日本の里親制度と疎外社会
川名ゆうじ氏の記事の中で、アルジャジーラ放送が「日本の見捨てられた子供たち」「Japan,s throwaway Children」と題した報道をして、日本の子供の貧困を語っていたと云うのを読んだ。・・・・・・・・・こちら・・・・・・・・
日本の施設児童の過酷な現状と、里親にめぐり合える子供の少ない現象についてと云うことのようだった。
昔から世界中の「孤児施設」は似たり寄ったりの非情な事情だったと聞くが、現代は先進国では少し事情が良くなってきているようだ。
スイスでも50とか40年前の出来事で、事情のある孤児を集め、過酷な労働や性暴力をを加えていた団体や施設が明らかになり、遅まきながらも政府はそのような当時の被害者児童に賠償金を支払うことになった。彼らは長い間沈黙を守っていたが、次々勇気を出して国に訴えていたのだ。
現在は、多様民族国家だし、肌の色の違う子を養子に迎えることは普通所得家庭でも日常的になった。知人は複雑な手数をかけてエチオピアの施設から女の子を養子にした。その子供の夢は将来エチオピアでIT企業を育てることで、スイスで一生懸命勉強している。
又、スイスには地元が養護費援助してくれる里子システムがある。(他の国にもある)農家一軒家を買った知人は自分達の一人子のため兄弟として2人の里子を一緒に育てた。この里子は週末実親のところに帰る。知人は、その親は経済力はないが村から一定の養育費を貰っていてわずかだが足しになるといっていた。今は成人して独り立ちしていったが普通の子供のようにクリスマスなどにはやってきて賑やかになるといっていた。たまに、養育費を貰う為に里子を得て労働力として使う親もいて摘発されることがある。
この養育費制度は地方の財政政策としては、貧困問題家庭を全員保護していくより安く効果的になり、親が働け、子供も失わないと云う長点がある。
日本でも昔は「マッサン」のように家を守る跡取りとして養子縁組がごく当たり前にあった。それに、農家などで子沢山の子供は奉公にやられたり、血のつながっていない家族が身近に助け合って暮らしていた。
現在の日本では、大人自身が疎外社会、隔離社会となり自分のことだけで精一杯、他人や、まして知らない子供を引き取ろうとする勇気も経済力もなくなってきているのか。あるいは「責任意識」が大きく自信がなくなってしまうのではないだろうか。
ただでさえ、日本社会は血縁関係重視で、核家庭になってしまったのでなお更施設の子供はチャンスなしになる。
しかし例えば災害緊急時などは、どんな大人だって知らない子供を助ける事は出来る。その感覚で寛容に施設の子供を一緒に育てる事は出来るのではないか。
そのためには孤立している大人同士が助け合い、慈悲と寛容を学ぶことが必要になるのではないだろうか。
貧しい国家の大人達は以外に寛容で、貧しいながらも孤児を引き取る。将来彼らが自分たちの生活を助けてくれるから。
アルジャイーラの報道受信国では、日本のような豊かな先進国で見捨てられる子供たちがいることが意外だと受け止められたに違いない。
この川名氏の記事は多く読まれていたようなので、これからは孤児施設児に幸運がやってくるのではないかと希望が持てる。
日本の施設児童の過酷な現状と、里親にめぐり合える子供の少ない現象についてと云うことのようだった。
昔から世界中の「孤児施設」は似たり寄ったりの非情な事情だったと聞くが、現代は先進国では少し事情が良くなってきているようだ。
スイスでも50とか40年前の出来事で、事情のある孤児を集め、過酷な労働や性暴力をを加えていた団体や施設が明らかになり、遅まきながらも政府はそのような当時の被害者児童に賠償金を支払うことになった。彼らは長い間沈黙を守っていたが、次々勇気を出して国に訴えていたのだ。
現在は、多様民族国家だし、肌の色の違う子を養子に迎えることは普通所得家庭でも日常的になった。知人は複雑な手数をかけてエチオピアの施設から女の子を養子にした。その子供の夢は将来エチオピアでIT企業を育てることで、スイスで一生懸命勉強している。
又、スイスには地元が養護費援助してくれる里子システムがある。(他の国にもある)農家一軒家を買った知人は自分達の一人子のため兄弟として2人の里子を一緒に育てた。この里子は週末実親のところに帰る。知人は、その親は経済力はないが村から一定の養育費を貰っていてわずかだが足しになるといっていた。今は成人して独り立ちしていったが普通の子供のようにクリスマスなどにはやってきて賑やかになるといっていた。たまに、養育費を貰う為に里子を得て労働力として使う親もいて摘発されることがある。
この養育費制度は地方の財政政策としては、貧困問題家庭を全員保護していくより安く効果的になり、親が働け、子供も失わないと云う長点がある。
日本でも昔は「マッサン」のように家を守る跡取りとして養子縁組がごく当たり前にあった。それに、農家などで子沢山の子供は奉公にやられたり、血のつながっていない家族が身近に助け合って暮らしていた。
現在の日本では、大人自身が疎外社会、隔離社会となり自分のことだけで精一杯、他人や、まして知らない子供を引き取ろうとする勇気も経済力もなくなってきているのか。あるいは「責任意識」が大きく自信がなくなってしまうのではないだろうか。
ただでさえ、日本社会は血縁関係重視で、核家庭になってしまったのでなお更施設の子供はチャンスなしになる。
しかし例えば災害緊急時などは、どんな大人だって知らない子供を助ける事は出来る。その感覚で寛容に施設の子供を一緒に育てる事は出来るのではないか。
そのためには孤立している大人同士が助け合い、慈悲と寛容を学ぶことが必要になるのではないだろうか。
貧しい国家の大人達は以外に寛容で、貧しいながらも孤児を引き取る。将来彼らが自分たちの生活を助けてくれるから。
アルジャイーラの報道受信国では、日本のような豊かな先進国で見捨てられる子供たちがいることが意外だと受け止められたに違いない。
この川名氏の記事は多く読まれていたようなので、これからは孤児施設児に幸運がやってくるのではないかと希望が持てる。
by swissnews
| 2015-04-10 06:03
| 社会・福祉・医療
|
Comments(0)
スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします
by スイスで聞く「日本」
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
著作一覧
最新の記事
「Japan・ジャパン」とい.. |
at 2022-12-05 04:16 |
国民に息抜きさせるのは間違っ.. |
at 2022-11-26 20:25 |
ドイツテレビ・日本の赤ちゃん.. |
at 2022-11-21 04:03 |
Nobuyuki Kokai.. |
at 2022-11-18 03:04 |
日本の高校生、川崎レナさんす.. |
at 2022-11-16 19:27 |
自国の子供を3食食べさせるの.. |
at 2022-11-15 16:50 |
自分も少数派になる可能性があ.. |
at 2022-11-14 03:12 |
金と票が集まらない法務大臣席.. |
at 2022-11-11 05:19 |
モラルを質問する野党は作戦変.. |
at 2022-11-09 17:56 |
緊急出版「宗教2世」「神様」.. |
at 2022-11-03 04:13 |
記事ランキング
カテゴリ
執筆者プロフィールリンクブログ・リュウマの遺産
政治・経済・歴史
企業・労働・賃金
科学・技術・研究
原発・福島・東電
社会・福祉・医療
教育・宗教・人材
メディア・グローバリゼーション
自然・環境・災害
東北・津波・地震
観光・交通・運輸
女性・ジェンダー
映画・建築・芸術・エンタメ
生活・文化・伝統・笑い話
スポーツ
五輪
Made in Japan
竹島・尖閣・日中韓の問題
------
スイス在住日本人のつぶやき