山田洋二の「東京家族」がチューリッヒで上映に

昔の映画好きな同僚から誘われ、「チューリッヒ映画愛好会」のようなものに入っている。

毎月、メールがあり、3つの映画のタイトルが知らされる。その説明も書かれてある。

最後の週に話題になる映画がひとつ、その中から選ばれ知らされる。そして月初めの月曜日、集まってディスカッションイなるのだ。

この司会は、2人の名のある映画批評家が行うが、いつも20から30人のどっちかと言うと高齢者が集まって率直に話し合う。その後小さなグループでお茶を飲みに行く人もいる。

今月の映画に「東京家族・Tokyou Family」が推薦されていたが、最終的には違う映画が、テーマとして取り上げられることになって、少し残念だ。

「小津安二郎・東京物語」は、日本と、チューリッヒでもう3回は見た。だから、今回の山田洋二氏の「東京家族」は、観たいような気もしたが、観たくないようような気もしていた。

午後2時からだったが、知らない日本人が2組日本語で話し合っていたし、ある80歳以上と思われる日本人おじいちゃんが真ん中に座っていた。スイス人もたくさん来ていて、40人ぐらいはいただろうか。

山田洋二氏の作品は無論、何度も観ていたので、どんなに映画そのものがそんなに気に入らなくても、「日本の景色が見れる」と言うだけで感激なのだ。小さな知らない漁村とか、こんなところが日本にあったのかと調べ、メモして置く。多くははっきりわからないのだが、いつか行こうと誓う。

映画は良かったと思う。テーマはやっぱり同じだが、東日本大震災の運命にも絡めて、ますます日常に追われる東京の生活や、それでもセリフが面白く、「ニコリ」とする生き生きとした大人子供がでてきて、良くも悪くも日本が象徴されていた。

特に、日本では近い者にも「本音」を言葉として言えないことが多いので、その重みが、行動や言葉としてでてきた時は、短くても貴重な事になる。いつも日本の言葉少なの息苦しさと、その重みやある種の軽さはかわらない。

それと、広島付近の景色や、島の生活、美しさと不便さ疎開のテーマは、こちらでも同じだ。

この次に、この映画を見た同僚と話してみたいと思う。

こちらの批評はひとつしか読めなかったが、前評判のように良かった。

映画が終わった後、日本人のおじいちゃんにちょっと話しかけてみたいなと思ったのに、花粉症で鼻水が止まらず、又、涙がでてきて、くしゃくしゃな顔になって、人と向かい合う自信が無かったのでそそくさと帰ってきた。

夜には、子供などに「忙しくても映画観ておいで!」と電話した。

fm

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by swissnews | 2014-03-26 19:46 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

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