdoは荒涼とした二つの岩の島からなり(現在)韓国がコントロールしているが、日本は自国の固有の島として主張している。両国は歴史的な資料を掲げ対立している・・・・アメリカはあいまいな態度をしている。(両国が平和に解決していく事を望んでいるようだ)。
・・(韓国がこの島をずっと開拓始めていたのをみてか)2005以来日本は今までのように控えめな態度を変え、島根県などが中心になり竹島を返還せよと言う運動が広がっていた。二人の日本大臣が8月15日の敗戦記念日に、一般戦没者だけでなく戦争犯罪者も奉ってある靖国神社に参拝するというアグレッシブ(挑発的)な計画に、韓国だけでなく中国も反発していることもこの突発的訪問になったようだ。韓国内にはしかし、この時期の李大統領のDokdo島訪問には、選挙も近いし、野党の批判見解もある。
・・この竹島は日本が抱えている3つの領土問題のひとつである事。北方領土返還問題とプーチン大統領。尖閣諸島と中国。・・そのいきさつ過程が説明・・・日本の妥協のない(工夫のない)外交の例がいくつかあげられている。・・そのひとつに2009の前原前外務大臣の(きつい)かたくなな外交は益々ロシアを刺激した。その後ロシアは「北方領土はロシアの国土」と開拓を急いでいる。
・・結局日本外交の失敗は、隣国と妥協のある解決に努力しないで時間が過ぎてしまった。戦後処理も、隣国に対する謝罪もかたちだけのものであり、日本は、ロシア、韓国(朝鮮)、中国に日本の高いレベルのKnow-how(ノウハウ)を提供してきたのだから十分だという見解だったようで、そのことにより戦後処理が終わったものとしていた。領土問題も(おろそかにしてきたのは)このような立場からであった、今でもそうだ。・・・・・・以上
私の感想・・・・謝罪は謝罪、援助は援助、投資は投資と考えるのが普通。妥協のない意固地な自己主張と、鼻の高さか!知恵を絞るなどといってきたがもう何年も過ぎている。机の上に地図や昔の資料を広げ、それをただ指差し高々に自分の正当性を世界に叫んでもなにか空しい感じがする。長い間、その戦略でどれほど効果があったのだろうか。自分たちの変わらない意向をただ伝えに行く外交なら、ファックスでも送れば用はすむ。言い渡しではなく話し合いというのが出来ないのだろうか。少なくとも尖閣諸島のことはもっと上手に賢く交渉してくれればと思う。。
今、NZZのオンラインで探索してみると2005の長い記事がみつかった。そのタイトルが「DOKDOかTAKESHIMAか」というのだった。今日の新しい地図には「DOKDO INSELN(島)」とあり、李大統領訪問記事のほか、東京都が「SENNKAKU INSELN」を購買計画のことまで書いてあった。
その他Spiegelとかいくつかドイツの新聞、雑誌オンラインでこの記事を見つけたが皆「DOKDO]と書いてあり、ひとつだけカッコの中にDOKDO(Takeshima Japanisch)(日本語)とあった。これがドイツ語メディアの常識みたいだ。これはどういうことなのでしょうか。
皆さん、ご自分で、ロシア語、スペイン語、英語などの他国のメディアで、オリジナルで「竹島」をなんと呼んでいるか調べてみてください。
追加情報・・・11日のユーロニュースで、日本と韓国間の異論ある問題点であるこのニュースが報道された。ヘリコプターで降り立つ李韓国大統領の姿、国際司法裁判所に提訴検討をしている玄葉光一朗外務大臣の記者会見をしている姿が映った。韓国の「グローバル・コリア」の行動を批判し、反省、審議してほしいいくつかの要点を伝えたらしい。そのような両国の衝突が、オリンピックのサーっカー試合にもエスカレートしたとあった。上半身裸の韓国選手が、この島は韓国のものだと書いていたらしい紙か、布か分からないが掲げていた姿が映った。この選手は、表彰式参加禁止になった。
最初にDOKDO あるいはTOKDO島 とあり次に日本ではTAKESHIMAと呼ばれていることを付け足す感じだった。
日本ではこのような態度が「毅然」とした立派な姿として国民の誇りになるようだ。もしこのような「毅然」とした態度からなにか良い結果が生まれてくれるならそれも良いが、今までだって「毅然」「慎重に」だったのではないですか!そして実質的には韓国の国民が年何万人もこの島に訪問して開拓しているのを見聞きしていたではないですか。それでも尚、日本政府は「遺憾だ」と言い続け、またこれからも先も何年も日本国民に韓国に対する闘争心や憎しみを植え付けさせて何の国益があるのか。
日本メディアが、日本人の為、「DOKDO」と書かれている海外のオリジナルの記事をすぐ「竹島」と日本語に訳してしまうので、それを読む日本人は世界中の人が「TAKESHIMA]の名を知っていると思い込んでしまうのではないでしょうか。これは数年前に比較したときの経験ですが、今度から注意して原語の記事を読んでみることにしましょう。
それともうひとつは、世界中から非難されている李韓国大統領の訪問と書いてある日本の新聞がありますが、これは必ずしも正しいとはいえませんね。
チューリッヒ F.S.
by swissnews
| 2012-08-11 17:01
| 竹島・尖閣・日中韓の問題
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