この幼稚なセクハラ野次は、しかし根が深い
10年以上前か、PCで日本の記事が読めるようになって歓喜した矢先、それまで見えてこなかった国内の俗的なことも見えてきて腹立たしいことが続き失望した。
日本の女性政治家、学者、女優、芸術家などが何か主張しメディアの記事になると、それに金魚の糞のように連なる何百という下品なコメントが読め、これが現在の日本の文化なのかなと寒気がした。
若い日本人女性が「それは気にしない、気にしない。このようなコメントはいわゆるネット右翼という頭の悪い若者が退屈で書き込んでいるのよ?まったくの少数民族よ。」と教えてくれた。
それにしても日本の女性の地位が世界で85位から97位、101,105位と毎年低下していくではないか。他の後進国が追い抜いていくからだ。
日本は比較的早く女性参政権を得られてきたにもかかわらず(たいした苦労もせずに得られたからなのか)、本当の女性の人権の意義を男女とも大きなテーマとしてこなかったことが問題だ。日本の経済的発展があまりにも急激で、「豊か」の影で女性は取り残されたと分析した学者がいた。女性たち自身がこの「豊かさ」の錯覚にとらわれていたからだとも読んだ。
いずれにせよ今でも「女性は子供を生む機械」とか、「出産は女性の義務」とか「心の中」で思っている男性が沢山いるし、それに甘んずる女性も少なくは無いようだ。それも、国民をリードして行く立場の男性が時々感情余って「言葉として」その中世的意識をむき出しにする。
「女性の人格を認めよう」と語り訴えた進歩時な学者や政治家だって、実際の自分個人の日常では女性を卑下していた例は東西に限らず山ほどある。
つまり、法的あるいは理屈では男女同権が法律化されても、その下にくすぶる保守的な意識は深く日常生活に根付いていると云うことで、それを克服するには相当な時間が必要になる。
女性が教育や結婚の相手を自分で選べるようになってからまだ100年ほどだ。それも一握りの先進国だけだ。そして常に戦っていかなければ又すぐ、失われていく権利でもある。
今回の野次はやっぱりはっきりさせて、何かの形に結論付けなければならないと思う。皮肉もユーモアも無いこのような「傷つけ」発言は、ひとつづつ処理して記録として残していかなければならない
どんな細かい事でも女性は主張し、結果をあいまいにしてはだめだ。そのような例が重なると、次の女性議員が似たような野次を受けた場合、即、その場で反論できる勇気をもつことが出来るだろうと期待しながら。
日本の女性自身が戦っていくなら、海外のメディアはもっと応援してくれるだろう。
私個人の提案は想像力のトレーニンぐだ。身内の身になって考えてみる事だ。
女性の生き方を批判しようとした時、一息待って、これが娘、身内、親戚だと想像してみることだ。自分の娘が「子供産めないのか!」と職場でいわれれば、それを言った男に謝ってもらいたいと思うのではないだろうか。だからそのような不用意な事は口に出さないようになる。
成人したプライベートの女性にむかい、「結婚したほうがいいよ」などと知ったかぶりな余計な個人的な見解を語る日本の公の都議会は、それこそ、幼稚すぎる。日本には「女を教育してやる」といううぬぼれた気持ちを持つ男性が多いのか!
明日、月曜日でまた新聞が来る。日本のこの出来事が記事になっていないことを希望しつつ。
日本の女性政治家、学者、女優、芸術家などが何か主張しメディアの記事になると、それに金魚の糞のように連なる何百という下品なコメントが読め、これが現在の日本の文化なのかなと寒気がした。
若い日本人女性が「それは気にしない、気にしない。このようなコメントはいわゆるネット右翼という頭の悪い若者が退屈で書き込んでいるのよ?まったくの少数民族よ。」と教えてくれた。
それにしても日本の女性の地位が世界で85位から97位、101,105位と毎年低下していくではないか。他の後進国が追い抜いていくからだ。
日本は比較的早く女性参政権を得られてきたにもかかわらず(たいした苦労もせずに得られたからなのか)、本当の女性の人権の意義を男女とも大きなテーマとしてこなかったことが問題だ。日本の経済的発展があまりにも急激で、「豊か」の影で女性は取り残されたと分析した学者がいた。女性たち自身がこの「豊かさ」の錯覚にとらわれていたからだとも読んだ。
いずれにせよ今でも「女性は子供を生む機械」とか、「出産は女性の義務」とか「心の中」で思っている男性が沢山いるし、それに甘んずる女性も少なくは無いようだ。それも、国民をリードして行く立場の男性が時々感情余って「言葉として」その中世的意識をむき出しにする。
「女性の人格を認めよう」と語り訴えた進歩時な学者や政治家だって、実際の自分個人の日常では女性を卑下していた例は東西に限らず山ほどある。
つまり、法的あるいは理屈では男女同権が法律化されても、その下にくすぶる保守的な意識は深く日常生活に根付いていると云うことで、それを克服するには相当な時間が必要になる。
女性が教育や結婚の相手を自分で選べるようになってからまだ100年ほどだ。それも一握りの先進国だけだ。そして常に戦っていかなければ又すぐ、失われていく権利でもある。
今回の野次はやっぱりはっきりさせて、何かの形に結論付けなければならないと思う。皮肉もユーモアも無いこのような「傷つけ」発言は、ひとつづつ処理して記録として残していかなければならない
どんな細かい事でも女性は主張し、結果をあいまいにしてはだめだ。そのような例が重なると、次の女性議員が似たような野次を受けた場合、即、その場で反論できる勇気をもつことが出来るだろうと期待しながら。
日本の女性自身が戦っていくなら、海外のメディアはもっと応援してくれるだろう。
私個人の提案は想像力のトレーニンぐだ。身内の身になって考えてみる事だ。
女性の生き方を批判しようとした時、一息待って、これが娘、身内、親戚だと想像してみることだ。自分の娘が「子供産めないのか!」と職場でいわれれば、それを言った男に謝ってもらいたいと思うのではないだろうか。だからそのような不用意な事は口に出さないようになる。
成人したプライベートの女性にむかい、「結婚したほうがいいよ」などと知ったかぶりな余計な個人的な見解を語る日本の公の都議会は、それこそ、幼稚すぎる。日本には「女を教育してやる」といううぬぼれた気持ちを持つ男性が多いのか!
明日、月曜日でまた新聞が来る。日本のこの出来事が記事になっていないことを希望しつつ。
by swissnews
| 2014-06-23 08:22
| 女性・ジェンダー
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スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします
by スイスで聞く「日本」
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