福島の英雄がスペインASTURIAS平和賞に
今日は、9月11日で、数日前からどのメディアでもニューヨークの同時テロの特集でいっぱいだ。
皆それぞれ思い出すことがある。私はあの日久しぶりで午後早く帰宅できた。いつも観るドイツテレビで、こんな時間帯にサイエンスフィクションの映画をやっていると腹を立てて、違うチャンネルを回したが、どこでも何か同じ映画を報道してる。LIVEと書かれていたが信用できなかった。いくつか回しているうちに、それが現実である事を知った。全体を把握するまで長い時間がかかった。
次の日は、学生が授業に現れず講堂に自然発生的に集会しているというので、教員もそこへ行き、自由発言を聞きに行った。泣き出す学生もいたのでそれぞれ慰めあい体験を語った。ボスニアの戦争、パレスチナの問題も当然、ディスカッションされ尽きなかったが、校長が90分後に、授業開始を告げた。
このような場では、学生も教師も同じ立場なので、何人かの学生が、私の肩をたたいて慰めてくれた。
さて、3日前のユーロニュースでみた事。スペイン王室アストウリアス皇太子財団法人賞の発表があり、8部門のカテゴリーのひとつである平和賞に、「福島原発英雄作業員(50人の英雄の事か)」が選ばれたと発表している様子と、白い作業服を着て破壊した建物で黙々と作業をする人たちの映像がしばらく映った。
この賞は1981年に出来たかなり新しいものである。厳しい状況の中で、平和を追求するために勇敢に・・・・行動がこの平和賞にふさわしいというのだったが、一度しか聞けなかったので、正確な受賞内容は日本のメディアで読んでくれればいい。
日本人記者は、海外の出来事から日本に関することだけを報道するのは当然だが、言葉足らずのことが時々ある。この賞は、8部門あり、平和賞はそのひとつだ。しかしこのことを言及したメディアは私の読んだ4つの中にはなかった。
だから日本のコメントなどを読むと、日本だけがこの賞を受けたという誇りと、「やっぱりスペインは日本の見方だった」という極端なものもでてくる。
同じことが例えば、毎年挙行される、科学、物理、数学の高校生?の国際コンクールの報道にも見える。日本参加者は毎年、複数の金賞、銀賞に輝く。だから「日本の若者は世界の頂点にある。最高だ」という、つまり日本は一番だという気持ちになるコメントが読める。
しかし、この金賞は参加者の10%、銀賞は、20%の若者に与えられるのであり、ほとんどの参加国が何かの賞を得られ、学問する勇気を奨励されることになる。日本もすばらしいが、他の国もすばらしいのだ。日本のメディアの半分以上は、この%の情報を書かない。
ある国際経験豊かな知名な日本人が、(お名前も、専属機関も覚えてないが)日本人は、海外に来ても、ダチョウのようにキョロキョロと大きな目で世界を観たつもりで帰るが、(見える範囲は知れている)、他の先進国のように、少し高く飛び、鷹の目を持ち世界を見渡し把握できる人は少ない。
あるいは、把握できても、日本人に希望を与える為に良い事しか書かないのかもしれない。
いずれにしても、このスペインの賞金が、適材、適所の本人にわたること希望する。
今はちょうど昼のスイスニュースが始まり、日本の津波災害、半年後の様子が出ました。もう一度、津波が押し寄せる様子、原発事故、大臣の原発事故現場訪問と、昨日退陣した大臣の理由、千羽鶴を飾りながら対策の遅い政府に対する不満を打ち明ける市民。
ユーロニュースでは、福島市の市民が、100の提灯を夜空に打ち上げる様子が報道された。
チューリッヒ F.S.
皆それぞれ思い出すことがある。私はあの日久しぶりで午後早く帰宅できた。いつも観るドイツテレビで、こんな時間帯にサイエンスフィクションの映画をやっていると腹を立てて、違うチャンネルを回したが、どこでも何か同じ映画を報道してる。LIVEと書かれていたが信用できなかった。いくつか回しているうちに、それが現実である事を知った。全体を把握するまで長い時間がかかった。
次の日は、学生が授業に現れず講堂に自然発生的に集会しているというので、教員もそこへ行き、自由発言を聞きに行った。泣き出す学生もいたのでそれぞれ慰めあい体験を語った。ボスニアの戦争、パレスチナの問題も当然、ディスカッションされ尽きなかったが、校長が90分後に、授業開始を告げた。
このような場では、学生も教師も同じ立場なので、何人かの学生が、私の肩をたたいて慰めてくれた。
さて、3日前のユーロニュースでみた事。スペイン王室アストウリアス皇太子財団法人賞の発表があり、8部門のカテゴリーのひとつである平和賞に、「福島原発英雄作業員(50人の英雄の事か)」が選ばれたと発表している様子と、白い作業服を着て破壊した建物で黙々と作業をする人たちの映像がしばらく映った。
この賞は1981年に出来たかなり新しいものである。厳しい状況の中で、平和を追求するために勇敢に・・・・行動がこの平和賞にふさわしいというのだったが、一度しか聞けなかったので、正確な受賞内容は日本のメディアで読んでくれればいい。
日本人記者は、海外の出来事から日本に関することだけを報道するのは当然だが、言葉足らずのことが時々ある。この賞は、8部門あり、平和賞はそのひとつだ。しかしこのことを言及したメディアは私の読んだ4つの中にはなかった。
だから日本のコメントなどを読むと、日本だけがこの賞を受けたという誇りと、「やっぱりスペインは日本の見方だった」という極端なものもでてくる。
同じことが例えば、毎年挙行される、科学、物理、数学の高校生?の国際コンクールの報道にも見える。日本参加者は毎年、複数の金賞、銀賞に輝く。だから「日本の若者は世界の頂点にある。最高だ」という、つまり日本は一番だという気持ちになるコメントが読める。
しかし、この金賞は参加者の10%、銀賞は、20%の若者に与えられるのであり、ほとんどの参加国が何かの賞を得られ、学問する勇気を奨励されることになる。日本もすばらしいが、他の国もすばらしいのだ。日本のメディアの半分以上は、この%の情報を書かない。
ある国際経験豊かな知名な日本人が、(お名前も、専属機関も覚えてないが)日本人は、海外に来ても、ダチョウのようにキョロキョロと大きな目で世界を観たつもりで帰るが、(見える範囲は知れている)、他の先進国のように、少し高く飛び、鷹の目を持ち世界を見渡し把握できる人は少ない。
あるいは、把握できても、日本人に希望を与える為に良い事しか書かないのかもしれない。
いずれにしても、このスペインの賞金が、適材、適所の本人にわたること希望する。
今はちょうど昼のスイスニュースが始まり、日本の津波災害、半年後の様子が出ました。もう一度、津波が押し寄せる様子、原発事故、大臣の原発事故現場訪問と、昨日退陣した大臣の理由、千羽鶴を飾りながら対策の遅い政府に対する不満を打ち明ける市民。
ユーロニュースでは、福島市の市民が、100の提灯を夜空に打ち上げる様子が報道された。
チューリッヒ F.S.
by swissnews
| 2011-09-11 19:20
| 原発・福島・東電
|
Comments(0)
スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします
by スイスで聞く「日本」
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
著作一覧
最新の記事
「Japan・ジャパン」とい.. |
at 2022-12-05 04:16 |
国民に息抜きさせるのは間違っ.. |
at 2022-11-26 20:25 |
ドイツテレビ・日本の赤ちゃん.. |
at 2022-11-21 04:03 |
Nobuyuki Kokai.. |
at 2022-11-18 03:04 |
日本の高校生、川崎レナさんす.. |
at 2022-11-16 19:27 |
自国の子供を3食食べさせるの.. |
at 2022-11-15 16:50 |
自分も少数派になる可能性があ.. |
at 2022-11-14 03:12 |
金と票が集まらない法務大臣席.. |
at 2022-11-11 05:19 |
モラルを質問する野党は作戦変.. |
at 2022-11-09 17:56 |
緊急出版「宗教2世」「神様」.. |
at 2022-11-03 04:13 |
記事ランキング
カテゴリ
執筆者プロフィールリンクブログ・リュウマの遺産
政治・経済・歴史
企業・労働・賃金
科学・技術・研究
原発・福島・東電
社会・福祉・医療
教育・宗教・人材
メディア・グローバリゼーション
自然・環境・災害
東北・津波・地震
観光・交通・運輸
女性・ジェンダー
映画・建築・芸術・エンタメ
生活・文化・伝統・笑い話
スポーツ
五輪
Made in Japan
竹島・尖閣・日中韓の問題
------
スイス在住日本人のつぶやき