広島と長崎の原爆記念日

びっしり埋め尽くされた黄色い大輪菊、鐘を突く男女の子供、首相や市長の挨拶、肩書きのある男性たちの花輪送呈、白い鳩が空に放たれ、そして灯篭が流される。半世紀もまったく変わらないこの儀式過程は、スイス人も暗記しているほどだ。それでもこちらのメディアでは、毎年ニュースとして取り上げる。例え15秒ほどの短いものになっても。

今日は、どのテレビニュースでも長崎原爆デーのことがかなり長く、詳細に報道された。

今年は、海外から公の招待者客や、メディアも多かったと聞いた。今までのどっちかというと抽象的な言葉が多かったように記憶があるが、今回の長崎市長や、菅首相の言葉は、具体的な方針や見解がはっきり報道され、世界中に伝わったといえる。

菅首相が「脱原発依存」を(今回は個人的見解としてではなく)政府の見解として発言した事に対して、日本メディアでは菅首相の信頼低下もふくめ、「政治的利用」したと批判があるようだと読んだ。しかしこの時点で、原発について触れない国家首相はありえない。世界がそれに耳を傾けている。

しかし、こちらの一般市民は、菅首相の見解は、ポシティブに評価されているといえる。特にドイツ語圏では、脱原発だからだ。(オーストリアでは、原発は一機も運転していないし、ドイツも、スイスも将来放棄する方針が決定されているから)

日本の冠婚葬祭の形も最近かなりいろいろなものがあると聞いた。私個人の感想では、この特に半世紀の間やってきた広島の式典は、何かマンネリ化した閉鎖的な感を与える。広島だけのロカール的な慰み以外に何かアピールしていく、政治的な意義があるのかどうか、外で観る限り分からない。

この式典を、まったく例えばの話。コンサートにしたり、もっと違うイベントなんかだめなのだろうか。鐘を突くのは小学生でなければだめなのだろうか。鳩の代わりに、色とりどりの風船などではだめなのだろうか。菊の花の変わりに、ひまわりとか、野の花とか、違ったのではだめなのだろうか。被災者のお年寄りを主役にして、若者、市長さんなどが何かそこで、してあでるような事な無理なのかな。


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・・・昨日、「魔の月曜日」とか言われる朝、野田財務大臣の見解がニュースになった。

・・・国連の番基文事務総長が、福島を訪れ、地元の高校生などと会談している光景が映った。

・・・東日本災害地の、瓦礫処理について「朝のマガジン」で取り上げられた。今でも高く積み上げられた瓦礫の処理は、汚染、有毒、悪臭など多くの問題が残され、それにかかる莫大な金額について、レポートされていた。

・・・女川の漁師達が、瓦礫と化し、積み上げられた大きな浮標の錨や網の下に立ちつくしている写真が新聞の3分の一ページを埋め、途方にくれながらも、漁業を再起させる決心を語る記事が、Tagi紙に載っていた。このTagi東京特派員は、東北の被害地を自分の足でむらなく歩き回り、地元の人との会話を通して書いたことが分かる。今までこのような大きな記事最低、10は書き送っている。

・・・昨日も、彼は、この被害がだんだん東京にも影響を与え始めたという長い記事を書いていた。人気の韓国焼肉レストランが、半分以下のお客しかこなくなり、汚染牛肉を嫌うようになった事。例年なら人気のない古米が売れている事。庭の木になった、熟れた果物は、誰もとって食べようとはしないから、そのままになっていること、かなり残酷な様子が書かれてあった。その記事の写真は、広島の灯篭流しであり、広島原爆記念デーについての記事も別枠で書かれていた。

・・・ドイツの若い有名な女性作家が、京都市の奨学金で招待され研究をしており、貴重な経験を語っていた。この機会をキャンセルした他国の招待学生が多かったこと。彼女は京都が気に入り又、やってくるといっていた。


チューリッヒ    F.S.

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# by swissnews | 2011-08-10 05:52 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

日本に学ぶ

「欧米は20年前の日本と同じ問題をかかえているが、違うメソードで解決しようとしている。残念。」というサブタイトルで、Tagi紙(3日)のAnalyse.分析欄に載っていた。

この記事を書いたP.Lは最初に、数日前から話題になっている「The Economist」の表紙に出ていた合成写真と内容についてふれている。

ドイツのメルケル首相とオバマ大統領が、古い時代の着物を着て、爆発している富士山を背景に並んでいる、上体だけの風刺的な表紙のことである。内容は、日本化する欧米の政治膠着状態。国のトップの政治的決断力の低下は日本並みになった・・・ということだ。

そして、20年の失われた世代を突破してして現在、たとえ停滞状態であったとしても、どんな人でも、その人の犬でさえ、「日本は敗者である」という見解にいたる。

しかしP.Lは続ける。このどんな人でも、その犬でさえ、(このように考える事は)Sich irren.思い違いをしている

日本は津波などで「Just in Time]という部品生産不足や、大きな犠牲者という事態があっても、経済的な強さは回復してきている。その理由に「Financial Times]の記事をとり上げている。

それは津波が証明している日本の、Kooparativer Kapitalisumus.協業的資本システムとでもいうのか?は、迅速な資本を流動化し、Ressoucen・手元の財源?を可能にした・・・ということが書いてあったらしい。

P.L は、(エコノミーに関しては)どのように日本が今回の災害を乗り越えてきたかは、ただの専門家だけの興味に終わらせず、自分たちも学ぶものがたくさんある。欧米の現状はだんだん20年前の日本に似てきているからだ。(日本は敗者という)偏見を持つ限り、その経験を学べない。

次に、P.L は、Richard Koo という野村證券のチーフエコノミストの実証的な数値を挙げ、日本の回復を語っている。又、不動産の不渡りをはじめとし、最後にはクラッシュになる典型的な過程を説明し、その穴埋めをする方法が書かれている。最終的には(私が理解できた限りでは)徹底した、Sparen .節約するか、国債を出し、借金になっても、国がこの穴埋めをし、投資して、景気を挙げていくかの選択になる。

日本は20年前、借金して(自国に)国を救った。・・・これも、Koo さんの説らしい。

P.L は最後に、欧州はしかし「節約」を選んだと結んでいる。(だから残念というのかな?)・・・・・・・

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もちろんこの記事の反対を結論つける記事も多いわけだ。この野村證券のリチャード・クーさんは日本にゆかりのあるひとである。この見解は、最近歴代の首相たちが、欧米に対して機会あるごとに言って来た事でもある。

いずれにしても民間人の動かす機能している?エコノミーの事を聞くだけで、ともかく希望が持てる。あとは世界的に、ネガティヴィな印象を与える政治家、官僚がどのように無駄が少ない、迅速な対応をしていくかが聞ければと願うばかりだ。

8月1日は、スイスの国立記念日で、我々の女性大統領が、国民に具体的なメッセージを5分ほど語った。最後に、U21のサッカー活躍に関しても語った。このチームの40%の選手が、亡命、難民家族の外国人家族の若い子供たちだった事に意義があるといった。

新年にも、テレビで、具体的なビジョンがはっきりと示される。見通し、危機的なこと、希望、改善、短期、中期、長期の目標、事業なども知らされる。国民が政治を動かしていくという、それが義務とはっきり分かるように語られる。

話がずれたが、それでも今回、このように日本を教師として、(反面教師ではなく)良い例として書かれた記事が、TAGIに載った事は嬉しい事だ。


又、話は変わるが、昨日スイスフランが、今日は日本で、円高阻止の追加金融緩和の介入が行われた。

スイスと日本は、共通の深刻な問題をかかえている。


チューリッヒ     F.S

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# by swissnews | 2011-08-05 06:18 | 政治・経済・歴史 | Comments(0)

ボンで開催される日本アニメ展

29日,夕方のドイツARD テレビニュースで、ボンでこの日から来年1月8日まで展示させる日本のアニメーション文化について2分ほどの報道があった。

テレビの、日本のアニメ動画を観ながら育った年代があること。日本のアニメはこの分野ではアメリカの作品より普及されていた。動画技術の魅力だけでなく、特殊なアジア的美的感性や日常のモラルなども、ドイツ国民に影響を与えたと語られ、「ハイディ」「ピノキオ」「蜂の子マヤ」などの画像も映し出された。

私の子供もこのような番組を楽しみにして育ったが、「蜂の子マヤ」や「Wickie(ウァイキングの子供)」が日本製作だとはまったく知らなかった。
(私自身はテレビのまえでこのようなものを5分も観る時間などなかったので)

それで、ネットでこの展示会の事を確かめてみた。

Bundeskunsthalle(ドイツ国立芸術館とでも訳するのでしょうか)で「Anime! High Art-Pop Culture」と題した日本アニメ展は、フランクフルト・ドイツ映画博物館の協賛でもあるようだ。

1961の「猿とび佐助」に始まり、いろいろなシリーズもの(欧州の文学や童話を動画化したものなども)として国際市場に乗り出した日本のアニメは、その高い芸術性(息を呑む美しい映像など)と、良いストーリー、普遍性で成功した。今回はこのようなアニメの歴史的、美的意義、作品そのものもを紹介しているとあった。

私が知らない作品がほとんどだが、知っているものもある。「鉄腕アトム」「Akira]「もののけ姫」「ぽっけもん」「キャプテン未来」などだ。

274ページの本も出版されたらしい。

*****

日本のアニメ文化がこのようにいろいろな意味で国際的にも確固たる評価を受けているたことは本当にすばらしい事だ。
私の思惑はしかし、どうかこれが、ただの過去の歴史、ノスタルジーとして、博物館文化として終わってほしくないことだ。

創作家になりたくて40年も前にこちらに来たとき、私の目指したスタイル、や美的価値が、すでに「博物館にしかないよ」といわれてショックを受けた。創作を始める根本的な個人や、社会的な価値観がまったく違っていて、その多様さを知る事からはじめなければならなかったからだ。

「当たり前」といわれる感覚を「当たり前ではないのではないのではないか」と常に新しい課題に触れていかなければこちらではついて行けない。動いているスピードも日本とは違うようだ。

歌舞伎だって、漫画だって何だってはじめは、異端的なものだったはずだ。どんなザブカルチャーや、異質なもののなかからも、芸術性の高いものや、普遍的なもの、商業価値もあるものも生まれるかもしれない。そしてそれを自分で発信していかなければならない。どんどん試していってほしいものだ。

すべてのノウハウはいつか真似され、技術も追いつかれる。

この前、韓国とヨーロッパ諸国のアニメコネクションのニュースを書いた。
日本アニメは世界一、日本の独自性は、アンタッチャブルなどと思い込んで、のんきにしていては、それこそ博物館行きになってしまう。

新しい息吹をもって,第二のアニメ国際市場戦略に向かってほしいなと。

今、後ろのテレビニュースで、新潟県や、福島県の、集中豪雨と戦っている人々の姿が映されている。どうか被害がこれ以上大きくならないようにと願っています。


チューリッヒ       F.S

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# by swissnews | 2011-08-01 05:45 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(2)

見事に咲いたナデシコ

チューリッヒのカフェーでは、どこでも新聞が読める。ナデシコが優勝したあとの2,3日、沢山の新聞が置いてありそうなカフェーに目星をつけ、スポーツ欄だけ抜き出しいろいろ読んだ。

ストリートカフェーでは、何時間も居座っても平気だ。ナデシコの記事はどこもすばらしい賞賛ばかりで、自分のことのように嬉しい。チップはいつもより多めに置いてきた。

TAGI紙に、澤さんの写真と記事が載っていた。これは東京の特派員が書いたものだ。

「Prachtnalke」(見事な、壮麗な撫子/カーネーション)と題してあったので、撫子がカーネーション科の花と分かった。

子供のとき、親戚の者たちが「フジちゃんは大和撫子的なところがない。困ったものだ」と話していたのを聞いた。それ以来「へっちゃらだ。大和撫子なんかになってやるものか!」という気持ちになり、どんな花かも知りたいとは思わなかった。なんとなくしかし、地を這うような低い、小さく可憐な目立たない花を想像していた。これからは好きになるかも知れない。

この記事には、澤さんのサッカー暦や今までの苦労、今回の偉業を讃えていた。特に女性には厳しい日本社会の中で、彼女たちのように一本気で、粘りのある骨のある強さが結果を出した女性例をあげていた。例えば、「成せば成る」というモットーの元で金メダルを勝ち取ったバレーボールの女子選手など。

15歳のときから日本の女子サッカーを引っ張ってきて、アメリカ生活も経験があり、「酸いも辛いも」知っている澤さん。世界ランク4位でも、日本の国民やメディアであまり話題にならず、今回も、すぐ忘れられる事も十分承知している。しかし好きなものに挑戦し、成功させるためには、きっと何でも耐えられるだろう。

***

彼女は賢い我慢の仕方を、特に女性に、示したのではないかと私は思う。
人は何でもかんでも我慢する事はできないし、する必要もない。何のために頑張り、何を我慢する価値があるか、それを自分で知ることが大事であるという事になる。


私が残念だと、思ったことは、日本では大きなパレードをしたというニュースを聞けなかったことだ。欧州では、ヨーロッパチャンピオンになっただけでも、すぐ、10万人ほどの大歓迎になる。国の首相や、知事さんなんか、選手を役所に呼び出さず、自ら一緒にパレードに加わり、底抜けに喜ぶ。

国民性の違いだから仕方ないのかもしれない。このTAGI記者が書いた様に、日本では「大きな歓声でなく、静かな誇り」として祝うというのがあたっているのかと思う。

彼女たちは、「世界チャンピオン」なのですから、願わくは、マスコミの被害者にならず、良い意味での「ギブ・アンド・テイク」で積極的に上手にマスコミを利用して、発展していってほしいものです。

昨日、ユーロニュースで、ゴルフの宮里藍さんが優勝したことが、報道され、カッコいいスイング姿が映りました。


チューリッヒ        F.S

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# by swissnews | 2011-07-26 03:53 | スポーツ | Comments(0)

なでしこJapan!万歳!ドイツ語圏メディア

なでしこJapanを報道しなかったテレビニュース、新聞は皆無といってもいいといえる。

今日は「スイスで聞く日本」どころか世界中で、Japan が聞こえたはずだ。
どこの何新聞かを書くのは面倒くさい。タイトルだけ書くことにする。日本女子チームをすべてナデシコと書くことにする。

・・・W杯。ナデシコが日本をEkstase 恍惚に!

・・・ナデシコが笑顔を取り戻す!

・・・はにかみ屋、奥ゆかしいナデシコもドイツビールで祝う。

・・・最後までEiskalt(氷のように冷たく)始末した。(Eiskaltはネガティブな時に使われることが多いがここでは、憎憎しいほど冷静なすばらしいプレイという意味)

・・・追いつき同点ーHackentrick-巧妙なトリックゴールでHitchcock-Finaleに!(ヒッチコックのようなスリル決勝に)

・・・2011WMは、女性サッカーにとって最高の宣伝になった。

・・・最後の最後まで女性同士のスリラー戦に。

・・・日本お祭り雰囲気に。

・・・ドイツに住む日本人30,000人に嬉しい贈り物

・・・ナデシコJapanがUS-Girlsを魔法にかけた

・・・ナデシコがW杯チャンピオン栄冠を射止める。

・・・英雄ー母国の痛みを忘れさせる。

・・・日本の御伽噺。こんかいのWMはまったく新しい秩序をもたらした。

・・・青、白と赤が有頂天に。

・・・日本のタイトル攻めがテレビ視聴率を最高に押し上げた。

・・・歓喜のナデシコと潔い敗者

・・・青い奇跡

もう疲れたのでやめます。
ところで、ナデシコというのがどんな花だったのか思い出せない悔しさ。明日調べてみよう。

台風が来てますが、皆さま、無事日本に着きますように。

本当にすごかった。ありがとう。これからのご活躍楽しみにしてます。

チューリッヒ        F. S
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# by swissnews | 2011-07-19 04:29 | スポーツ | Comments(0)

B型のせいだ!

6月6日のTagi 紙の政治欄に、やっぱりこのニュースが載っていた。しかも小さいながらも菅首相と松本元復興相の顔写真付きだ。「B型・・・」というサブタイトルも目に飛び込んできた。このニュースはもう英語圏では公になっていたし、「いやだ。読みたくない」と、すぐ古新聞入れに投げ込んだ。

次の日、日本のどこかのブログについていた、宮城県知事との会見の様子を動画でみた。日本語の記事を字で読んでいただけでも気持ちが悪くなっていたのに、本場の声、手つき、動作をみて、「日本の偉い男性には今でもこのようなレベルの人がいるんだ。」「相手が女性だったらもっとひどいにちがいない。だから日本の女性はチャンスなしだ」とおもった。(2011のOECDの国会議員女性白書で、日本女性は世界121位だと最近発表されたばかりだから)

20年ほど前まで日本がまだ羽振りの良かったころ、この松本さんのようなタイプの偉い男性も時々スイスにも来て、地元の女性通訳を必要としていた。当時そんな女性から聞いた話を思い出した。

日本側の言う命令的な言葉を、普通にあるいは丁寧にスイス人に伝えるのだが、体の表現や、トーンがあまり鷹揚な時は、丁寧すぎると皮肉に聞こえるので難しい。心の中で汗をかき、恐縮して体が縮こまり過ぎないように注意し、自分も少し威張るそうだ。

プライベートの旅の同伴では、通訳というより、女中になったと思えばいいことなのだが、かばん持ちの部下を命令する口調は自分の立場よりかわいそうだと彼女は言っていた。しかしこのような部下もいずれは上に立ち、天下を取り、闊歩するようになるのかなともいっていた。

さてこの動画をみてから、この記事を書いた人はどんなに訳していたのだろうと急に興味がわいてきた。日本のニュースで「オフレコ」といった言葉ははっきりとは分からないから、ドイツ語でなんというのか知りたいとも思ったからだ。それで新聞を探し出し読んだ。

なんとこの記事には、知事との会見した状況がそのまま描写されていた。
まず「オフレコ」は「off the record」の略語だった。「なーんだ。なるほど。」

松本相が、自衛隊の例を挙げ教訓を語った後、「わかった!」 と知事に釘を刺すように言った状況を、どのように訳していたのかと、注意して読んだ。grobe Tirade(荒い、粗末な,空言的な)昔の兵隊の例をあげたあとに、「Verstanden?」と投げつけるように結んだ。ドイツ語で「Verstanden?」はただの「分かった?」、日常では、例えば、自分の知る限り、日本的に言うと、母親的・『分かった?もうしちゃあだめよ!」父親的・「分かったのか?返事せよ!」と使われ、私は子供が小さいときに何度も言ってきた。記者も、この「Verstanden?」は、日本では自分の部下に対してのみ使われるニュアンスだと付け加えてあった。

(私の解釈では、つまり「俺がボスだ。わかったか」という事になるし、隣のおばさんが読んだとしても、そう解釈するに違いない。知事さんは子供ではないのだ。失礼な。)

また松本相は、自分の発言を、出身地の気性や、B型だったことも原因だとも言及していた。

この記事の趣旨はしかし、この松本相の辞任を通して行き詰った菅政権のことを書いているので、そのことが大きな比重を持っている。・・・・・以上

突然、地震、雷、火事、親父という言葉があった思い出したが、今でも通用しているのかな?

血液型で、人格、性格をカテゴリーし、喜んでいるのは、日本人しかいないのではないだろうか。若い日本人に「Fujiさんの血液型はなんですか?」クスクスクスと笑い顔できかれたことがあるが、彼女たちはきっともう、私の血液型を、B型とか想定していてカテゴリーしているに違いないと思う。どうでもいいことだ。



チューリッヒ        F. S

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# by swissnews | 2011-07-10 16:34 | 政治・経済・歴史 | Comments(0)

黒澤明の「用心棒」が名画劇場で上演される

チューリッヒには、市が援助をしているいくつかの特殊な映画劇場がある。Filmpodiumもそのひとつで、世界中の古い映画が上映される。

今月は、ヘンリー・ジーン・ピーター・ホンダ家族の26作品とジャッキー・ベッカー(Jacques Becker.フランスの映画監督で、1906-1960)の12作品が特集として上映される。

その他に、特別プログラム「古くても斬新」というタイトルの元で、「ヌーベルバーグ、新しい波』『怒れる若者」といわれた時代の、つまり半世紀前、50年前の1961年の重要な6つの作品を選び出してプログラムに入れてあった。

ルイス・ブニュエル(スペイン)、小津安二郎の『小早川家の秋」、ミケランジェロ・アントニオーニ(伊)、ロベルト・バイス(米、ウェストサイドストーリー)、ピエール・パオロ・パゾリーニ(伊)、と黒澤明「用心棒」である。

20年来この名画劇場に行っているが、退職後、午後3時のからのものもみれるようになったので、頻繁に行くようになった。

日本では映画マニアだったので手当たり次第見たものだが、俳優と女優、ストーリーだけに酔って、満足していた。この名画劇場で、ジューラール・フィリップなどの古い二枚目俳優に又、お目にかかれて感激であった。またヨーロッパに住むようになってからもう一度おなじ映画を見ると、『なるほど』と思うことがたくさんある。

あのときの兵士はアルジェリア戦争から帰ってきたのか・・・とか、この風景はエルザス地方だ。ここで撮影されていたのか・・・とか、このベルリンの運河は行ったことがある・・・とか、ベトナムとフランスはだから文化的に影響があったんだ・・・とか発見することが多い。

1920年代のロシアの映画もいくつか見て、当時の技術的進歩にびっくりさせられる。

今回の『用心棒は』初日だったためか、150人ほどがゆったりと座り、劇場いっぱいという感じになった。いつものように白髪の高齢層だけではなく、若者もたくさんいた。アジア人はしかし誰もいなかった。

特別プログラムだから、大学から映画学の専門家が30分講演してくれた。『サムライの役目』『江戸時代の終わり」『義理と人情』『もののあわれ』『失業サムライの運命」「外国の文化に対する反抗と新しい波」『イタローウェスタン映画に与えた影響』『英雄と非英雄』『黒澤明』『カメラワーク」「三船敏郎」『映画の持つ軽さと人間味の重さ」など、ざったこのようなこと早口に話してくれた。

私は懐かしい俳優、女優たちの顔をみて大体がもう亡くなられていると思うと、悲しくなったが、同時にこうして他国の人に熱心にみてもらう機会があって、本望であるかもしれないと思うとこのような企画は本当にありがたいなと思った。

同伴したスイス人達もすっかりこの映画の構成の完璧さ、カメラの良さ、イロニーなどに興味を持った。そしてあとで、『真昼の決闘、ハイヌーン」と比較する議論が出てきたりした。いつも聞かれるのが日本の木造家屋であり、冬はどうなるんだと心配するのである。日本列島は長く気候がまったく違うから心配無用と簡単に答えるしかない。

その後のFilmpodium で、溝口健二の特集があり13作品公開
・・・・こちら・・・・


チューリッヒ        F. S

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# by swissnews | 2011-07-07 13:57 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

ブラボー!リタイア原発熟練技師勇士

私がこのYamada Yasuteru さんの記事を「BLOGOS」で偶然に見つけて読んだのは5月中ごろだったと思う。確か「若い世代に負の遺産は残せない」というような内容のタイトルだったと記憶する。

非常に感激して、その後、気をつけて探してみたが、どう進展しているのかわからなかった。東電か政府に拒否されてしまったのではないかと残念に思っていた。

日本滞在中に、BBCを通してオーストラリアがこのニュースを伝えていた。しかし具体的な進展はわからなかった。

スイスへ帰ってきてから3日前、20Minuten の無料新聞のオンラインでこのニュースを見つけた。このオンラインには、CNNのビデオがついていて、Yamadaさんのインタビューも見れる様になっていた。

その中でNYタイムズには、自分たちは、神風でもないし、英雄でもないといっていたらしい。

原発技師退職者たちが、汚染危険な福島原発の仕事を申し出る。高齢者の被爆発病、病状進展度は若者よりリスクが少ないし、長年の経験を持ち寄れば大きな強みになるというのが持論であった。彼の手紙やメールに400人もの希望者が申し出、その仲の100人が実務可能であるとかいてあった。

その希望者の中には、原発技師だけでなく、溶接工師、パイプ技師、製図家などの他に、料理人や歌手などもいたらしい。

かなり長くこの運動の経過が語られているが、お知らせしたいのはこのオンラインの記事に対するコメントで、その時は42あった。面白いタイトルだけいくつか書いてみる。この新聞は、無料読み捨て新聞で、お金のない若者、庶民が読み、私も電車の中などにあるときは読むし、オンラインはいろいろなニュースをまとめていて、浅くても広い情報、面白い世界の写真が豊富だ。

・・・ブラボー!アトムサムライ!・・・・脱帽!・・・・Edel 気高い、かっこいい!・・・・This is Japan・・・・Respekt! 敬意を表する!・・・・責任全う!・・・・完璧・・・・いいアイディア!・・・・すばらしいエネルギー、行動!・・・・Super!・・・・日本人が先を行ってる・・・・自発的意思・・・・など
あるいは

・・・・間違いだ!・・・・後始末は当然(大げさな過剰広告ネオン使いすぎた)・・・・自業自得・・・など*  *  *

前にも書いたが、私は、英米の新聞メディアを伝える「Japanなニュース」Gooニュースの加藤祐子さんの記事を楽しみにしている一人だ。何せ、ドイツ語圏メディアより早いし面白い。

彼女の最近の記事に「人間を使い捨てにする原発。ベテラン技師たちのありがたさ」というのがあり、ぜひ読んでほしいと思う。

その後、日本の短いニュースで、まず、このシニア技師5名の代表が事故現場に入り、具体的な対策に入ると読んだ。うまく進むといいですね。従業員全員の待遇改善も考え直してくれるといいなと・・・・・・。

チューリッヒ     F. S

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# by swissnews | 2011-07-03 17:12 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

シェア(分け合い・共有)意識の高揚

久しぶりに日本に帰ると、変化のないことに安堵もすれ、がっかりする事もある。又こちらでは聞こえてこないような新しい企画や運動が生まれている事を知り、すばらしいなと思うこともある。

ある村の地名は覚えられなかったが確か長野県の話だと思う。そこで、4世帯がエコハウスを建て、冷蔵庫など、物を共有し、分担を受け持ち、助け合い、能率的に、長屋関係的な新しい生活をしているというレポートをテレビでみた。

今回帰国する前に、ある日本人から、日本赤十字に送られた義援金は、被災者家族一戸に、洗濯機と電子レンジとしてそれぞれ一個づつ寄付されるらしいという話を聴いた。本当かどうかは確認できなかったがその人と話した。そしてすくなくとも洗濯機は一所帯一個は必要ないという結論に達した。結局、前のまま、場所をとり、水や電気を使わせ、電力会社を喜ばす事になるからだと考えたからである。

ドイツでもスイスでも大多数の都市住民は、複数家族の入る建物で暮らし、個人が洗濯機を持つ必要がないのだ。40年来、私は6回ほど住居を変えたが、いつも6から10世帯のフラットの入る建物で、どこでも地下室に共同洗濯機、乾燥機が備えてあったからだ。

それぞれ使用規則が違ったし、機械も改良され、便利になってきたといえる。

今住んでいる所では、8世帯に対し、日本にある洗濯やさんの様な大きな洗濯機が2つ、乾燥機が一つあり、希望する日を勝手に記入しておく。(一回最高半日)その時は、個人の電源チップを差込み、全部の機械を同時に使うことが出来るので、私なんか2週間に一回4時間程度で終わってしまい、その間は、掃除、買い物に当てる。階下に住むクロアチアの大家族は、週一回ほど使用してるかもしれない。

日本のように湿度が高くないせいもあるかもしれないが、ため洗いは、なれればまったく問題がない。

洗濯機の使用は共同の責任になるので注意するし、隣人に苦情したり、されたり、助けられたり、助けたりで、話すきっかけも出来る。

シェアするのは洗濯機だけではない。収入の少ない者や、学生は、ひとつのフラットにそれぞれひと部屋に収まり、お風呂、トイレ、台所を共有するのが常識だ。東京の外国人に貸す目的で作られた広いフラットに、数人の女性会社員たちが共同で借り、シェア生活するのがはやりだしたとも聞いた。(外国人滞在者が減った為か)

市の中心に住む私の知人は車を持たない人が多いが、シェアシステムで必要に応じて使う人もいる。共同で休暇の家を買った人もいる。物を持たず借りることは、恥ではないという雰囲気だ。

私がまだ子育てしていたころ、気のあったスイス人家族と共同で子育てしていくという感覚があった。子供たちは意見の違う複数の大人達をみて育ち、他国で育った私のようなものはこちらの文化を学ぶ事、助けられることが多かった。まあ子供もシェアして育てるという事にちかい。


大体において日本は、共同風呂などで裸の付き合いをして、長屋的なおおらかな生活をしていたのに、現代、特に都会では、私の家、わたしの庭、私の車、わたしの物と、所有する喜びなのか、あるいは所有顕示なのか閉鎖的にな傾向になると聞いた。大体持っているものは同じようで、めったに使わないものでも買い込む。(まあ、景気が高まるが、無駄も多くなる)

特に日本では、自分の子供は、必死に自分の責任でという気持ちは健気だ。しかし、他人には口も、手も出させない厳しい排他的な健気さも時には出る。欧州では、大人は他人の子供に平気で自分の考えを伝えることが出来る。無論強制ではない。子供は社会、国家に属するもので、18才の成人過ぎれば、どっち道、親は自分の子供を、社会と共有する事になるのだからその準備にはいいようだ。

今回、日本滞在中みた、この長野県の村の実験的とも言える合理的な共同生活(ただの親切な優しい関係と違う)では、個人や家族の独自性を守り、それでもギリギリのところで妥協しあい、話し合い、シェアしながら暮らす新しいタイプはすばらしいと思った。その中で、ある女性は、洗濯機を他人と共有するなど今まで考えられなかったが、電気代、水道代の節約になるし、やってみると大丈夫だといっていた。

*  *  *

留守中に、蕗子さんが興味深い記事を書いてくださいました。ありがとう。又頼んでみますのでよろしく。

*  *  *

一昨日、日本の「なでしこサッカーチーム」の試合を生中継報道でみました。永里さんはこちらではかなり有名です。良かった。おめでとう。私はテニス好きなので、時々チャンネルをきり換え、ウィンブルトンの試合もみました。

昨日は、ユーロニュースで、菅内閣の改造発表や、自動循環注水冷却装置運転のこと、津波被害地の、3月と6月の違い、あるいはいまだ瓦礫のある村などが報道された。

*  *  *

ちなみに、長いこちらの生活、スイスの変動、教育、文化を通して経験してきた自分の記録を出版した本「片道だけのパスポート」がまだ若干日本でも買ええます。ご興味のある方はどうぞ。


チューリッヒ         F. S

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# by swissnews | 2011-06-29 12:07 | 生活・文化・伝統・笑い話 | Comments(0)

『シェーナウの思い』 ドイツ電力史を塗りかえた小さな街の物語

今回はYouTubeビデオのご紹介です。
(引用・リンク許可をいただいてます。念のため。)

-------(YouTube紹介文から引用)-------

「ドイツ、黒い森(シュヴァルツヴァルド)の街、シェーナウ。どこにでもあるような、静かで穏やかで、皆が顔なじみの美しい街。
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しかしこの穏やかなシェーナウの人々の暮らしは、1986年、ウクライナのチェルノブイリで起った悲劇を発端に、一変します。チェルノブイリと同様、近くに原発を臨むこの街で、子ども­­の未来に不安を持つ親たちが集まり、住民運動を始めたのです。

「原子力のない未来を求める親の会」。かれらの最初の活動は、小さなテントをたてて情報センターにし、放射線物質を防ぐための生活情報を発信することでした。何を食べてよ­­くて、何がだめなのか。被ばくによって何が起るのか。その危険は、私たちのすぐ近くの原発からも、もたらされるのでは?

彼らはまた、チェルノブイリ村の人々——とくにその子どもたちをほおっておくことができませんでした。被ばくした子どもの癌検診のためにと資金を送り、さらに村の子どもた­­ちをシェーナウの森に招待しました。彼らはチェルノブイリの子どもたちに伝えたかったのです、「シェーナウは、あなたたちを忘れない。ずっとあなたたちの側にいる」と。

それは、原子力と闘うことを意味していました。

原子力のない未来を願う親たちの、小さな住民運動は、やがて電力革命を巻き起こし、ついにドイツの電力史を塗り替えます。これは、そんなシェーナウの人々の思いを綴ったドキュ­­メンタリーです。」

-------(引用ここまで)-------

今はまだ6つのうち最初の2話しかYouTubeに出ていないようですが、

『シェーナウの思い 1/6』 (YouTube)

『シェーナウの思い 2/6』 (YouTube)

残りも徐々にアップされると思うので、ぜひご覧になってみてください。

文責/蕗子

------いつものF.S.さんが、しばらくお留守なので、 その間、「蕗子」が記事を担当します。


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# by swissnews | 2011-06-15 20:31 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

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