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武田、東芝のショッピングツアー

LandisGyrとNycomedが買収された事について正確な詳しい情報は、スイスインフォで専門家が日本語に訳しているので、読んでくれると良い。私のTAGIにも20日大きな記事になったので簡単に書くことにする。「日本の企業はもう近辺国のマーケットだけではやっていけない」というタイトルで、東京オフィエス街を歩く会社員の写真がついていた。

武田製薬と東芝の買収は単なる偶然か・・・・・・という問いに、偶然ではないという二つの要因が書かれてあった。

ひとつは、アメリカの資産管理機関?(GMO)のE.C氏の最新の分析による見解であり、野村の資料を基にしキャシュ余剰が出来た大手の過程を書いていた。デフレを克服したようだが、円高であり、利子も低いので余裕が出てきたらしい。

もうひとつの理由に中国との対抗を挙げている。日本は海外、特に新興国へのマーケット拡張に大きな遅れをとったが、中国に対抗するためにも緊急な必要性があったこと。日本の国内市場は将来的にみると限界が見える。

東芝は(今回の福島原発で知られたように、世界的な規模で原発建設に携わる大手である事に言及)このような状況を早くから知っており、2008にアメリカのバイオ化学車Millennium Pharmaceuticals を8,8Milliarden ドルで買収した。それに、最近は原発から、新しいエコエネルギーに力を入れていく方向も示唆されていた。

武田製薬は結局、1,1兆円でナイコメッドを買い取った。しかもキャッシュで。(分割払い?)

Tagiは別枠で、ランディス・ギアについてかいている。この会社は、チューリッヒから電車で20分ほどのツーグ市にあり、この会社は、ツーグ市の、象徴となる品質の高い精巧な商品を造ってきた家族企業である。この会社が咳をすると、ツーグ市が病気になるといわれるほど影響があるらしい。

ランディス・ギアはしかし、20年の間に6回も買い取られ、今回も「又か」という、首切りや、労働条件の悪化に不安を語るものも、匿名であったと書いてあった。反対に、どっち道、電気から電子に変わる運命にあるのだし、やっと決まってくれたという安堵の声が概ねの様らしい。・・・・・・・以上

スイスに40年も住んでいるのだから、たとえこのような会社とまったく縁がなくても、一応は身内のように思われ、それが自分の遠い母国に嫁入りする感覚に似てくる。

武田製薬にしても、東芝にしても、どうか、このスイスの会社の首切りや、給料カットなどせず、この会社の持つ個性を引き出し、合理的に、ポシティブに繁栄して、日本のためになってほしいと願う自分に気がついた。

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昨日の「朝のマガジン」では、一番のニュースで、東電が、福島原発、第一基に続き、第二,第三基もメルトダウンをしていたと正式に発表している様子が何度も報道された。

今日の「朝のマガジン」では、ARDの記者が、この発表報道は中世的なテンポだといい、これに惑わされる東京都の通行人にインタビューしていた。4,5人の男女が、報道の遅さを批判していた。

その前の日は、日中韓国の、首脳、高官たちの会合が被災地で行われ、仲良く地元のイチゴか、さくらんぼのようなものを食べている3人の和やかな姿が報道された。

もうひとつ、「20mSv]撤回を求める福島の父母が、文科省の中庭で対話を求め座り込んでいる姿が報道された。


チューリッヒ         F. S


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by swissnews | 2011-05-25 19:37 | 企業・労働・賃金 | Comments(0)

「これより下には住むべからず」祖先が残した津波警告碑石

ドイツのSpiegelシュピーゲルという雑誌については何度か書いたが、私自身はこの雑誌も,オンラインもほとんど見ない。レベルはそれほど高くなくても、購入している日刊紙TAGI新聞や、「20分」「BLICK」などのただの新聞、ユーロ、ドイツ、スイスのテレビ報道だけでも、特に最近は日本の話題が途絶えることがないから、人並みな情報は得られるからだ。

ブログで日本のことを書いているといった為に、「これを読め」「これを訳して日本に知らせたら」といってオンラインから記事を送転させる知人がいる。

それで今回はそのようなSpiegelオンラインの二つの記事を簡単に紹介する。この話題は日本の皆さまは知っている事であるが、ドイツの最一流のメディアが記事にしていること、その読者の興味が深いことを知ってもらいたいのだ。

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北日本だけでも100以上ある(あった)といわれる津波警告の碑石
のことであり「3世代過ぎるとこのような警告碑は草の中に隠れ、住民からも忘れられる」という記事だ。Fumiko Imamura教授の言葉(NYタイムズ)にも言及されていた。5月12日

例えばこのような警告碑石には・・・

「地震が来たらすぐ津波に備えろ」

「金銭物より、自分の命を選べ」

「ここの住人は津波がさらっていった」

「地震の次は津波が来る」

・・・・・と大きな字で公園にかかれてあったにもかかわれず、Natori 綿工場?の従業員820人が死体で発見され、1000人が不明になった。

「津波の恐ろしさを忘れるな。この碑の下には住むことなかれ」

・・・・・・・・と書かれたAnezoshiの大きな石の碑の写真がこのオンラインに載っている。学校で教えられているので子供たちだって知っている。多くの住民はだから、この碑より高いところにすんでいるということだ。

この記事は、930人の読者が推薦していて、100にちかいコメントが載っている。

スイステレビレポートで、どこの町か忘れたが「チリ津波はここまで来た」という、路上に埋められている標識を写していた事思い出した。

******

「猛反対を押し切り築き上げた巨大な防波堤が村人を救う」
普代のWamura Kotaku元市長が住人に侮辱され、反対されながらも、35億円?で築き上げた堤防と水門は、15.5mで、長さ200mにも及ぶとあった。

この村では幾度かの津波で多大の死者を出してきた。この市長は古い記録から堤防は16mの高さでなければならないと主張してきたのだ。たった3000人ほどの住人にとってこの35億円は大変な負担だったようだ。

今回の津波警報で、自動的に水門が閉じられなかったので、3人の消防員が手動で閉じる事に成功した。この消防士の一人が指に怪我をしただけで、住人も、町の施設の90%が無傷だったようだ。

無論、全住民は亡きこの市長の生涯の偉業に感謝し、祝ったという事だ。

この記事は又、980の推薦があり、154のコメントがついていた。

又、この記事を送らせてきた知人は、メールで自分の感想も書いてきた。

「こんなに小さな町が35億円の防波堤を作ることが出来たのだから、原発大手ならまったく小さな出費にしかならない。どうしてこのようだ堤防に投資してこなかったのか」・・・と。


チューリッヒ         F. S


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by swissnews | 2011-05-20 04:01 | 自然・環境・災害 | Comments(1)

武田製薬がスイスのナイコメッドを買収?

5月13日のTAGI紙、経済欄に又日本の話題が載っていた。

スイスのNycomedは、現在100ケ国と取引していて、この分野では世界28番目に大きい製薬会社であるとの事。 今までいろいろな同業者と手を結んできたが、特に2007のドイツのAltenaとの合併が大きな成果として語られる。最近は、世界途上国、ブラジル、ロシア、アジアの新興国で発展をしている。

胃腸薬(Pantoprazol)などが、EU圏でパテント保護期間が切れ、一部後退があるが、呼吸系の薬(Raucherlunge 喫煙者の肺に効く薬と訳す以外ないのですが?)などが強みであり、3月、EUとアメリカでパテントが認容され、飛躍が期待されているらしい。

武田製薬は、現在世界13番、アジアでは最大の企業らしいが、パテント保護期間が切れ、他の企業とおなじ問題をかかえている。特に武田製薬の場合は、日本国内が半分の市場であり、新興国では経験が浅いので、ナイコメッドとの合併、買収を希望しているらしい。

買収額は、一兆円とも言われ、もしこれが成功すると世界10位ぐらいの大手になると推定される。両社のコメントはない。・・・・・・・・・・以上

日本円が高い今(スイスフランも高いが)だし、弱みを補いつつ、強みを生かしあって伸び、結局自分の利益を追求する事になるなら、それはこちらの毎日の常識なので、素人ながら応援したい。このような日本の企業が沢山出てくるといいですね。

因みに,ご存知だと思うが、スイスにはロシェとノルバチスという世界的有名な製薬会社があり、資源の少ない小さな国スイスは、このような大きな規模を必要としないものに投資してきた。それに、大きな機械、小さな時計、金融、国際機関、大学研究、技術、観光など、一つの分野がだめになっても、他の分野でがんばっていけるようになっているようだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「原子が事故になったとき、情報統制はつきもの」このコメントを添付された方にお礼を言います。世界的な規模で、いままで、こんなに沢山の事故があったのですね。知りませんでした。だからなおさら、日本人はこのリスクを知っていたはずで、「100%安全だといったではないか」と怒鳴り散らすのはどうかと。(こちらの避難所レポートでみました)

確かに当事国では、情報を統制するのはつきもので、それは政治対策、戦略の一環として国益になるか、反対に、責任回避、保身の隠匿の場合があると思う。だからある程度仕方がないでしょうね。技術的秘密もあることだし。スイスだって、ドイツだって、どんなに見え透いたうそでも、国家の建前上事実を隠すことは当然考えられます。

だから、他国の専門家の圧力、自国国民の意識の高さが求められるのではないかと。欧州では、一般に、個人で判断し、決断し、行動し、自己責任を取ることに慣れているので、日本とは少し事情が違うともいえるかと。

それと刑事責任が厳しい事。グループ責任と個人の責任感も少し違う感覚と思う。

緊急時の個人判断の事ですが、4月25日のNHK「東電社長、外部放出(遅れたこと)の状況説明」の中で、アメリカが指摘した決定的な初期対策、外部放出が7時間?(もう忘れたが)も遅れたことに対する返答、言い訳がかかれてました。

アメリカの記事では、このような緊急時には、例えば、台湾など、(二三の国の名が挙げられていたが忘れた)担当専門家がすぐ危機を避ける判断や実行権限があり、対処できるが、日本の場合は、かなり上の上司に聞かないとそれが出来ない。だから、このシステムがすでに、時間的ロスがプランとして組まれていると批判的な指摘をしてました。

私の2,3の知人が、3月14日ごろには、第一、第二、第三機のメルトダウン50%ぐらいと想定してたこと、今になって思い出されるが、ある程度あたっていたのですね。


チューリッヒ        F. S

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by swissnews | 2011-05-16 19:17 | 企業・労働・賃金 | Comments(0)

二ヶ月後の東日本津波災害地と福島原発の現状

昨日11日で、もうというか、まだというか二ヶ月が過ぎた。

こちらのメディアでは、改めて新しい現状情報を報道していて、特集にしていたプログラムもあった。

私は朝、たいてい、ドイツの国営テレビ2局、ARDとZDFが共同で組むプログラム「朝のマガジン」を聞きながら、朝の用事をすることにしている。この番組の聴衆者は、ドイツ国民だけでなく、私のようにスイス、あるいはオーストリア人だって見ているいるに違いない。

この「朝のマガジン」で、11日、専門家が福島原発の1から4機までの大きな図表を示し、それぞれの違った問題を説明していた。日本では、作業員が始めて中に入ることが出来るほど進展があったと報道されていた第一機でさえ、問題があり(今私が書いている現時点で燃料棒の大半が溶融していたことを東電が認めたと日本メディアで。 汚染水はどこに行ったのか?)、結論的に言うと、東電の示した工程表は、まだ出発点にも達してないところが多く、全体的には進展していないという事らしく、
この工程表が希望通りに行く事は悲観的だと受け取れた。

特に3機の危険性は大きく、4機の周りの壁の補強が緊急だといっていた。

ドイツ語メディアはものすごく多いので、ごく普通の専門外の老若男女市民でも、一日どこかでこのテーマに接する。

日本では短い記事にしかならないのか?、(こちらで聞いてから日本のヤフーで探しやって見つけることもある)汚染された空気を大気に解放したり、今まで気がつかなかったが、3機からセシュウム汚染水が海水に流出していたのでせき止めたとか、どの程度意図的なのかわからないようなニュースが読める。

先日、大阪出身の日本人Aさんのところでお昼ご飯ご馳走になった。そのとき大阪からAさんの知人が電話してきた。Aさんは原発のことも話題にしたが、その知人は「そっちでは風評がすごいんだってね。日本は平常で、クリーンだよ。心配しないで。」と、逆に慰められたといった。

日本の情報秘密主義、(特に自国民、地元民に対して)が強いから、国内の風評が出るのであって、欧州では、かなり実証を基にして、感情的、金銭的な利害関係がないから風評と言う言葉は当たらないと、私は思う。

・・・・・・・・・・・・
9日のTAGI紙では、ほぼ一面にわたり津波被災地の漁師の厳しい現実を記事にしていた。宮城県の14000の漁船のうち、12000が破壊されたとあり、かなり大きな5,6,隻の漁船がお互いにのし上げるように破損している痛々しい写真もあった。

茨城県のナカミナトのある魚屋さんは、青森とか、千葉産の魚でも買い手がなく、途方にくれている様子や、温泉客がすっかり絶えた観光地の悲惨さが書かれてあった。

・・・・・・・・・・・・
ユーロやスイスニュースで、2時間の短い自宅訪問をする20km圏内の住民の様子が長く映された。バスに乗って、のどかな春の田舎道を通り、特殊な核防衛服を着せられ、懐かしい自宅の戸を開ける様子は本当に何か異常に見えた。

あるおばさんは、自分の居間の引き出しの戸を開けながら、できるものなら全部持っていきたい。しかしこの決められた袋しかだめなんですといっていた。もう一人花束をかかえておばさんは、最後になるかもしれないので、祖先の仏様にあげるのですと、かたっていた。

・・・・・・・・・・・・
ボランティ活動をするためにやってきた東京の女子学生は、自分たちはまだ余裕のある生活をしているが、被災地の人は、最低の基本的な日常生活すら出来てない。少しでも役に立ちたいと、瓦礫を片付けていた。


チューリッヒ     F. S

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by swissnews | 2011-05-13 01:35 | 原発・福島・東電 | Comments(1)

坂 茂氏の建築がチューリッヒに

世界的スター建築家、Shigeru Ban、(坂 茂)が、チューリッヒのシール川沿いにTamedia の事務所1,000M2を完成させる。

5月4日のスイステレビ番組「カルチャー広場」で坂氏の新しいチューリッヒでの仕事の様子や、彼の過去の仕事が映し出され、インタビューなど20分ほどの報道だった。彼はパリからやってきたといって忙しそうだった。

アメリカで勉強した坂氏は、弱者や少数派の為の住居を、安い材料で能率的に、しかも美しく立ち上げる事で世界的に知られている。紙、ダンボール菅、竹、特殊な有機木材などを利用し、世界各地にパビロン、劇場、教会、ドーム、橋、オフィエス、博物館、個人住居など建築したが、ルワンダ難民地や、今回の東日本被災者の仮設住居にも一役買っている。

集団避難所で個人、人格生活を守る為、彼が簡単な方法で、それぞれの家族の仕切りを作っている様子がうつった。

Tamedia は現代最新のメディアネットを扱う会社らしく、材料は明るいベージュ色の特殊エコ木材。釘を使わず、柱はサンドイッチのように、四方から集まる力を利用しているらしい。シール側沿いに散歩がてらちょっと足を伸ばしてみてこよう。
他の記事紹介・・
坂茂氏がスイス新聞社Meeting式辞演説者に2012-01-19

また5年後には、山本理顕氏のザ・サークル・チューリッヒ空港が完成する。37ooom2の敷地で、一部は10階建ての小さな町のようなセンターになるようだ。この大規模な企画は、競い合う世界一流の建築家の中から選ばれ勝ち取った仕事だ。昨年メディアで話題になった。彼はずっと前から、スイスのツーグ市と日本に事務所をかかえ活躍している。

このように、日本人建築家は世界で活躍している。楽しみな事だ。またスイスのチューリッヒとロザンヌにある工科大学の建築学部にはかなりの若い日本人が勉強していると聞いた。

・・・・・・・・・

菅首相が、浜岡原発を作動停止にすることを表明しているところが、報道された。

・・・・・・・・・

原発反対デモの様子がユーロニュースなどで映った。まだ一万人程度らしい。さまざまな装いをした人たちの楽しそうな行進だった。

・・・・・・・・・

4人が中毒死した事件で、肉を売った経営者が謝罪している写真が出ていた。

・・・・・・・・・

ユーロニュースの、世界の音楽番組で、5,6の国のまったく違った音楽教育が紹介されていたが、そのひとつとして日本の「スズキメソード」が、カナダ、アメリカなどでも普及されている事を話題にしていた。


チューリッヒ         F. S

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by swissnews | 2011-05-08 06:23 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします


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