<   2011年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

見事に咲いたナデシコ

チューリッヒのカフェーでは、どこでも新聞が読める。ナデシコが優勝したあとの2,3日、沢山の新聞が置いてありそうなカフェーに目星をつけ、スポーツ欄だけ抜き出しいろいろ読んだ。

ストリートカフェーでは、何時間も居座っても平気だ。ナデシコの記事はどこもすばらしい賞賛ばかりで、自分のことのように嬉しい。チップはいつもより多めに置いてきた。

TAGI紙に、澤さんの写真と記事が載っていた。これは東京の特派員が書いたものだ。

「Prachtnalke」(見事な、壮麗な撫子/カーネーション)と題してあったので、撫子がカーネーション科の花と分かった。

子供のとき、親戚の者たちが「フジちゃんは大和撫子的なところがない。困ったものだ」と話していたのを聞いた。それ以来「へっちゃらだ。大和撫子なんかになってやるものか!」という気持ちになり、どんな花かも知りたいとは思わなかった。なんとなくしかし、地を這うような低い、小さく可憐な目立たない花を想像していた。これからは好きになるかも知れない。

この記事には、澤さんのサッカー暦や今までの苦労、今回の偉業を讃えていた。特に女性には厳しい日本社会の中で、彼女たちのように一本気で、粘りのある骨のある強さが結果を出した女性例をあげていた。例えば、「成せば成る」というモットーの元で金メダルを勝ち取ったバレーボールの女子選手など。

15歳のときから日本の女子サッカーを引っ張ってきて、アメリカ生活も経験があり、「酸いも辛いも」知っている澤さん。世界ランク4位でも、日本の国民やメディアであまり話題にならず、今回も、すぐ忘れられる事も十分承知している。しかし好きなものに挑戦し、成功させるためには、きっと何でも耐えられるだろう。

***

彼女は賢い我慢の仕方を、特に女性に、示したのではないかと私は思う。
人は何でもかんでも我慢する事はできないし、する必要もない。何のために頑張り、何を我慢する価値があるか、それを自分で知ることが大事であるという事になる。


私が残念だと、思ったことは、日本では大きなパレードをしたというニュースを聞けなかったことだ。欧州では、ヨーロッパチャンピオンになっただけでも、すぐ、10万人ほどの大歓迎になる。国の首相や、知事さんなんか、選手を役所に呼び出さず、自ら一緒にパレードに加わり、底抜けに喜ぶ。

国民性の違いだから仕方ないのかもしれない。このTAGI記者が書いた様に、日本では「大きな歓声でなく、静かな誇り」として祝うというのがあたっているのかと思う。

彼女たちは、「世界チャンピオン」なのですから、願わくは、マスコミの被害者にならず、良い意味での「ギブ・アンド・テイク」で積極的に上手にマスコミを利用して、発展していってほしいものです。

昨日、ユーロニュースで、ゴルフの宮里藍さんが優勝したことが、報道され、カッコいいスイング姿が映りました。


チューリッヒ        F.S

[PR]
by swissnews | 2011-07-26 03:53 | スポーツ | Comments(0)

なでしこJapan!万歳!ドイツ語圏メディア

なでしこJapanを報道しなかったテレビニュース、新聞は皆無といってもいいといえる。

今日は「スイスで聞く日本」どころか世界中で、Japan が聞こえたはずだ。
どこの何新聞かを書くのは面倒くさい。タイトルだけ書くことにする。日本女子チームをすべてナデシコと書くことにする。

・・・W杯。ナデシコが日本をEkstase 恍惚に!

・・・ナデシコが笑顔を取り戻す!

・・・はにかみ屋、奥ゆかしいナデシコもドイツビールで祝う。

・・・最後までEiskalt(氷のように冷たく)始末した。(Eiskaltはネガティブな時に使われることが多いがここでは、憎憎しいほど冷静なすばらしいプレイという意味)

・・・追いつき同点ーHackentrick-巧妙なトリックゴールでHitchcock-Finaleに!(ヒッチコックのようなスリル決勝に)

・・・2011WMは、女性サッカーにとって最高の宣伝になった。

・・・最後の最後まで女性同士のスリラー戦に。

・・・日本お祭り雰囲気に。

・・・ドイツに住む日本人30,000人に嬉しい贈り物

・・・ナデシコJapanがUS-Girlsを魔法にかけた

・・・ナデシコがW杯チャンピオン栄冠を射止める。

・・・英雄ー母国の痛みを忘れさせる。

・・・日本の御伽噺。こんかいのWMはまったく新しい秩序をもたらした。

・・・青、白と赤が有頂天に。

・・・日本のタイトル攻めがテレビ視聴率を最高に押し上げた。

・・・歓喜のナデシコと潔い敗者

・・・青い奇跡

もう疲れたのでやめます。
ところで、ナデシコというのがどんな花だったのか思い出せない悔しさ。明日調べてみよう。

台風が来てますが、皆さま、無事日本に着きますように。

本当にすごかった。ありがとう。これからのご活躍楽しみにしてます。

チューリッヒ        F. S
[PR]
by swissnews | 2011-07-19 04:29 | スポーツ | Comments(0)

B型のせいだ!

6月6日のTagi 紙の政治欄に、やっぱりこのニュースが載っていた。しかも小さいながらも菅首相と松本元復興相の顔写真付きだ。「B型・・・」というサブタイトルも目に飛び込んできた。このニュースはもう英語圏では公になっていたし、「いやだ。読みたくない」と、すぐ古新聞入れに投げ込んだ。

次の日、日本のどこかのブログについていた、宮城県知事との会見の様子を動画でみた。日本語の記事を字で読んでいただけでも気持ちが悪くなっていたのに、本場の声、手つき、動作をみて、「日本の偉い男性には今でもこのようなレベルの人がいるんだ。」「相手が女性だったらもっとひどいにちがいない。だから日本の女性はチャンスなしだ」とおもった。(2011のOECDの国会議員女性白書で、日本女性は世界121位だと最近発表されたばかりだから)

20年ほど前まで日本がまだ羽振りの良かったころ、この松本さんのようなタイプの偉い男性も時々スイスにも来て、地元の女性通訳を必要としていた。当時そんな女性から聞いた話を思い出した。

日本側の言う命令的な言葉を、普通にあるいは丁寧にスイス人に伝えるのだが、体の表現や、トーンがあまり鷹揚な時は、丁寧すぎると皮肉に聞こえるので難しい。心の中で汗をかき、恐縮して体が縮こまり過ぎないように注意し、自分も少し威張るそうだ。

プライベートの旅の同伴では、通訳というより、女中になったと思えばいいことなのだが、かばん持ちの部下を命令する口調は自分の立場よりかわいそうだと彼女は言っていた。しかしこのような部下もいずれは上に立ち、天下を取り、闊歩するようになるのかなともいっていた。

さてこの動画をみてから、この記事を書いた人はどんなに訳していたのだろうと急に興味がわいてきた。日本のニュースで「オフレコ」といった言葉ははっきりとは分からないから、ドイツ語でなんというのか知りたいとも思ったからだ。それで新聞を探し出し読んだ。

なんとこの記事には、知事との会見した状況がそのまま描写されていた。
まず「オフレコ」は「off the record」の略語だった。「なーんだ。なるほど。」

松本相が、自衛隊の例を挙げ教訓を語った後、「わかった!」 と知事に釘を刺すように言った状況を、どのように訳していたのかと、注意して読んだ。grobe Tirade(荒い、粗末な,空言的な)昔の兵隊の例をあげたあとに、「Verstanden?」と投げつけるように結んだ。ドイツ語で「Verstanden?」はただの「分かった?」、日常では、例えば、自分の知る限り、日本的に言うと、母親的・『分かった?もうしちゃあだめよ!」父親的・「分かったのか?返事せよ!」と使われ、私は子供が小さいときに何度も言ってきた。記者も、この「Verstanden?」は、日本では自分の部下に対してのみ使われるニュアンスだと付け加えてあった。

(私の解釈では、つまり「俺がボスだ。わかったか」という事になるし、隣のおばさんが読んだとしても、そう解釈するに違いない。知事さんは子供ではないのだ。失礼な。)

また松本相は、自分の発言を、出身地の気性や、B型だったことも原因だとも言及していた。

この記事の趣旨はしかし、この松本相の辞任を通して行き詰った菅政権のことを書いているので、そのことが大きな比重を持っている。・・・・・以上

突然、地震、雷、火事、親父という言葉があった思い出したが、今でも通用しているのかな?

血液型で、人格、性格をカテゴリーし、喜んでいるのは、日本人しかいないのではないだろうか。若い日本人に「Fujiさんの血液型はなんですか?」クスクスクスと笑い顔できかれたことがあるが、彼女たちはきっともう、私の血液型を、B型とか想定していてカテゴリーしているに違いないと思う。どうでもいいことだ。



チューリッヒ        F. S

[PR]
by swissnews | 2011-07-10 16:34 | 政治・経済・歴史 | Comments(0)

黒澤明の「用心棒」が名画劇場で上演される

チューリッヒには、市が援助をしているいくつかの特殊な映画劇場がある。Filmpodiumもそのひとつで、世界中の古い映画が上映される。

今月は、ヘンリー・ジーン・ピーター・ホンダ家族の26作品とジャッキー・ベッカー(Jacques Becker.フランスの映画監督で、1906-1960)の12作品が特集として上映される。

その他に、特別プログラム「古くても斬新」というタイトルの元で、「ヌーベルバーグ、新しい波』『怒れる若者」といわれた時代の、つまり半世紀前、50年前の1961年の重要な6つの作品を選び出してプログラムに入れてあった。

ルイス・ブニュエル(スペイン)、小津安二郎の『小早川家の秋」、ミケランジェロ・アントニオーニ(伊)、ロベルト・バイス(米、ウェストサイドストーリー)、ピエール・パオロ・パゾリーニ(伊)、と黒澤明「用心棒」である。

20年来この名画劇場に行っているが、退職後、午後3時のからのものもみれるようになったので、頻繁に行くようになった。

日本では映画マニアだったので手当たり次第見たものだが、俳優と女優、ストーリーだけに酔って、満足していた。この名画劇場で、ジューラール・フィリップなどの古い二枚目俳優に又、お目にかかれて感激であった。またヨーロッパに住むようになってからもう一度おなじ映画を見ると、『なるほど』と思うことがたくさんある。

あのときの兵士はアルジェリア戦争から帰ってきたのか・・・とか、この風景はエルザス地方だ。ここで撮影されていたのか・・・とか、このベルリンの運河は行ったことがある・・・とか、ベトナムとフランスはだから文化的に影響があったんだ・・・とか発見することが多い。

1920年代のロシアの映画もいくつか見て、当時の技術的進歩にびっくりさせられる。

今回の『用心棒は』初日だったためか、150人ほどがゆったりと座り、劇場いっぱいという感じになった。いつものように白髪の高齢層だけではなく、若者もたくさんいた。アジア人はしかし誰もいなかった。

特別プログラムだから、大学から映画学の専門家が30分講演してくれた。『サムライの役目』『江戸時代の終わり」『義理と人情』『もののあわれ』『失業サムライの運命」「外国の文化に対する反抗と新しい波」『イタローウェスタン映画に与えた影響』『英雄と非英雄』『黒澤明』『カメラワーク」「三船敏郎」『映画の持つ軽さと人間味の重さ」など、ざったこのようなこと早口に話してくれた。

私は懐かしい俳優、女優たちの顔をみて大体がもう亡くなられていると思うと、悲しくなったが、同時にこうして他国の人に熱心にみてもらう機会があって、本望であるかもしれないと思うとこのような企画は本当にありがたいなと思った。

同伴したスイス人達もすっかりこの映画の構成の完璧さ、カメラの良さ、イロニーなどに興味を持った。そしてあとで、『真昼の決闘、ハイヌーン」と比較する議論が出てきたりした。いつも聞かれるのが日本の木造家屋であり、冬はどうなるんだと心配するのである。日本列島は長く気候がまったく違うから心配無用と簡単に答えるしかない。

その後のFilmpodium で、溝口健二の特集があり13作品公開
・・・・こちら・・・・


チューリッヒ        F. S

[PR]
by swissnews | 2011-07-07 13:57 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

ブラボー!リタイア原発熟練技師勇士

私がこのYamada Yasuteru さんの記事を「BLOGOS」で偶然に見つけて読んだのは5月中ごろだったと思う。確か「若い世代に負の遺産は残せない」というような内容のタイトルだったと記憶する。

非常に感激して、その後、気をつけて探してみたが、どう進展しているのかわからなかった。東電か政府に拒否されてしまったのではないかと残念に思っていた。

日本滞在中に、BBCを通してオーストラリアがこのニュースを伝えていた。しかし具体的な進展はわからなかった。

スイスへ帰ってきてから3日前、20Minuten の無料新聞のオンラインでこのニュースを見つけた。このオンラインには、CNNのビデオがついていて、Yamadaさんのインタビューも見れる様になっていた。

その中でNYタイムズには、自分たちは、神風でもないし、英雄でもないといっていたらしい。

原発技師退職者たちが、汚染危険な福島原発の仕事を申し出る。高齢者の被爆発病、病状進展度は若者よりリスクが少ないし、長年の経験を持ち寄れば大きな強みになるというのが持論であった。彼の手紙やメールに400人もの希望者が申し出、その仲の100人が実務可能であるとかいてあった。

その希望者の中には、原発技師だけでなく、溶接工師、パイプ技師、製図家などの他に、料理人や歌手などもいたらしい。

かなり長くこの運動の経過が語られているが、お知らせしたいのはこのオンラインの記事に対するコメントで、その時は42あった。面白いタイトルだけいくつか書いてみる。この新聞は、無料読み捨て新聞で、お金のない若者、庶民が読み、私も電車の中などにあるときは読むし、オンラインはいろいろなニュースをまとめていて、浅くても広い情報、面白い世界の写真が豊富だ。

・・・ブラボー!アトムサムライ!・・・・脱帽!・・・・Edel 気高い、かっこいい!・・・・This is Japan・・・・Respekt! 敬意を表する!・・・・責任全う!・・・・完璧・・・・いいアイディア!・・・・すばらしいエネルギー、行動!・・・・Super!・・・・日本人が先を行ってる・・・・自発的意思・・・・など
あるいは

・・・・間違いだ!・・・・後始末は当然(大げさな過剰広告ネオン使いすぎた)・・・・自業自得・・・など*  *  *

前にも書いたが、私は、英米の新聞メディアを伝える「Japanなニュース」Gooニュースの加藤祐子さんの記事を楽しみにしている一人だ。何せ、ドイツ語圏メディアより早いし面白い。

彼女の最近の記事に「人間を使い捨てにする原発。ベテラン技師たちのありがたさ」というのがあり、ぜひ読んでほしいと思う。

その後、日本の短いニュースで、まず、このシニア技師5名の代表が事故現場に入り、具体的な対策に入ると読んだ。うまく進むといいですね。従業員全員の待遇改善も考え直してくれるといいなと・・・・・・。

チューリッヒ     F. S

[PR]
by swissnews | 2011-07-03 17:12 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします


by スイスで聞く「日本」

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

All About 掲載中

All About News Dig
Newsdigに掲載された記事
の一覧は、
こちらから

最新の記事

週末、スイスの将来の年金制度..
at 2017-09-22 03:48
「人づくり革命」ってもう終わ..
at 2017-09-21 00:51
いちいち説明しない解散・どこ..
at 2017-09-19 00:56
日本のジャーナリストは世間知..
at 2017-09-17 19:22
ノーベル賞受賞者山中京大教授..
at 2017-09-16 05:10
乳母車であふれるチューリッヒ..
at 2017-09-13 16:58
北朝鮮とのスイス仲介交渉が始..
at 2017-09-11 15:43
『不倫騒動』何のためのリベラ..
at 2017-09-08 04:06
「山口敬之容疑者」記事拡散協力
at 2017-09-06 14:36
北朝鮮の水素爆弾の爆発過程を..
at 2017-09-05 14:39

記事ランキング

ファン

カテゴリ

執筆者プロフィール
------
政治・経済・歴史
企業・労働・賃金
科学・技術・研究
原発・福島・東電
社会・福祉・医療
教育・宗教・人材
メディア・グローバリゼーション
自然・環境・災害
東北・津波・地震
観光・交通・運輸
女性・ジェンダー
映画・建築・芸術・エンタメ
生活・文化・伝統・笑い話
スポーツ
五輪
Made in Japan
竹島・尖閣・日中韓の問題
------
スイス在住日本人のつぶやき

ブログジャンル

時事・ニュース
海外生活