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折り紙、具体美術、日本写真集

外から見ると、日本の政治は内輪だけで何か複雑そうに、忙しくしているように見える一方、日本のグロバール化は、企業や個人の分野では、それを補うようにあちこちで活発に、かなりのスピードで動いているように感じられる。

特に日本の文化があちこちで紹介されている。

実はお正月の3日のTAGI紙、文化欄を大きく埋めた日本の記事があった。スイスイタリア語地区、Luganoで開催される1950年代に生まれた、「具体美術展」についてであり、二つの大きな作品写真も載っていた。(Atsuko Tanaka クリスマスツリーのネオン Akira Kanayama 足跡)

日本アバンギャルドアート「具体美術協会」(芦屋市美術館)の歴史と国内外での展示について・・・フランスのスター芸術家Yves Kleinや Georges Mathieuが最高の言葉で絶賛していたほど、当時、この日本人グループは斬新で、奇抜であり、内からの大きな叫びとしての必然性のあるものを創造していて世界をウーンとうならせるという大体の内容で、写真の作品も詳しくコメントしていた。

これは日本芸術文化イベントのひとつで、その他、Nobuyoshi Arakiの写真展と江戸時代の春画展なども企画されている。いつか見に行きたい。

ずっと前、こちらのダダイズムの詩人作品の中に日本人の詩もいくつか見つかったといって知人がコピーしてくれたことがあった。

当時の日本は混乱、貧困の中にあったにかかわらず、彼らはすごく自己を発信し、真摯で、エネルギッシュだったと感じたことも思い出した。

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Sipho Mabona(シッポ・マボナ)という「折り紙アーティスト」をぜひ探索してほしい。先日スイスのテレビでまた紹介されていた。

彼はまだ30才前のスイス人学生で、アフリカの亡命者とスイス人の親を持ち、折り紙に魅せられ独自の作品を作り出し、多くの国で展示、賞を取っている。日本のテレビでも何回か出演しているらしいし、日本の動画宣伝にもなっている。気の遠くなるほど複雑で精巧だ。

「折り紙」という言葉はもうこちらの言葉として定着していて、世界中にファンがいるという。

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ドイツ人写真家Michi Pawlizki が「Japan Panorama」写真集を出版した。ドイツテレビ昼のマガジンでインタビューを聞いた。珍しいアングルから根気良く、苦労して写された5,6の写真も紹介されたが、こんなところが本当に日本にあるのかしらと聞きたくなった。改めて日本の多様で魅惑的な美しい自然をみた。

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また、スイス人男女LucianoさんとVerenaさんが、自転車で8年間世界を回って記録したものはすでに評判である。Tagi紙で長い記事が載っていた。
その中で、彼らが日本でとって来た、写真などの日本ドキュメントショウが近く30以上のスイス全土各都市ではじまる。(Grüeziスイス日本新聞)

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もうひとつ、日本好きなスイス人T.Kさんがウエブサイト「Japanfenster」(日本の窓)をつくった。チューリッヒの旅行代理店で、日本で撮影したビデオや写真を通し、日本のすばらしさを顧客に見せるそうだ。(Grüeziスイス日本新聞)


チューリッヒ          F.S

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by swissnews | 2011-01-14 06:33 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

野田聖子元郵政大臣の出産

政治家が体外受精で日本にショックを与える・・・というようなタイトルで、野田議員の顔写真と記事が載っていた。(今日のTAGI紙)

・・・50才になる元女性大臣が体外受精で出産・・・タブーを破る・・

・・・1998年,37歳で戦後最年少の女性大臣となり注目された政治家・・・「私は生みたい」という本を出版・・・14回の失敗にもめげず、アメリカでの体外受精手術の成功を公にする・・・日本では禁止ではないが容認もされてない(法律すらもない)・・・彼女は受卵女性の肌の色や国籍(アジア人かどうかもわからない)に条件をつけず、ただ確認されたことは、夫とおなじ血液型であり、クリスチャンであり、20代半ばの女性であることだけ・・・

日本人は一般に移植手術による他人の血液、ましてや外国人の血が自分の体内に流れることを嫌うので、このような手術は、アメリカ、オーストラリア、中国などで行うことが多い。

また、日本は徹底的に保守的で慎み深い一面と、性的にあけっぴろげな面もあり、Paradox(逆説的)だ。

東京(政府)はしかし、少子化が問われる中、いまだこのようなFertilitaetsmedezin,受胎可能性医学?の許可には抵抗があったり、離婚による子ども拉致問題(ハーグ条約)にも進展を示さない。
離婚判定の追行は徹底してないし、養育費支払いは自由、避妊ピルはようやく1999年に許可になった。

野田議員のタブーに対する大きな打開は、はじめからメディアに公開したこと自体であるとも言え、この出産に対して同胞の祝福の弁も集まっている・・・・以上

          *    *    *

数週間前,仙谷官房長官の、エコノミストコンファレンスで語った見解をざっと読んだが、その中で「女性の活用が遅れたことが、日本の最大の失敗だった」と言ったこと思い出した。法務大臣も兼任しているらしいから、早く何とかしてほしいものだ。

思い出したことがもうひとつある。一昨年か、日本シリーズのひとつとして、ドイツの国立テレビで、「日本女性の社会的進出度はどうしてこんなに低いのか」(OECD女性白書、当時確か世界90位ぐらいだった)というテレビ座談会があり、参加した4,5人は全員ドイツ人女性専門家だった。
しかし主役である日本人代表は男性であり、一生懸命、日本女性の高い水準を主張していた。

大体このような座談会に、日本の専門家が男性だったことそのものが、正にこのテーマを、象徴していたと思ったのは私だけではない。つまりどうして日本の女性が進出できないのか証明したことになるわけだ。まあ、これはヨーロッパ的な感覚から言うのだが。

この際、スイスの女性のことを紹介しておきたい。

女性参政権取得は先進国では一番遅れ、1971年で、今年やっと40年にしかならない。他の先進国のように先見のある政治家、知識人が決めたのではなく、スイスでは直接選挙だから時間がかかった。

女性の人権を獲得するために戦ったことが、女性の厚い層を育て、水準を高めたといえる。

内閣は7人の大臣で、大統領はその中の一人が受け持つ。内閣事務総長も入れると、8人であり、現在はその内5人が女性である。

国の最高政治機関である、上院と下院といえる両議長も、偶然ながら女性である。

世界的大銀行(このような金融機関は男性が握っている)をかかえる我が愛するチューリッヒの市長さんも40代の女性である。この複雑な市を将来的見地から見て積極的に行政しているように見える。

しかし、まだまだ男女の格差は大きく、問題多々である。

野田議員に心からお祝いを申し上げたい。


チューリッヒ            F.S

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by swissnews | 2011-01-09 06:53 | 女性・ジェンダー | Comments(0)

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

例年、世界各国の年越しカウントダウンの様子がテレビで報道される。今回、白い大きな風船を夜空に放した東京が映った。私は日本人が集団で祝う、活気ある光景を初めて見たのでとても新鮮な印象をうけた。

数年来、我が家では、小さな子供や、私のような怠慢な年寄りのため、夜10時に偽シャンぺンで乾杯することにしている。若者は本物のシャンペンや花火などもって出かける。パーティーか、どこか外の広場で祝うのだ。焚き火もあったり、湖畔では大きな花火もあり、知らない人とでも、開けっ広げに喜び祝う。

さて皆様、このブログは、日本にいる一握りの知人のため書き始めたが、現在かなりたくさんの人が読んでくれていることがわかって喜んでいる。

日常生活で、私の耳に入り、目に見えてくる日本の話題は、つまり、ごく普通のスイス人、ドイツ人、欧州の市民も、見聞きしていることになる。

無論こちらで聞こえてくるのは、日本の話題だけではない。他のアジア諸国の話題も同じほど多く、特に中国に対する興味は尽きない。

こちらのニュースの内容は、日本の一般の人を対象にするメディア情報に比べると、そのテーマにもよるが、詳細だといえる。(ネットで調べる人は別だが)

例えば、ブラジルのルセフ新女性大統領の就任についても、こちらでは、彼女の経歴、政治犯として3年間苦しい投獄生活を送り、(チリの前女性大統領もおなじ宿命を持っていたが)政治的強い信念を持ち、彼女の長点、弱点、今後の課題など詳細に語られていた。茶の間にいる子供も当然このようなニュースは耳にする。
新聞でも一面を埋めて報道されていた。ブラジルは大事な国であり、知っておくべきだからだ。

それだけでなく、欧米の特派員、記者の職業は、単なる翻訳者、報道者以上の権威のある専門家であり、個人的見解も表明する自由が(日本以上に)与えられていると読んだ事がある。興味のあるひとはいろいろ読み比べることが出来る。

欧米人はもともと、何かあると自分も政治に影響を与えたいと広場に集まり、議論する習性を育ててきた。だから現代のグロバール化も、男も女も一人ひとりWATCH していく態度がみえる。

東京に「外国人記者クラブ」というのがあるそうで、かなりの会員がいたらしいが、毎年減っていく。日本についてのニュースせい魅力低下、今でもあるらしい閉鎖的規制で、中国、韓国に移って行く人が多い。また今住み着いている記者も高齢者が多く、将来後任が来ないかもしれないという記事を読んだ。

そうなれば、日本の報道が少なくなり、海外に住む我々は、さびしい思いをすることになる。

菅首相が、「平成の開国」といっているようだが、今年こそ大きな一歩を期待したいと、ここに住む私の日本人知人たちも思っている。

まったく素人の私だから言えるのだが、今年は日本が、企業だけでなく、政治的にも開国するか、今までのように規制国閉鎖国になって離れていくか大きな分かれ目になるような気がする。そうでないことを祈りながら・・。

皆さん、今年も、目も耳も開けて、「日本」を聞きます。どうぞよろしく。

良いお年をお迎えください。


チューリッヒ           F.S

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by swissnews | 2011-01-05 05:10 | メディア・グローバリゼーション | Comments(0)

スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします


by スイスで聞く「日本」

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