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任天堂創始者がアストウリアス皇太子賞受賞

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・・・近くのロイス川で、冬の準備なのか巣作りに忙しい水鳥たち・・・・

今朝、夏時間が終わり、
一時間長く寝られるのだが、悲しいかな、年よりはやっぱりいつものように早く目が覚めてしまった。しかし、まだ暗いのに、前のビルの屋根が白くうっすらと雪で覆われていたのが見えた。初雪だ。すぐ札幌はどうかなと思ってしまうし、あの朝のうれしさが思い出される。チューリッヒがこうなら少し高いところではもう真っ白に違いない。こんなときは朝ごはんがおいしい。まずアールグレーの紅茶を飲もう。

昨日の午前中のユーロニュースで、恒例のスペインのアストウリアス皇太子賞が授与された様子が映った。

最初に、皇室の方々の姿や北スペインの民族衣装や音楽が披露された。きらびやかなオペラハウスに似た色彩豊かな式典。

最初には、世界食糧難問題に取り込んできたスペインの研究団体に、次に赤十字に、次に、日本の任天堂の宮本茂氏が呼ばれて、嬉しそうに自然体でしかし堂々とこの賞を授与した。その受賞の根拠もせつめいされた。その後、アメリカの哲学者、スペイン人の建築家などの姿が映った。短くても早口で、どうして受賞になったか説明があった

しかしなんと言ってもうれしそうだったのは、スポーツ部門でスペインのサッカー選手仲良しであるが、敵軍にいる何とかという2人の男性だった。この二人については別枠ユーロニューススポーツでもっと詳しくインタビューなどが報道された。

全部で、8カテゴリーがある。

任天堂が得た賞は「コミュニケーションとヒューマニズム部門賞」というもので、功績は「スーパーマリオブラザーズなどのアイディアで、あらゆる年齢層や民族を超え、新しいコミュニケーション形態を生み出した」とあった。

おめでとうございます。私はこのゲームしたことがないですが、子供が夢中でやってました。それを時間切れでやめさせる苦労を味わったものです。

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ことしも日本のメディアでは、この賞の意義とか、歴史、他の受賞カテゴリー部門にはまったく触れないのがおおく、日本人は、日本人だけの情報しかない。国民のほとんどが、8カテゴリーがあるとか、他の国の受賞者があることなど知らされないし、知りたくもない。好奇心も無く、「やったぜ日本!」で終わってしまう。

いくらブローバル人材教育に力いれたって、こうしていつも世界の相対的な中の自国が知らされない一般国民が益々部分しか知らない「井戸の中のかえる」的になってしまうのでは、まったく残念だ。

日本の人口は世界的にみると、2%にしかならない。98%は外国人なのだ。このことについて又書く事にする。


チューリッヒ  扶美

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by swissnews | 2012-10-28 17:57 | 科学・技術・研究 | Comments(0)

ドイツ大手新聞Diaoyu(尖閣)島についての中国所見公開

10月24日 、ドイツ第一級の新聞 フランクフルト・アルゲマイネ(FAZ)が現在取りざたされているDiaoyu(尖閣諸島)ことについて、その問い、問題、疑問(zu Frage)に対する中国の主張というか、見解(Artikel)を中国の大使館Botschaftの名で公開した。

FAZ は、ドイツ経済の中心地、フランクフルトのどっちかというと経済紙といえるが、世界的に権威のある新聞だ。私には、この記事が、FAZの中国大使館にした質問の結果なのか、中国がこの記事をFAZに公開しいてくれるように依頼し、FAZが取り上げたのかはまったく分からないが、記事は、中国側が書いたものその通りを取り上げたもので、FAZがコメントした言葉や、文章はひとつもない。

2ページほどになるこの記事は、結局、Diaoyu島は、れっきとした(souverenen, unbestreitbar)疑問の余地のない、中国固有の領土である事を主張説明している。

・・・・14世紀にこの島が発見されて以来、Diaoyu(釣島) と命名され、他の島と同じように南シナ海の大事な航海のしるしとして役割を果たしてきた。

・・・・それだけでなく、世界の航海地図に、また日本の地図にも、この島が中国のDiaoyuの名としての記録されている。(台湾も)

・・・・1985第一中国・日本戦争で敗戦し、日本の下関の調印でこの島が日本の占領下におかれることを強制された。

・・・1943,12月、日本の天皇の敗戦宣言で、日本が がGeraubten 強奪されたすべてのの島、台湾や釣島が又中国に返還されるべきことになっていた。

・・・・1945,7月26日、天皇との間(Beschtimmung、確定というか協定のようなもの)で、日本は本国4島以外の島は放棄するということであった。そして昔中国に属していた島がすべて中国に帰ってくることとなった。

・・・・釣島を日本の領土だとする日本の主張は、Grundlos根拠のないことだ。

・・・1951に琉球がアメリカ軍の統治下に置かれたときは、この釣島は含まれていなかった。

・・・1953に釣島はしかし、米軍に一方的にWillkuelich 勝手に拡張されてしまった。

・・・1972に一方的に琉球などが日本の統治かにおかれることになった。しかしこの対応は、Voelkerrechtlichen Grundlage 民族国際法の基礎的な土台を欠いているもので、アメリカの国家としても、(異論があり)管理する権利はあっても、釣り島の領土主権は同じものではないという見解があった。

・・・・中国は、それ以来常に平和的な解決(話し合い)を日本に訴えてきた。

・・・70年代以後の事まだたくさん書いてありますが、皆さんはきっと知ってる事で、もう読むのも書くのも飽きた。(気が向いたら又書く)

・・・・この記事は、Pressesprecher (メディア代表代弁者)der chinesischen Botschaft (中国大使館) とサインがありました。

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問題は、内容よりこの大きな新聞がこのステートメントを公にしたことです。

こちらの人は、どっちが正しくても大して興味ない。それは、フォークランド島の闘争や、ジブラルタルの争いに、日本人が、あまり興味を持ったり、感情的に加担したりしなかったと同じことです。どれほどの日本人が、正しい歴史的知識をしらべたりしたでしょうか。それと似てます。日中間のこの島の問題はむしろばかばかしい他愛ない事として映っているので、それは仕方ないでしょう。

今回の尖閣等問題はしかし、経済的に大国2と3のの葛藤であり、1番のアメリカもかかわっているから新聞でも取り上げるのです。感情的には高みの見物だとしても、経済的な影響がいずれにしても甚大だから。

ある程度、中国はいまだ植民地時代の被害国としての同情も大きな意味を持ってきます。

あるとき30年ぐらい前か、ダンスの仕事で韓国人ダンサーとチャンスとを争う事になったとき、その優雅な韓国人が仕事を得ました。その後で、聞いたことはやはりいろいろな見方でしたが、ダンスと関係のないことでも話題になった。スイス人などに「君は韓国人が嫌いなのだろう」とか、「どうして日本人は他のアジアの国民を軽蔑するのか」言われたり、ちょっとした事でもも誤解されることがそのとき分かりました。だから注意をするようになった。

当時、日本からやってくる官僚や、企業家には鼻が高く、中国人韓国人、アジア人をずいぶんさげすんだ言い方を何の考慮もなく大声で言っていた人が多く目立ちました。お金をばら撒くいやな日本人と、丁寧すぎる親切で明るい、ナイーブでかわいい日本人、日本人根性精神論が励みになってる人、技巧的優秀な日本人、一般に賢い在瑞西日本人母親(私のことではないが)、優秀な研究者、教育熱心で勤勉な日本人と、といろいろありました。

このような海外人が捕らえる総合した日本人像と、メディアで絶え間なく報道される日本の国家像が、日本と中国の遠いところで起こっている摩擦を、理論的だけでなく、表に出て来ない潜在的な感情的として影響を与えているのだなと感じます。

中国人や中国に対しても同じだ。

現在は、ここに住む日本人は一人一人の人格が問題にされ、日本人とか言う全体として扱われることはまったくない?といえる。

このようなFAZの記事は訳され、日本のメディアが取り上げてくれるべきだと思う。内容がどうであれ、戦略的に世界の必死な緊急感を知ることが出来るでしょう。いつもスマートでいたがる日本人が危機感がないというのはこんなことも一例か。

国際裁判とか言っても、こうなってはどっちかの国だけに、100%有利になる審判が下る事などぜったいにないのが前例だし、妥協意外には解決はないと思うのがこちらの一般的な考えだろうと推定する。

チューリッヒ 扶美

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by swissnews | 2012-10-26 18:14 | 竹島・尖閣・日中韓の問題 | Comments(0)

日本の男女平等度。世界101位。また下落。


今日新しい2012の国際「男女格差報告」が、ダボス会議世界フォーラムから発表された。このシンクタンクのメンバーは、スイス人とは関係ない世界各国から集まった専門家であり、その結果報告になる。

いずれにせよ日本は、昨年の98位から又下がった事になる。特に国会議員の女性が少ない。


12,3年も前か、まだ教員として大学にいたとき、若い親切な女子事務員がいた。彼女がまだEーメールアドレスやPCを持たない私だけの為に(全職員がEメール義務化になった)大事な情報をわざわざコピーしてくれ、「もう限界ですよ。半年だけですよ。」といいながらも特別手数をかけてくれた。その彼女が、週2日しか仕事に来なくなった。

それは彼女が区会議員選挙に勝ち、週何度か会議にでるからだという事であった。その数年後、彼女は市会議員に選ばれ、事務の仕事を完全に止め、教育委員会の特殊なプロジェクトに関わり、日当で市の会議にでているという事であった。将来もっと責任のある仕事になれば、彼女は市会議員としての給料がでるようになるかもしれない。

しかし、大体において、議員は自分の職業をもち、わずかな日当で政治活動をしているのである。EU議会などは27カ国から1000人ぐらいいるようだが、その時期、その日の日当が払われると聞いた。だから彼らは、お金よりも政治に興味がありなんとしてもEU,自国に有利にしたい情熱を持ってやってくる。

また、この事務員のように世襲政治家2世の子でもなく、資産家の子でもない女性がやる気と、能力があれば周りが持ち上げてくれる。後で分かった事だが、彼女は経済的にかなり苦学し法学を勉強したので、大学の改革に情熱を抱き、内情を勉強する為に大学の事務員になったという事で、私はそんな事は知らず、只の事務員として無愛想に扱ったこと今になって気がひける。

スイスの女性参政権運動は何十年もの間挫折させられたが、41年前に国民投票で、保守的な男性国家をついに説得しやっと勝ち取ったものだ。先進国では最後の最後となる。その後の女性の活動は、私がちょうどスイスに来た頃ですべて体験してきた。スイスには元来、女性の進歩的な教育機関や大学があり、世界の知識階級や資産家の女子が卒業していった。有名な女性がたくさんいる。

しかし彼女たちはその教育を生かすチャンスがなかった。弁護士の資格があっても自分の事務所を立ち上げることが禁止されていたり、すべても道は女性には狭かったのだ。そのような高度な教育を受けた賢い裕福な家庭の母親たちが、運動をしていき、又、自分の息子たち、男子に対して女性が社会で活躍する大切さを教育していった。結局、自分はもう職業を追求していけないが、次の時代や娘たちにと男女平等を訴え続け日常の生活に実例として浸透させてくれた。

女性が働くという意義が日本と大きく違うことは、欧州の場合は、女性が自分の人格として職業を持つことであり、自活する事である。日本の場合は今でも、家計の足しになにか手っ取り早い仕事を見つけることがいまだ多いことである。もし家計が経済的に満足なら、働く必要がないと思っている男女が多いということだ。

又、女性議員の難しさは、日本の選挙システムであり、現在の女性議員は、世襲の代々の政治家の娘で得票権がある地元がある人。あるいは知名家で、選挙に勝てる資産と、票が確保できる公算があるときが多い。日本やアメリカのように選挙にお金がかかるということはスイスではあまり聞かない。政治の党派活動が盛んで其処で経済をしているようだ。

つまり、日本女性は、お金と知名度がなかったら選挙にははじめからでににくいという悲劇がある。情熱と才能だけでは非常にむずかしくと聞いた。しかし、束になれば勝てるではないか。日本にも女性議員を押す組織がかなりあるはずだ。

「女性が女性に一票を」というのがこちらの30年前のモットーであったし、50万人の女性が全国あげて最低2時間のストライキもした。こちらの女性の意気込みは大きかった。

私も、その30年前ぐらいか、舞台照明家を女性に変えた。当時は電子時代ではなく、劇場の高いはしごをのぼり、電気、照明技術をもち、力も必要だったので、これは一般に男性の仕事だった。ある女性がやってきて、ウイーンで舞台技術を勉強して卒業したが女性には仕事が来ない。経験を積ませてくださいと申し出てきたので、皆で話し合いチャンスを上げた。それ以来、私は女性が同じ能力があれば、どんな細かい仕事でも、多少失敗しても女性を有利にすることにした。それはモット前に私を引き上げてくれチャンスをくれたスイス人女性に答えることにもなった。

なにか良いアイディアをもつ女性は、皆で足を持ち上げて突き上げてやる。その女性が、多少趣味の悪い服装していたって、どんな男性暦があろうとも、・・国系であろうともそんな事は目をつぶる。その女性は、納豆のように又次の女性を引き上げてくれるのだ。

現在、スイスでは男女給与の格差が、まだ25%あるし、管理職も男女同率には遠い。その改善問題が大きい。ノルウェーなどの女性比率制や、家族計画などを研究している。

IMFのラガルド女性専務理事が日本で言ったではないか。「日本には素晴らしい資産が眠っている。」周りの日本人皆がそれは何ですか?と耳を立てて聞いた。「それは日本の女性です。」女性のまだ開発されていない能力は、日本の未来にかかっているということだったらしい。

因みに、このランキングを書いておく。一位、アイスランド、フィンランド、ノルウェー、スエーデン、アイルランド、ニュージーランド、デンマーク、8位、フィリピン、ニカラグア、10位、スイス
22位、アメリカ、69位、中国, 101位日本、・・・135カ国内・・・

女性の社会進出が強い国は、政治経済も一般に安定しているといっても間違いでない。

チューリッヒ   扶美

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by swissnews | 2012-10-24 17:35 | 女性・ジェンダー | Comments(0)

牛のアルプス下り

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・・・・・・この地方の農家の家ですが、写真上のように横から見た軒下の低い屋根と、正面から見た日当たりの良い屋根が特徴です。・・・・・・

これは、チーズで有名なスイス内陸平地であまり高くないエンメンタールの村です。偶然ですが牛の市場に出くわしました。アルプスくだりとは大げさですが(夏アルプスの高地に遊牧された牛の群れが秋に村へ下りる行事)、似たような雰囲気はありました。牛が何百頭と集められそれぞれの村にまた買い取られていくとのことでした。

そばで実際にみると、牛たちは恐れをなすほど早く歩くのです。いつものように草原にいてのらりくらりとしている同じ動物と思えないほどです。誘導する小さな子供は、大またで走るように先頭を行きます。一匹の牛が、嬉しさのあまり、あるいは不安からか、怒りからか走り出し、私はびっくりして隠れましたが、村人達ががなれた感じでいっせいに手を広げ上手になだめました。

皆さま、お気付きのように、私は又一進歩しました。キャノンの14Xというのか、SX230というのかを買い、何十年ぶりに自分で写真を写す事になりました。慣れるまで時間がかかりましたが、私のようなズブの素人ものでもカメラがちゃんと作動して結構な写真になるということが、何年も写真を写している知識豊富な方に対して、何か気かひけます。カメラの進歩にまったく唖然とするほどです。

キャノンは最高・・・・・こちら・・・・

まず、この電子カメラは、昔のように「フィルムがもったいない」という気持ちをなくすこと。片目をつぶり、カメラを目の前に持ってくる必要がないことなど。

そして、昨日、今までこのブログの技術的なこと手取り足取り丁寧に教えてくれた若い日本女性に、自分の映した写真を、ブログに挿入する技術を習いました。

少しずつ練習しますが、今日は嬉しく写真だけ入れます。

チューリッヒ  扶美

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by swissnews | 2012-10-20 19:25 | 生活・文化・伝統・笑い話 | Comments(0)

日本とスイスの医療意識の違い

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・・・・写真は私のアパートのすぐ近くにある大きな墓地で、公園のような感じで一回り大またでウォキングしても30分はかかります。・・・

スイスの医療制度などに興味をもたれて探索してくれた方が意外と多いので、個人的な経験からいくつかの例を書いてみる。(統計的なものを調べるのは面倒なので)

その前に、日本の通院、医師訪問率が、世界的にみて圧倒的抜群のトップであることは前に書いた。
・・・・・こちら・・・・・・・

まず最初に、スイスの給与は日本の2倍と考えて読んでください。

スイスの健康保険は個人が選べるのだが、収入の少ない人はそのための最低の社会健康保険がある。また大体60歳過ぎると保険会社を変えることが困難になる。(スイスの退職年齢は現在、国一律で建前として男性65歳、女性は64歳。)退職以来、家にいるとよく保険の勧誘の電話がかかる。それでいつも残念ながらもう変えられませんと断れる。

私の保険は入院したときは個室にはならないごく平均的市民なもので、月4万から5万円ぐらいだ。(私の子供は3万5000円とか言っていた)余裕のあるひとはプライベートの高めの保険にはいっていて、いろいろな特典があるらしい。。普通年間、さらに4から5万円以内になる初診料や薬などは自分で払う事になり(税金から引ける)、それ以上支払った病気治療費用や手術、保険の効く薬などがその内容によりほぼ実費として返金される。若いときは、大きな病気をしない限り、初診料が4万円以上になることはあまりなく、保険料掛け捨てになる感じだった。だから皆、自己払いにばかばかしく通院は避けようとする。

私の保険は、健康な若い人がたくさん入ってくれているので病気、検査が多い高齢者が助かる。年よりは半分冗談で若者に「そんな事で医者に行く事はないよ」という。それに救急以外は完全予約制で面倒にしてある。自分が若かった頃は忙しすぎて面倒でめったに個人ドクターにも電話しない。花粉病の注射のときと、年2回程度だった。4万円まではいかない。

私の仕事が、ダンサーとして、又教師として俳優の舞台芸術家とかかわってきたので健康管理は気にしていた。病気で舞台に立てなければ、劇場に契約金を返さなくてはならないので、たとえ熱が38度あっても仕事をする。

そのためには、普段から風邪を引いたら自分で2日以内にやっつける事を常識として学ぶ。演劇の学生は通常他の生徒と身体的コネクションが強く、ひとりが流感などにかかるとすぐ構内に広がり、半分以上の生徒が罹ってしまうこともあった。常にうがいをする。シャワーを浴びて、シャツを替えることなど。

「風邪で病院にいくなどとは日本だけ」で、こちらでは薬屋さんPharmacyが権威があり、街の角々にあり、教育された専門家がいる。其処で相談しよい薬を買うことができる。私の個人主治医ドクターが行きつけの薬局に処方箋をファックスしておいてくれるので、そこで恒常的な薬を買うことが出来る。薬局に自分の保険カードを見せる。保険が払ってくれる薬と、そうでないものがある。

それに私の感じでは、赤ん坊のときから子供を鍛える感じで抵抗力がある子供にしようという意気込みがある。日本から来た私は最初こちらの子供の扱い方にずいぶん抵抗があったが事思い出したが、今思えばなるほどと思うことがたくさんある。それぞれの国にはそれぞれの理屈があるもんだ。

それに、一般会社員などは建前てして3日以上病欠する時は、医者の診断書が必要となり、その診断書も結構高くつくし面倒だ。だから健康管理や体作りは日常、自分の責任となり常識なので、それぞれジョッキング、スポーツ、登山、水泳、筋トレに励む。

「不健康は高くつく」ことを知っている。

現在自分が高齢になると、年間5万円以上の医療費がかかることが多くなるが、それ以上支払いした70%からあるいは大部分?が払い戻されるので気持ちが大きくなる。ついむだなことをしてしまったりする。ガン、その他大きな手術などほとんど全額支払われる。しかし、私の知り合いのスイス人など高齢になっても初診料を払って医者に行くのを嫌い、元気な人が多い。まあ本当に健康なのか実際には分からないのだが。しかしこのような人が多いと保険会社も助かる。

山も、プールも、文化行事も年寄りでにぎわったいる。こちらで見かける日本人旅行者も、とても元気にみえる。

それでもスイスの自殺率は高いし、精神科の患者が日本ほどでなくてもかなり多いいはずだ。ストレスの多い人は定期的に個人のセラピー専門家を抱えている。あるいは通院してるようだ。それに肥満も大問題だ。

日本の平均寿命が高いことは世界中知れ渡っているが、しかし自活できない高齢者が多いと聞く。スイスの平均寿命は同じぐらい高い。しかし、こちらの老人の誇りは、経済的にも、身体的にも自活し、最後まで寝込まないで、どんなに格好悪くても外へでて楽しむことだ。「助けて!」というときにははっきり言う。

ずっと前に住んでいたアパートに、足が悪くて階段を下りられないおばあちゃんがいた。(そのときはエレベーターのない安いアパートだったが)3階に住んでいたが、座布団をお尻にひいて階段をすべるようにして下へ下りて、多少天気が悪くても外へ出て日向ぼっこをしてたり、すぐ近くの喫茶店にいた。表の平地ではそのときはまだ簡素な車椅子を使っていたので動けるようだった。上がるときは時間をかけてゆっくり片足を膝の下に座布団をしきながらいざりのように上手に上がっていった。だめなときは、通りがかった隣人に背負ってもらったりしていた。私は「あんたはヒヨッコだからだめだめ!」と断られた。(しかし小さなりんご袋など上に上げて入り口においてあげる)。そして階段にしゃがみこみ違う隣人がやってくるのを待っていた。

社会が、福祉をしていく為には下を支えてくれる若い層が必要だし、又、その福祉に甘えない気持ちも大事かと思う。

因みに、出産はまったくタダ。お葬式も州によって多少違いはアルガ、最低の基本は只でしてくれる。国民は国の宝で、出産は国や社会の出来事なのでウェルカム、死亡のときも、国民が死亡したので、社会が「ごくろうさま」と全部してくれる。

もう一言、スイスでは積極的自殺安楽死が許されている。海外からの申込者が増えているのが問題になっているが。

私の保険には、個人ドクターが推薦したマッサージ、物理治療は年間3万円ほど効くくことになるので、それを手いっぱい使ってやろうと思うので、そろそろ今年分は申し込まなくては・・・・


チューリッヒ  扶美

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by swissnews | 2012-10-18 06:24 | 社会・福祉・医療 | Comments(0)

IWF会議.スイス大統領が野田首相などと会見

今日は日曜日で、新聞もこないし、テレビ番組は子供向きなのが多いし、テニス中継もフェドラーが負けてしまったし、天気も霧模様で気温も下がり、店は全部やすみでショッピングはできないし、それにこちらでは日曜日に家族以外のものに電話したり約束するのなタブーだし、やっぱり午後から又映画でも行こうと考えているところ。夜になるとテレビでも面白いドラマがたくさんみれる。


東京で開催されたIWFにおけるスイス関係の具体的な報告は明日新聞にでるでしょうが、昨日の夜あったスイステレビの大統領のインタビューや(東京の会場で行われ)そのまえの各国との個別会議の報道を総
合して短く書くことにする。

スイスからは、女性財務大臣で、ことしの大統領も兼職する(大統領は毎年、7人の大臣たちが代わりばんこに受け持つ)エブリン・ウィドマー・シュルンプスイス国立銀行のトーマス・ヨルダンなどが参加した。

3日前、大統領は、野田総理大臣と会合した。(新聞オンラインに二人がにこやかに握手している写真があった。数人の関係者を脇におき和やかそうな感じで会話している。主な内容は、スイスが、日本に新エネルギー開発の技術や投資を提供したとあった。

オンラインには勿論IWF会議の内容がびっしり書かれていたが。

その中で、将来スイスのIWF参加の公の椅子が(具体的にどのようなものか分からないが)、経済発展著しいポーランドと毎年変わりばんこに得られる可能性があること。

昨日のニュースでは、IWFの共同発表や本題についての彼女の意見が述べられていて、EU諸国の国債問題、早くすっきりしてくれなければ、スイスにとってマイナス影響がかなり深まる。

日本の新財務大臣と会話した様子が映った。日本はスイスと自由貿易協定があり、ここ数年効果をみている。特に、両国で働く人の2重税金の無駄を解決した。(スイスに住む日本人の年金問題、税金問題が大きく改善され、ここで働く日本人はほっとしている。日本に住むスイス人も)

企業取引交換も活発になっていて、(スイスにとって日本は中国に次ぐ大きなアジア取引国)日本での新しい職場が、7400?ほど確保されたといっていたなど、大統領はインタビューに答えていた。

チューリッヒ  扶美

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by swissnews | 2012-10-14 19:43 | 政治・経済・歴史 | Comments(0)

今でも現役、億万長者IKEA創立者(86才)の最近インタビュー

今年は分からないが、数年前までは、スイス在住のスエーデン人IKEA創立者Ingvar.Kampradイングバル・カンプパードが、スイスで一番の金持ちだった。

彼のしみったれな暮らしぶり、インタビュー嫌いは前に紹介した。・
・・・こちら・・・・

さて昨日、同じ経済紙が、又インタビューに成功した。「Geizig 貧欲な・・」「銀行を怖がる・・」と皮肉ったタイトル。

86歳になるのにどうしてまだ働くのか?・・・・・「やはり仕事は減らしたいのだが、それでもまだ役に立ちたい気持ちがある。」

3人の息子たち(ペーター48、ヨナス46、マチアス43)に、ikeaの企業(Konzern)を譲ったのに、今でも大事な戦略的な最後の一言は彼が握っている。今でも一年間、世界中にあるIKEAの工場など20を訪問して歩く。・・・・・・「Ach,まだたくさんすることがある。だから死ぬ時間はない。」

税金や銀行、金融公庫などに対して?・・・「本当のことを言うと、銀行などが恐ろしい。彼らの多くは汚い取引をしている。」

スイスに在住しているのにいつも税金を細かく値切るのはどうしてか?・・・・・「税金を節約すれば、会社の利益がモット多くなる。そうすれば、他の国にもっと投資する資本が出来る。それがどうして悪いのか!」

環境投資について?・・・「息子のペーターはスエーデンの家の屋根を全部ソラーエネルギーシステムに敷いた。それに86の風車エネルギー基を7つの国に持っていて、将来は400基にするのが目標だ。」

彼自身は、在住地のスイスVC州の地元に社会の為の住居プロジェクトにもうすでに10MillionenFr.寄付している。

**********

今日のメディアにスイスクレジット銀行が発表した、世界国民(大人)平均財産値の、つまり世界の金持ち国民のランキングが載っていた。日本メディアでも発表された。高い順に1位スイス、439486スイスフラン、オーストラリア、333473、ノルウェー、ルクセンブルグ、5位日本、253174、フランス、USA,シンガプール、英国、10位スエーデン222750

スイスには3000のスーパー金持ちがすんでいる。外国人も多い。このような外国人はスイスに高い税金を払う。しかし、それでも少ない。

数年前までは、金持ち外国人を誘致し、地元を豊かにしていた。ある程度以上のスーパー金持ち外国人に一律税金として優遇していた。

しかし、3年前チューリッヒ州の市民がこの不公平を変える運動に成功した。外国人もきちんとチューリッヒ市民と同じ条件で一律でない、%に会わせ税金を払わなくてはならなくなり、かなりの外国人金持ちが州から出て他の州に移ったり、自国に帰った。一時的にチューリッヒは痛手をおった。しかし、他の州でも勇気あるチューリッヒに続き、平等な支払いを求めるようになったので、本当にスイスにいたい外国人は高い税金を覚悟するようになった。

チューリッヒの物価、平均収入の高さについて
・・・・・・こちら・・・・・参照

税金を金持ちからきちんと取り立てるシステムが自国にないと、ギリシャのようになる。

もうひとつの問題は、湖畔などの良い土地をアラブ人など大金持ちに売り立ち去る現地人が増えたこと。高いアパートがたち始め、地元の人間が減っていくことである。法律的に政治的に弱い保守的な州は、やはり問題だ。常に戦っていかなければ大きな問題になる。

この国民平均値をみると、同じスイスの国民でも私なんか、あるいは私の周りの知人なんかも、まったくひどい貧乏人になってしまう。それだけ、金持ちは私など想像できないスーパー、スーパー金持ちなんだと思う。

日本の国民の平均値格差もひどい。日本にはすごい金持ちがいるのです。そのような資産家を魅力的な明るいプロジェクトを提供し、資金を回してもらう説得力があればよい。そして彼らの名誉を称える。

資産家は、このIKEAのおじいちゃんのように、自国や世界中の他の国に投資して、仕事を作ってくれ、環境もいたわってほしい。どうか、余生をこの国で送ってください。まあ、彼の余生という意味は、今のまま働く事になるのだと思うが。

幸運にもスイス人資産家は一般にお金を回す事が楽しみで、冒険家も多いし、社会に還元人も多い。お金も使える人はどんどん使う、ない人はないように生き、それはここでは恥ではない。



チューリッヒ 扶美

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by swissnews | 2012-10-12 04:34 | 生活・文化・伝統・笑い話 | Comments(0)

新聞1ページを埋めるips細胞の研究図解説明と今後の課題・山中教授などの偉業

まず、ノーベル賞受賞に決まった山中伸弥教授おめでとうございました。

2010に、山中教授が同じ研究でスイスのバイザン賞を受賞した。その時このTAGI新聞のインタビューでこたえたときの言葉が、彼の写真の下に書いてあった。「外科医として成功してもその患者一人しか救えない。しかし研究に貢献し医学の進展が得られれば、たくさんの患者を救うことが出来るかもしれない。」

・・・このバイザンは、戦中スイスに逃亡してきたイタリア人(バイザン氏)財産家のゆかりのある賞で、毎年ではないが、イタリアとスイスで世界の自然、人文科学者や人道活動家に与えられる。知名度が低いが、賞金はノーベル賞と同じほど多額だと書いてあった。・・・後で調べた事・・・

山中教授は2010にこのスイスの偉大な自然科学者に選ばれ受賞したとき大きくニュースになったので、その筋の専門家はもう改めて彼のことを書く必要ない感じ。

さて、TAGI紙には、Wissen「知識」というのか「知る」というページがある。そのほぼ全頁をこの記事に使っている。子供の絵本のような図解がページの真ん中に大きく描かれ誰でも眼に留めてしまうようになっている。

今まで受精卵が成熟して、いろいろな体の組織や役割に変化発展していくとか考えらえていた。今度の研究はその逆の過程を証明したものらしい。

内容は私には確信が持てないので訳さないが、片方の左の図解は、ガルドン教授が手かけてきたおたまじゃくしのCLONクローン実験のやり方らしい。子供でも分かる、かえると、シッポの生えたお玉じゃくしの絵であり、おたまじゃくしの卵の核をかえるに植え付け。その成熟体細胞も遺伝情報を盛っていて普通のおたまじゃくしを再生する。


もうひとつの右の図解は、山中氏の新しい万能細胞の説明であり、男女の絵が書いてあり、その体細胞から万能細胞が人工的に作られる4つの過程が絵本のように説明されていてる。この万能細胞は、筋、血液、神経(小学生でも分かる絵)どれにも応用可能できるというような事らしい。

Sir. John B.Gurdon サー・ジョン・ガルドン教授(彼は、イギリスの最高名誉のある騎士「サー」のタイトルもあるすごい研究者)で、短い経歴と写真があった。・・・こちらでは礼儀としてこのタイトルもつけて書かれる・・・・・その下に、山中教授の写真があり現日本の研究所の名があった。

一般的な長い研究説明の他に、スイスのIPS研究一人者の教授が、TAGI紙のインタビューに答えいて、スイスの研究実態や、今後の医学の発展にこの山中メソードはどんな意義があるか答えていた。

ねずみの実験と違い、人の実験ではモット複雑で、ガンなどのリスクもあり、この細胞がいつも良質なものとは限らない。しかし将来非常に可能性のある発見だ。10から20年の間に応用が出来るようになる。スイスでは、クローンやこの新しい万能細胞の研究と、従来のEmbroyonalen 胚種細胞研究の両方を進めていくと語っていた。

・・・・・・・・授賞式祝賀晩餐会の様子・・・・・・・・・

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私は、この「万能細胞」とか医学的な日本語訳言葉を探すのにかなり時間がかかった。NHKの記事でやっと見つけた。日本の多くの記事は、山中教授の受賞で、喜びの記事が多く(当然ながら)実際の内容はこちらのこの新聞のように詳しくは国民に知らせられていないのではないかと思った。

私がいつも感心するのは、こんな一般的なTAGI新聞が、読者に丁寧に分かりやすくこの研究の過程や意義を説得しようと試みている事だ。階上に住んでいるポスト勤務のおばさんや、クロアチア人の自動車運転教師の大家族全員がこれを読んでいる事だ。どれほど理解できるか、きっと私のようにはっきり分からないのかもしれない。しかし、新聞社として努力する。

昨日のテレビニュース報道でも、このように分かりやすく図解された説明が説明され、何国の誰が賞を得たということだけでなく、何の研究で、将来どんな役に立つかということが大事なようだ。具体的にどんな病気にとか。とにかく現実的だ。聴衆者を賢くしてくれるし、子供でも科学の大事さが分かる。

しかし、受賞者が決まった国はそのこと自体が大きなことになる。日本だけでなく、スイス人だって何度か受賞したが、大学、家族、同僚もめちゃくちゃに喜ぶ報道になる。

日本は、なにか急に希望がでてきたね。山中教授の研究をどうか、最大に上手に国益にしてほしいものだ。

きっと明日の新聞にも、ノーベル賞の物理研究が詳しく説明されているだろう。まあ90%のスイス人読者が完全に理解できなくても、何かは頭脳に残るかもしれない。それでいいのかも。惜しみなくスペースをとり、国民に情報をくれるこちらのメディイアは、ありがたい。

チューリッヒ   扶美

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by swissnews | 2012-10-09 22:45 | 科学・技術・研究 | Comments(0)

溝口健二の13作品がチューリッヒFilmpodiumに

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チューリッヒには普通の一般映画館のほかに、市が援助している映画館がいくつかある。そのひとつは、「クサニクス」で、実験的な映画や商業的に競争していけないエキゾチックなもの、政治的傾向の強いもの、監督や俳優の特集などをプログラムにいれ、映画通や若者の観客が多い。

Filmpodium もそのひとつで、まったく違ったリバイバル的な感じの「名画劇場」といえる。特に午後3時からのプログラムには、高齢の人が多い。

以前に黒澤明についてこのPodiumを紹介した。
・・・こちら・・・

10月11月には溝口健二(1898-1956)特集で13作品も(一作品2回か3回)放映される。昨日「祇園の姉妹」を見てきた。自分が生まれる前に作られた映画だが、ずいぶんモダンだったし、テンポのある、筋道というか言表のハッキリした作品だった。

来週、主催者が溝口の専門家の講演を予定しており、それは実に90分にも及ぶらしい。

Tagi の文化欄にこの溝口特集の紹介があった。「山椒大夫」(1953)の田中絹代や香川京子の姿が映っている写真があった。私はこの話を、小説か絵本でみたかあるいは祖母に語ってもらったのか、盲目の年老いた母親が子供の名前を歌うように呼ぶ姿が記憶の中にある。

主な内容だけ要約すると。

・・もし人が、スタンリー・クブリック,オーソン・ウェルス、ベルグマン、フェリーニなどのほかに他の名監督を考えたとき、溝口健二をはずすことが出来ない。黒澤明や小津安二郎に並び80もの作品を生み出した日本の文豪だ。忘れられない「雨月物語」は、ウーディ・エロンやジャン・ルック・ゴダッドなどの後の天才たちに感銘を与えた。・・・・・・特にゴダッドが、世界の名監督3人は誰かと聞かれたとき「溝口、溝口、溝口」と答えたのは有名だ。これは私の付けたし・・・・・・

・・黒澤明が戦争や無残をテーマに、また視覚的なセンセーションを得意にした反面、溝口は不憫な慰めのない人間や社会、特に女性の運命をテーマにしてきた。

・・白黒映画でも、色彩豊かで、多彩な印象を受ける。一見とても詩的であるが、すべての画像はハッキリした社会的政治的な思考が背景に計算されている。

・・社会の不平等や不運に見舞われる人間像は、現在のテーマにもつながるので、それが魅力だ。

・・そしていくつかの作品を紹介していた。

***********

チューリッヒにはもうひとつ私が行く映画館がある。「ランチ劇場」というのだが、昼の12時15分からはじまり、Tagi紙をとっているものは半額で650円ぐらいで、封切前の映画が見れる。この時間に来れるのは年寄りが多いが、いつもかなり満席だ。

鈴鹿で3位に入ったカムイ選手おめでとう。これを書きながらテレビ実況をみていました。

写真はチューリッヒ市

チューリッヒ   扶美

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by swissnews | 2012-10-07 17:23 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

ブレークダンサーB.Kimoto世界ツアーに。自立が早いスイスの若者

ブログの「ご挨拶」に書いたように、海外に住む私は、新聞などでアジア人の写真など目に留まると、反射的にすぐ名前を読む。日本人かなと胸が弾む。そうでないときはがっかりする。勿論、悪い犯罪者などのときは、ホッとする。

昨日の、「20分」新聞に、片手で逆立ちして、一方の手で、開脚しているかかとを触れている最高にカッコいいポーズをしている若いアジア人の写真がでていた。ブレークダンサーだ。

「スイス人Benny Kimoto が踊りながら世界を廻る。」このような名前をみるとすぐに、彼の父親が日本人で、母親はたぶんスイス人であると確信がもてる。その通りであった。

16歳で、ブレークダンスに魅され、両親の反対を押し切り、ドイツのベルリンに行き、修行を積み、苦労を重ねてた。32歳になった今「Flying Bach]というグループを立ち上げ、世界ツアーに行くほど有名になった。

オスロの公演でインタビューに応える Benny Kimoto氏の苦労話と、バッハのクラッシック音楽に振付するようになったイワレなどが話されている。・・・・・皆さんもこのグループの名を探検すると写真が見れるでしょう。・・・・

私も子供を持つ親だから言えるが、特にこの日本人の父親の気持ちがよく分かる。16歳の息子が路上で踊るブレークダンサーになりたいと他国へ行くなど言ってきたら、やはりきっとかなり反対した事だろうと想像できる。

欧州のほとんどの国では18歳が成人となる。この年を過ぎると子供は最終的には自分の意思で道を選び、決める。しかし16歳だと、親の責任範囲にあり、それぞれの家族で約束事が決められる。

18歳以上になると、(あるいは女子の場合は恋人が出来るのでモット早く)親と別居する子供がほとんどとなる。大学は大体20才過ぎるが、私の学生も100%そうだった。最初の頃まだ親と同居する生徒を「ママホテル」から通っていると冷やかす。

それと同時に、自分で健康保険や、銀行の口座をもち独立する。25歳まで勉学中の子供を持つ親は、生活費を援助する義務がある。就学が証明されれば、今までのように子供手当てが25歳までもらえる。学費は普通の大学でスイス人学生は一年10から20万円だが、特殊な学部ではすこし高い。私の勤めていた芸術大学は、EU連盟国ドイツやオーストリアからの生徒もかなりいて、スイス人以外の学費は高く、EU連盟に入っていない、しかも物価の高いスイスでは皆苦労するようだ。・・・・その反対にEUに入っていないスイスの若者は、連盟国で勉強するときは別の不都合がある。・・・・

伝統のある寮制の私立学校は、世界中から生徒、学生が集まり信頼のある格式の高いものが多い。

ずっと前の事だが、私の子供も20歳になった時に家を出て行った。(たいていは、2から4人ぐらいのシェアアパートメントに住むことになる)生活費は子供の口座に振り込んだが、健康管理は自分でするようになったので楽になった。

こちらの親の感覚は、成人になった子供を社会に送り出すことを誇りに思う。独立させた、独立してくれたと喜ぶ。

南ヨーロッパ、つまりギリシャ、イタリア、スペインなどは、空間的な独立が一般に遅く、時には35才過ぎても母親を尊敬しすぎるのか、甘えるのかベッタリ同居する傾向があり、社会問題になっていた。・・・・・しかし今はそんなこと言っていられないようになった。家族で誰かが定職あればよいことになり、別居できず寄り集まって暮らすようになってきたらしい。・・・・・

最近、ドイツでもスイスでも経済的事情が厳しくなり、なかなか独立できない状態になってきた。ドイツ政府など、なるべく長く親と同居して、住居問題を緩和する事を推薦している。考ええてみると、親の家には大抵まだスペースがある。

私の知人は、同居をさせているが、22歳の収入のある子供から家賃と食費をちゃんともらっている。このようなことはハッキリしている。(日本人の親は一概に甘く、シンボル程度1万円もらっていると私の女友達はこっそり打ち明けてくれた。)

アメリカの話によると、不況になり、一度独立し別居していた子供が又帰ってきて一緒に暮らすようになり、さらに高齢の義理の親も家を失いやってきて、いわゆる40,50代の夫婦は厳しい状況になっている。このような3代の同居家族を「サンドイッチ家族」と言うらしい。おおらかなに暮らしてきた60代以上の親たちと子供に挟まれ、経済的な責任も持たなくてはならなくなった働き盛りの夫婦は将来の夢も縮んでくるそうだ。

欧州もそのような傾向にナルかもしれない。

しかし、成人した子供はどこに住もうと、自分ですべて責任が取れるように育てたのだからそれでいいわけだ。親にとっては子供であるが、同時に社会の人になる。そして若い彼らは、自分たちが苦しくなると、政治を変えなければならないと気づく。すべての政党には青年部もありそこで活躍することもできる。だからデモもあるし、選挙にも結構積極的に参加していくようになる。つまり親には頼れないので国を動かしていく必要性を身近に感じるからか。
(実際には親は経済力などあっても直接助けないことが多い。冷たいようだが親には親の余生があり権利であると考える)

親は、子供たちと対等の社会人として尊厳しまがら対応でき、それを楽しむことが出来る。当然ながら親が助言する事、議論することは盛んに行われることが一般的だ。孫の世話を週何回とか決めている人もあったり、親の病気で退職を早めて看護する子供もいるし、人情的なことは世界中同じといえるのではないか。

しかし、子供の独立が教育の目的で、成人になれば社会の一員になり、自分のエゴで束縛できないという感覚は、日本と多少違うところか。

ベニー・キモトさんのツアーが成功し、ご健康で活躍してくれる事願ってます。

チューリッヒ   扶美

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by swissnews | 2012-10-05 05:18 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

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