ベルリンの市議選挙に対する日本の報道が言葉足りない
昨日はベルリンの市議員選挙があった。
日本のメディアではどこでも、AFD(ドイツのための選択」のドイツ国民、反難民党の右派の台頭を大きく扱い、メルケル首相のCDUが大きく敗北したように書いてある。実際に、SPD もCDUも5から6%支持を失った。これは大きい。しかし現実は、ベルリンはまだまだ全体としては左寄りの党だけでやっていける。
一年前、メルケル首相がな「難民歓迎」を打ち出し、110万人の難民が押し寄せた。そのとき日本のメディアでは、海外通のプロのコメンテーターでさえ、「メルケル首相は、サミットまで持たない。すぐ首相の座を失うだろう」と書いた人だっていた。それを読んで、「メルケル。バイバイ!」「ドイツは難民に占領された!、終わりだ}という読者のコメントが多かった。しかし、いまだメルケル首相は首相のままだ。
確かに、CDUは大危機になった。しかし、ベルリンでは、社会党が長い間第一党を保ってきたし、左の党や、緑の党も強い。AFDが躍進してもまだ14.1%である。社会党は他の左系の党と連合して政治していける。
SPD 21.6, CDU 17.5,左の党 15.7 緑の党 15.1、 AFD 14.1 その他・・・
日本の海外情報は、言葉足らない。
だから、日本国民は、いったいドイツはどうしていまだにメルケル首相が統治して、国民が難民を積極的にでも、消極的にでも、ちゃんと寝る場所を与え、登録させ、健康診断して、妊婦のケアをし、月月の生活費を払い、ドイツ語習わせ、冬は暖房させているのか。どれほどの手数と、経済力が必要で、それを現にやっていることが、考えられないのではないか。それができる国なのだ。少なくても数年は税金上げず経済的にやっていけるらしい。今までも何十年と難民や移民を受け入れてきた経験と成功例が実感としてある。無論、問題が起こるリスクは大きく実際に厄介なものだが、その率はドイツ人同士だってあることだ。
今日、「ドイツはなぜ難民を受け入れるのか」という、難民専門家、久保山亮教授の書いたものを読んだ。彼の言うことは本当にそうだと思う。(ハフィントンポスト日本版。)
・・・・「コンパッション・Compassion」つまり、痛みや喜びを感じる力。(共有できる。歴史的背景。人権重視)」。例えば、サッカー、イベントなどに人はすぐ集まり一緒に祝い、不幸も一緒に悲しむ)
・・・・恩恵を売りつけるのではなく、現実的な投資、(移民でなくても、欧州では将来の環境や人材に投資を大事にする)
・・・・摩擦や衝突を恐れない。(これは、スイスでも同じで、私のような小さな外国人でも、トラブルを恐れず援助してくれた人たちがいた事、忘れられない)
このようなことについて書かれていたが(カッコ内)は私個人のコメント。
いずれにしても、政治的問題だけでなく、気候の変化で、熱帯地方、北アフリカは人が住めなくなうかもしれない。アフリカからの難民は増える一方だろう。これは地球的問題だ。
日本人は難民や外国人の犯罪を恐れているが、アメリカではテロで外国人に殺される率は少ない。アメリカ人がアメリカ人に殺されることは1000以上高い。日本でも、親子、知人、友、に殺される、つまり日本人が日本人にしかも近いものに殺される率のほうがきっと高いのでは??
ドイツの難民問題はもっと具体化されなければならないことは明らかだ。メルケル首相はどうなるか。EUはどうなるだろうか。
日本のメディアではどこでも、AFD(ドイツのための選択」のドイツ国民、反難民党の右派の台頭を大きく扱い、メルケル首相のCDUが大きく敗北したように書いてある。実際に、SPD もCDUも5から6%支持を失った。これは大きい。しかし現実は、ベルリンはまだまだ全体としては左寄りの党だけでやっていける。
一年前、メルケル首相がな「難民歓迎」を打ち出し、110万人の難民が押し寄せた。そのとき日本のメディアでは、海外通のプロのコメンテーターでさえ、「メルケル首相は、サミットまで持たない。すぐ首相の座を失うだろう」と書いた人だっていた。それを読んで、「メルケル。バイバイ!」「ドイツは難民に占領された!、終わりだ}という読者のコメントが多かった。しかし、いまだメルケル首相は首相のままだ。
確かに、CDUは大危機になった。しかし、ベルリンでは、社会党が長い間第一党を保ってきたし、左の党や、緑の党も強い。AFDが躍進してもまだ14.1%である。社会党は他の左系の党と連合して政治していける。
SPD 21.6, CDU 17.5,左の党 15.7 緑の党 15.1、 AFD 14.1 その他・・・
日本の海外情報は、言葉足らない。
だから、日本国民は、いったいドイツはどうしていまだにメルケル首相が統治して、国民が難民を積極的にでも、消極的にでも、ちゃんと寝る場所を与え、登録させ、健康診断して、妊婦のケアをし、月月の生活費を払い、ドイツ語習わせ、冬は暖房させているのか。どれほどの手数と、経済力が必要で、それを現にやっていることが、考えられないのではないか。それができる国なのだ。少なくても数年は税金上げず経済的にやっていけるらしい。今までも何十年と難民や移民を受け入れてきた経験と成功例が実感としてある。無論、問題が起こるリスクは大きく実際に厄介なものだが、その率はドイツ人同士だってあることだ。
今日、「ドイツはなぜ難民を受け入れるのか」という、難民専門家、久保山亮教授の書いたものを読んだ。彼の言うことは本当にそうだと思う。(ハフィントンポスト日本版。)
・・・・「コンパッション・Compassion」つまり、痛みや喜びを感じる力。(共有できる。歴史的背景。人権重視)」。例えば、サッカー、イベントなどに人はすぐ集まり一緒に祝い、不幸も一緒に悲しむ)
・・・・恩恵を売りつけるのではなく、現実的な投資、(移民でなくても、欧州では将来の環境や人材に投資を大事にする)
・・・・摩擦や衝突を恐れない。(これは、スイスでも同じで、私のような小さな外国人でも、トラブルを恐れず援助してくれた人たちがいた事、忘れられない)
このようなことについて書かれていたが(カッコ内)は私個人のコメント。
いずれにしても、政治的問題だけでなく、気候の変化で、熱帯地方、北アフリカは人が住めなくなうかもしれない。アフリカからの難民は増える一方だろう。これは地球的問題だ。
日本人は難民や外国人の犯罪を恐れているが、アメリカではテロで外国人に殺される率は少ない。アメリカ人がアメリカ人に殺されることは1000以上高い。日本でも、親子、知人、友、に殺される、つまり日本人が日本人にしかも近いものに殺される率のほうがきっと高いのでは??
ドイツの難民問題はもっと具体化されなければならないことは明らかだ。メルケル首相はどうなるか。EUはどうなるだろうか。
by swissnews
| 2016-09-19 22:38
| 政治・経済・歴史
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