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日本の新しいスキャンダル・AIJ企業年金が消える。

25日のTagi紙の経済欄に、4分の一ほどの大きさでこのような記事を見つけた。

「新しいBetrug詐欺が東京(日本政府筋)を、erschuettert震え上がらす」

AIJ投資運用顧問会社は主に中小企業の年金を管理しているが、2000億円もの年金が消失していたことが明るみになった。自分の顧客に、この預かった年金がどこに行ったのか説明できない。消失したのだ。

オリンパスのスキャンダルが国民にまだVerdaut消化され納得されていないのに又似たような詐欺不正が発覚した。公の筋は上場株など審査される前に、すぐ、この会社の投資運用活動を禁止した。このような決定は、日本としては俊足だと付け加えられていた。

・・・・・オリンパス不正事件が2,3行書かれていた。

・・・・・このAIJは、1989に立ち上げられ、急速に発展していった。2008は日経の最高年金投資企業として褒められていた。自分たちの成功は、伝統的な株投資ではなく、マーケットの影響を受けない安定したものだ、というような事を強調し信用を受けていたらしい。

・・・・・この筋の大臣が、263のすべての個人企業を管理している会社に厳格な管理審査をするように通達した事。

・・・・・・ヤクザが関係したことが憶測されているが、オリンパス社のときのようにまだ確証はない。数日前、アメリカのオバマ大統領が日本のヤクザ関係の資金を凍結すると表明したばかりだ。2003には、スイス銀行でもこのような資金を封鎖したことがあった。

・・・・・AIJの124の顧客は、建築、運送、手工業、中小企業やロボット製造業YASAKAWAなどがある。そして、彼らは従業員の年金を払う義務があるのだ。

・・・・・このAIJのコラップは、只でさえ弱い金融状態にあるいくつかの顧客企業に、大きな影響を与えることは必至だ。

*************

なんと悲しい出来事か。この年金を当てにして働き続けてきた人はどうなるのでしょうか。全額支払いが出来るようになること願うばかりだ。

その後のニュースでは、オリンパスのようにまた、ケイマン諸島のファンドと絡んでいるらしいと言っていた。

後で親しくしている日本人の男性と電話で話し、面白い事を聞いた。日本の金融システムなどが少し規制緩和になり、その自己責任についての訓練が出来てなかったというのだ。このようなことは、結局皆が賢くなるまで訓練していかなくてはならないことだと。

つまり、規制、監督を昔のように国が厳しくするのではなく、自分たちで独り立ちできる練習をしなければ。あまりにも高くついた授業になったのかもしれないが、もっともっと世界に通用する専門家を育て、国民も昔風なナイーブさ、甘えから卒業しないとと・・・・なるほど。一理ある。なんでも国に頼ることはない。



チューリッヒ       F.S.

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by swissnews | 2012-02-26 21:18 | 企業・労働・賃金 | Comments(0)

チューリッヒ市が世界一物価の高い都市に。

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・・・チューリッヒの銀行街、左がUBSで右がクレディスイスの本社ビル。しかし同社のモダンな新しい高いビルは違うところにある。・・・

新しい世界の物価ランキングが発表され、この調査結果に驚くことはなかった。それより今まで一番だった東京のほうが今では驚くべき事と感心する。

スイスの労働できる人の平均賃金は税金10%入れて、年、70000フラン(648万円,700万円)月にして5975Fr.日本円46万から49円万円ぐらいか。スイス人貧困ラインは、月、2500Fr.大体20から21万円,(25万円)ぐらいとされる。これはもう2年前の統計だ。

swissinfoの「こんなに違うスイスの教育」のなかの
「スイスの職業訓練」という記事では、眼鏡屋さんの職業訓練の例が載っている。この専門訓練を受けた若者(中学卒プラス3年ぐらいの実習と専門教育)の初任給は5418Fr.大体45万円(54万円)ぐらいになる。その
他の初任給は、専門応用科学卒、学士以上で、66万円、大学卒で70万円と書かれていた。2年前の大学卒平均経験者収入、月、10346Fr,.日本円大体82万円、

(13年、2月、1日、円安が進み、ついにスイス1フランが、100円になりました)

・・・こちらの大学卒というのは最低3ケ国語をこなす専門家のことで修士以上をさす。・・・

しかしこの給料は、100%雇用の給料だ。まあ日本では当たり前の事だが、こちらでは皆が100%の雇用になるのではない。

私の周りに100%雇用されている人はむしろ多くないのかもしれない。管理職か、自営業の人たちだ。私の勤めていた学校では、校長と他の二人だけがそれに当たる。普通の教員は80%以下の雇用契約だ。例えば私の仕事は、週23時間専門授業が100%の仕事と決められていて、私は16時間契約だったから、69%雇用だ。内訳を言うと、授業が大体13時間とすると、残りの3時間は会議、学生指導、など半額給料の仕事(実はこれが普通の実時間労働)が6時間になる。実際はこの仕事は無限に増え、すべての同僚は自分が100%以上の仕事をしていると嘆きあっていたのであるが。

まあしかし、国民も有給休暇が4週間だし、大学はその他8週間の自主教育、読書の休暇が在り、何とかストレスをそれで癒すことが出来る。私はその他に20%の仕事を持っていたし、時間を上手に生み出し、自分の本職である創作活動が出来た。

だから誰かが仕事が決まった!というと、皆すぐ聞くのである。「何%?」。答える方も「70%もだ。」「彼女が50%だから僕も50%だ。」「まだ子供が小さいから30%、週1日半で沢山。」とか返事が来る。

例えば小学校の先生は都市圏では女性が圧倒的に多く、一クラスを二人で担当することが当たり前に慣用されていた。仕事を50%ずつ分けるのだが、片方の女性が、妊娠や育児で特定期間、仕事を減らそうとすると、20%80%とか話し合いで決められる。あるいはそのために産休臨時教員が来る。このように女性が仕事を失わないで、シェアしあい、お互い燃え尽きないで責任を共有し、自分の家庭、育児、趣味、副業も大事にしていける。

児童生徒も二人の違う人格を尊重し、それぞれから良いところを学ぶ。パッチワークの家庭、外国人児童は、数人の違った大人と共存することになるので良い経験になる。

結局、100%の仕事をして出世して、高給を得る人生が良いか、70%ぐらいの仕事でも、家庭や趣味、自由が大事か自分で考える。家族の場合は、両親がそれぞれ60%ぐらいの仕事があれば、子供二人でなんとかやっていける。あるいは、10年間燃え尽きるまで働いて、次の2,3年は旅をして外国で暮らす。

それとスイス人は再教育というか、新しい職業教育とかが好きだ。必要性も多い。それで、100%雇用の人も、一時60%ぐらいにして、その時間を勉強に当てる。

ここ4,5年の若者の教育資格取得や雇用条件が一段と厳しくなった。それに繁栄するチューリッヒの住居問題などすべてが大きな問題だ。しかし、何にお金をつぎ込むか、身相応の幸せな生き方を知っているようだし、ユーモアも忘れない。本当はもっと深刻かもしれないが。

物価問題から外れてしまったが、チューリッヒは何でもスイスの国の平均より高い。給料も、物価も高い。追加。外国人在住者も、32%で、スイスの国の平均22.7%を大きく越す。田舎は反対に安い。しかしそれは仕方がないと思う。普通女性も職業を持つので二人が100%の仕事を持てばかなりいい生活が出来る。

東京の物価の高さと日本人の給料があまりにも釣り合いが取れてないと思うのは私だけでない。スイス人が帰ってきてよく話してくれる。

日本人の年間所得、600万とか、400万というのは、税金が入ってるのか、あるいはボーナスも入っているのか分からない。

しかしいずれにしろ、教育費や入学金も貯蓄しなければならないのは日本の家庭では普通だ。そのような人たちが世界で2番目に物価が高い都会に住んでいる。だから東京の高い喫茶店でコーヒーを飲み、高給なデパートの婦人服を買えるということが私個人には不思議になる。しかしすっとそこに住み着くと、何とかやっていけるのかもしれない。それは東京の文化なのだから。

今回の結果は、スイスフランの高さが原因なのかもしれないが、日本円だって高いのだ。因みにジュネーブが3位とか読んだ。

スイスの物価とドイツの違いについては、
「ユーロで昼食を」2011-08-14という項で書いた。日本とスイスの一時間労働の報酬の違いについて はIとIIと書いた。

追加情報・・それでも単純労働雇用者は100%が多いし、銀行などはすさましい競争チャレンジ好きだからやっぱり100%雇用、あるいは医者なども個人生活がなくなるほど全雇用が多いと聞く。

たとえ20%の雇用でも社会保険や有給休暇などの権利はその割合に計算され保障される。国民全員が老齢金保険というのか厚生年金保険カード番号を持っていて、この番号なしには仕事がもらえない。


追加情報・・2011のGDP一人当たり、日本は4万5900ドルであり、スイスは8万1200であったと書かれてあった。・・この差は、日本女性の生産力の低さから生じると思う・・・

***********

再追加情報。12年9月、又新しい統計が違う研究機関から発表され、世界で一番物価が高い都市はノルウエーのオスロで、チューリッヒは2番、東京が3位と読みました。オスロは住居が高いとのこと。市民の購買力はチューリッヒがやはり一番高いらしいです。

「東京がトップに」ランキング・・・・・こちら・・・・・



チューリッヒ        F.S.

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by swissnews | 2012-02-19 21:04 | 政治・経済・歴史 | Comments(0)

天皇陛下がバイパス手術のため入院なされた。

今日いつものように、ドイツテレビ朝のマガジンをみていた。ドイツのウルフ大統領が退任するのも時間の問題だという緊張あふれる話題が続いた。ドイツ国家の最高シンボルである大統領が不逮捕特権を剥奪され、いくつかの不合理が裁判に持ち込まれるというのだ。ここまで不名誉なところまできてしまった。

9時ごろ家をでた。新聞箱からTAGIを取り出し、駅のキオスクで熱いコーヒーとクロワッサンを買い、ベルン行きの電車に乗った。誰かが読み、残していった「20分」紙も車内で見つけた。日本の単行本もあるし、もう手に入らない古いミニディスクで、好きな音楽も聞けるし、退屈しないで足を伸ばして一時間乗っていられる。

スイスの鉄道についていつか書くことにするが、40年近くスイス鉄道に乗りまくっている。しかし国内で予約なしでもはまだシートがなく立ち乗りしたことはない。ラッシュアワー時に近郊間で15分ぐらい立ったことはあるだけだ。

今日も、2席ずつ向かい合った4席を、一人で占領することが出来た。多くの人は私のように軽い朝食を持ち込む。車内の購買は高くつくからだ。我々のような年寄り以外は、皆、すぐ手持ちのPCを広げ、さまざまな表情で仕事を続ける。

友達と会うのだが、スイスの鉄道は高い。私が一年のフリーパスを買っているので、大抵私が動いていくのだ。

夕方5時ごろ家に帰ってきた。すぐテレビをいれ、野次馬根性でニューステキストを読んだ。やっぱり、ウルフ大統領は辞任していた。他国の事であっても、万歳!

そしてニューステキストを読んでいったら、「KAISER AKIHITO]という見出しが飛び込んできた。

日本の天皇陛下(78歳)が、心臓バイパスの手術のため今日、東京大学病院に入院なされた。美智子皇后陛下が付き添われてこられた。手術は明日、土曜日執行され、5時間ほどがそのために見込まれている。合併症がなければ、2週間ぐらいで退院できそうだ。

国民に愛されている天皇は、昨日(木曜日)までいつものようにいくつかの公務を勤められ、海外帰国大使などの引見をされていた。・・・・・・このようなテキストニュースだった。(自分の使い慣れない日本語熟語が怪しい)

こちらでは「KAISER AKIHITO]と親しまれている名前で、外国人であっても結構上手に発音してくれる。福島事故のあと、避難所を訪問され、ひざまずく天皇皇后両陛下のお姿はこちらのテレビ動画で何度か報道された。

すべてが無事に進行され、又、お元気に手を振られて退院される事を心から願っております。

・・・・・

ドイツ大統領の失脚で、あちこちのテレビ番組が急遽このことについての座談会に変更されて、好きな探偵番組がなくなったこと残念だ。まったく迷惑な事だ。


チューリッヒ           F.S.

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by swissnews | 2012-02-18 05:26 | 生活・文化・伝統・笑い話 | Comments(0)

中国次期主席、習近平氏のアメリカ訪問

中国の次期最高指導者になるといわれる習近平現国家副主席が4日間アメリカを訪問し、オバマ大統領と会見した。

2日前のテレビニュースでは、副主席とオバマ大統領の穏やかな、しかし牽制し合った始めての顔合わせだったが、それぞれの見解の相違を明瞭に発言したようだとあった。「総合尊重、共栄」という抽象的なモットーの元にも、人権問題、チベット問題、台湾問題、中国基本貨幣基準?とかのデリケートな事に触れたとあった。

オバマ大統領は、中国の発展はまったく例を見ない素晴らしいものだ。しかしその繁栄と権力は責任も増したということになる。又、世界のエコノミー・ルールをお互いに守っていきたいという事なども書かれていた。

スイステレビでは、この副主席の娘さんは、ハーバード大学で学び(学んだ)、副主席自身もアメリカ二滞在していた経験もあるようで、(理由はハッキリ理解できなかったが)、アメリカ(海外)に親しみがあり、今までの主席たちのようにカチカチではないはずだと付け加えていた。

Tagi新聞では、一面半ほどのスペースをとり、何枚かの写真入で長い記事が載っていた。読まなかったが。

朝刊「20分」と夕刊「ブリック」の読み捨て無料新聞は、スイス国民の6分の1に読まれている。そして写真や、見出しを一瞥され読み捨てにされる。(きちんと清掃される)このことについては何度も書いた。そのなかに、この副主席の奥さんが、国民的な絶対的人気のある歌手であること。彼女の歌う共産党の有名な歌の歌詞も訳されていた。ものすごい美人である。

オンラインでは、この副主席のなぞの生い立ち、特に彼の知られない父親の経歴に触れていた。彼は革命時代かなり大物だったが、その後失脚、判決され、長い間沈黙生活があり、その後、名誉回復されたが、亡くなるまであまり知られていない。中国歴々の主席たちの親たちは、それぞれ波乱万丈の人生を送り、党のなかから上に這い上がるまでのすさまじい競争が想像されるとかかれてあった。

中国の大物海外訪問にはいつでも大きな商業的取引が行われるのが常だ。

今回の訪問とは関係ないが思い出したので付け足して書いておくが、数年前、欧州にもこの中国の集中取引見合い集団がやってきて、一週間の滞在で欧州5カ国で30億円(記憶が正しいか疑問だが)の契約が成立したと記憶がある。

日本の友達に、このこと書いたが、日本はこのようなあまり上品でないやり方は好きではなく必要もないと返事が来た。このような「したたかさ」は日本では、本当に必要としないのだろうか。

話はスイスメディアに戻るが、このように表面的でも、国民の半分ぐらいは、中国の大物がオバマとあったことぐらいは頭に残るのだし、それぞれ考える事になる。





チューリッヒ            F・S

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by swissnews | 2012-02-16 17:10 | 竹島・尖閣・日中韓の問題 | Comments(0)

アメリカが痺れを切らす。在日米軍再編。

このブログの「ご挨拶」で書いたとおり、同じ出来事でも、日本、英語圏、ドイツ語圏、又その新聞によって捕らえ方が違う。この記事もそんな典型的な例だ。

日本政府とアメリカ筋が共同声明した内容は、世界中のメディアでは、違いがない事は当然ながら、そこに至った背景などの解釈が違う。アメリカは当事者だからきっともっと違う見解だろう。

私の新聞は、又違うので、その違いを知ってほしい。

「アメリカが日本における軍の基地をsanieren (rehabilitate)立て直す。健全化する」

「アメリカはもう、日本政府が、小泉首相時代に約束した事を果たすことが出来るとは信じられなくなった」

「ワシントンは東京に対してGeduld verloren寛容を失った。我慢が出来なくなった」

内容は、8000人の米軍海兵隊をガアム島に「Entkappelt」分離させる事。

日本にいるアメリカ軍の75%、つまり25000兵は、沖縄島に滞在し、そのために島の5分の一に値する土地を占拠している。沖縄市民の苦悩、騒音、人身事故、ヘリコプター事故など、何年もにわたる摩擦や不都合が書かれてあった。そして当時のブッシュ大統領と小泉首相が、この米軍基地を他に移動させる事に約束が出来た。

それ以来アメリカは、日本側の具体的な提案を待っていて、何度も、先送りされてきた。日本の首脳陣たちは何度も、アメリカ側と、沖縄市民に解決を約束してきたが、新しい候補地の住民を説得し切れなかった。そのようなことが、何人かの首相を失脚させる原因のひとつにもなっていた。

しかし、今回の事で沖縄在米基地の問題がすべて解決されたわけではない。・・・というようなことが書かれていた。

**********

日本のメディアでは、このようにアメリカが痺れを切らしていたことは、すくなくとも私が読めたニュースでは書かれていなかった。

他の新聞で、アメリカはこのガアム島の移転に伴う費用を日本に要求したという記事を読んだが、本当かどうか、どうなったのか分からない。



チューリッヒ         F.S.

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by swissnews | 2012-02-11 05:54 | 政治・経済・歴史 | Comments(0)

ローザンヌ国際バレエコンクールで菅井円加さん優勝

今日6日、私のTAGI新聞、文化欄にローザンヌのこのコンクールの記事と、久々に5位に入賞したチューリッヒのバレエ学校生徒M.Gさんの大きな跳躍している写真が載っていた。

これはスイスの新聞だし、国際コンクールでの成功は、特にドイツ語圏(ローザンヌはフランス語圏)での成功は大きな出来事になるわけだ。

しかし記事の最初は無論優勝した日本人菅井さんのことが記されている。17歳6カ月。丸顔で黒髪を丸く結い上げている。クラッシックのソロは「Razmonda]を zelebriert 厳かに踊った。特にコンテンパラリーのバリエーションでは、大きな拍手喝采を受けた。

この優勝に伴い、彼女は一年間、世界の有名な学校や、劇団に留学でき、その他に16000スイスフラン(大体140万円)が生活費やお小遣いとして得られる。彼女はまだどの学校へ行くか決めてないようだが、人生の転機になることははっきりしているということが書いてあった。

この後の記事は、バレーとコンテンパラリーの比重。コンクールの条件。チューリッヒのバレー教育。レベル。練習条件。バレー教師の話などいろいろな課題がかかれてあった。勿論、M.Gさんのことも。

・・・・・・・・

このコンクールには毎年多くの日本人や、中国、韓国、台湾などから参加があり、最終審査に選ばれる半分もアジア人になる事だってある。バレエのコンクールだけでなく、音楽楽器、オペラ歌手のコンクールでもアジア人が圧倒的に数が多い。だから、欧州の、交響楽団や伝統的な劇場バレエのアンサンブルには日本人、アジア人が必ずいるといっても言い過ぎではない。

ローザンヌのバレエコンクールは今年で40回を迎かえ、今回は旧入賞者が審査員を勤め、吉田都さんもその一人だ。日本人が入賞したことは幾度かあったが、優勝は、ずっとさかのぼり、熊川哲也さんになるのかもしれない。とにかくおめでたい事だ。

このコンクールは、奨学金とか留学の機会を得る為のものだから、その必要があまりない本場の伝統のある国の若者は参加しないことが多い。つまり世界一とかは一概に言えない。イギリス、フランス、ロシアなどには、レベルの高い若者が沢山いるからだ。だから将来は厳しいといえるが、菅井さんがバレエあるいは、コンテンパラリーのダンサーとして、大いに活躍することに期待したい。

・・・・・・・・

ひとつの情報として書き加えるなら、菅井さんが進むであろう道は、現代舞踊家であるが、大きな劇場で、有名な振り付け師の作品を最高のインタープレートをし、観客を魅了する芸術家になることだと想像される。

例えば私も同じ現代舞踊家であるが、創作家なので、現代創作舞踊家とよぶ。他人の振り付けしたものを踊るのではなく、自分の動きを追及するのが仕事なのである。まあ、マイノリティーのダンス芸術ではあるが、欧州にはこのための「国際現代Choreographie 振り付けコンクール」というのもいくつかある。私も昔賞をとったがあったが、技術重視、崇拝の日本人には興味のないものだ。しかし欧州にはこのような現代創作舞踊家の日本人がけっこう活躍している。

 チューリッヒ          F.S.

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by swissnews | 2012-02-07 01:46 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

日本の家電が売れない原因のひとつ?

10年も前?か日本に里帰りしたとき、親戚の男子がIT関係大手に入社して張り切って活躍していた。彼は、その会社の最新高性能の携帯機を持ってきて誇り高く説明してくれた。

こちらでも子供や回りのものは使い始めたころだったが、私は必要性もなく持っていなかった。いろいろな機能を説明してくれたけど、複雑で理解できなかった。

「おばさんだめだなあ。遅れてるな。こちらの50歳や60歳のおばさんたちだって、ちゃんとこんな携帯を使いこなして、カッコいいといって人気があるんだよ。(本当かな?)スイスに帰ったらこんなモデル宣伝してよ。とにかく世界最新を行ってるんだから」といった。

「私なんか、ミシンでさえ、まっすぐ縫えて、ギザギザ縫いしか出来ない物をもう20年使っていてまったく不便じゃない。だからもし携帯を買うことになってもきっと必要最小限の機能の簡単なもので満足すると思う。そのうちに字の大きめの年寄り用のものが出来たらそれを買いたい。それにスイスではカッコいいと思うものは一人ひとり違うので宣伝は難しいよ。」と答えた。

あるスイス人写真家が、日本のカメラは性能が良いが、説明書に書いてある機能の5分の一も必要としない。それでも価格が合うので買っている。」といったのを思い出した。

この親戚の男子は「日本でカッコいい物は世界の人もカッコいいと思ってくれるに決まっている」「日本の製品ほど、細部にわたっていいアイディアが技術的に解決されているものはない」「マニアの楽しさがある」「日本のもの作りは心がこもっているから、外国人が感動してくれる。」と確信していた。それも,海外にはまだ一度も行った事がないのにだ。先輩が皆そう言っているというのだ。・・・そんな機械マニアだけに売るつもりだったのか、おおらかなものだ)・・・・

こうして日本では、一生懸命心をこめて、自分が良いと思ったものをつくり、一生懸命売るのだ。
・・・・だから売れなくなったらどうしてなのかまったく理解できなく途方にくれる。世界は日本中心に回っているのではないのだ・・・・

しかし、韓国人は違う。(このことは聞いたり読んだりして知った事だが同じことが言われていた)それぞれ、他国に行き、そこの国民性を観察し、その体質やニーズにあったものを作り始め売り込む。だから売れるのだ。これは韓国だけでなく、品物によっては世界中の人がやっている常識的なやり方だ。)

私が悔しいと思うのは、この親戚の男子のように、才能も、やる気もあった若者に、日本の製品は絶対的だという信仰にも近い固定観念を叩き込んだ日本の先輩たちだ。もちろんその信仰的な評価には事実が潜んでいることには違いない。しかし世界は動いているのだ。文化も動いている。それにあまり気がつかなかった若者も問題だが、私に言わせると、10年以上も彼は自分の才能を有効に使う機会を与えられてこなかったことになる。残念だ。

 チューリッヒ           F.S.

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by swissnews | 2012-02-06 04:18 | 企業・労働・賃金 | Comments(0)

減少する日本人口と将来40%を占める高齢者

2日前のTAGI紙に小さな報道記事が載っていた。日本人がだんだん少なくなるという、厚生労働省が発表した内容らしい。

日本では少子化が進み2060には現人口の3分の1 に縮小すると想定される。つまり、現在の1億2800万人が、7000万人になるというのだ。

それだけではない。高齢者の数は、現在の倍数、全人口の40%になる計算でもある。平均寿命も延び、女性が90.93歳( 2010年、 86.39歳)、男性が84.19 歳(79.64歳)になるということだ。

女性の妊娠率、つまり一人の女性がその人生で産む子供の数も今の低下傾向を続ける。2060には1.35(2010は1.39)になるだろう。現状を維持していくにはすべての女性が、2人以上の子供を生まなければならない計算になるとかいてあった。

***********

もうひとつ、やはり何省というのか分からないが、公にされた発表が載っていた。26日。

「日本はもう輸出大国ではなくなった。」

「1980年来はじめて輸出が輸入を下回った」

「日本は国際競争から脱落していくか?」

「輸入増加はエネルギー不足が原因」

「大手、トヨタやソニーが、それぞれVW(フォルクシワーゲン)やサムソンに追い抜かれたこと」

「円高が海外の購買を遠ざけた」

************

少子化のことについてはもう何度か書いたし、いまさらどうしようもない現象かなと思う。何十年も前から欧州では、外国人移入対策で人口減少化を食い止めてきた。それだけでなく女性の社会進出可能なための育児施設の充実母子家庭の援助などだ。

しかし、日本ではその摩擦や、騒動で起きる欠点だけをみて「見てみろ。こんな事になるより、日本はやっぱり日本人だけの国でよかったな。」とかいって、いまだ、嫌韓国人、嫌中国人、嫌朝鮮人とか言っている純血国家崇拝者日本人が多いとこちらでも聞くからだ。

日本人が、そのような国家のほうが良いと思うなら、それでもいいではないかと思う。しかしこのように人口の減少する国では、経済の成長は望めないことは常識だ。まあそれでも、一人ひとりが貧乏にならず、幸せ感を失わない政治は、できるのかもしれない。

小さな国スイスは、単純労働者、知的労働者、特殊技能労働者を海外から迎えている。それが成長を促してきた。外国人の国の平均22%ほどか。また、それによって伝統的な保守的、頑固なスイス人体質も変わってきた。

毎年、ミス・スイスとミスター・スイスのコンクールが行われる。10年も前ならば、候補者は皆、白人のスイス人だった。それ以外は考えられなかった。今では、他の民族との混血美女、美男が沢山候補者に選ばれ、優勝する事もまれではない。


チューリッヒ         F.S.

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by swissnews | 2012-02-02 08:27 | 政治・経済・歴史 | Comments(0)

スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします


by スイスで聞く「日本」

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