東京エレクトロンがスイスのエリコン・ソーラー社を買収。
スイスのTechnologiekonzern Oerikon エリコン(本社はチューリッヒにあり、35年の歴史があるようだ)の Solar、エリコンソーラーは、ソーラー部門の一部工場を東京エレクトロ(TEL)に売却したことが発表された。しかし、その工場(特殊な薄いソーラーを製造している)の行方はまだハッキリ決まっていない。
この工場が、アジアに移転されると、現在600人ほどの工場従業者が失業するので彼らの不安は大きい。労働組合が現在交渉を続けているらしい。両方が認容できる特別な移行措置が望まれている。
このニュースを、偶然に20分紙のオンラインでみつけたので、日本のニュースを探してみた。金曜日の情報だったのか一般メディアではひとつだけ見つかった。この下書きをしているとき、スイスの夜のテレビニュースでこの売却の事が話題になり、エリコン社のシェフがインタビューに応えていた。この会社の利益の飛躍は大きくどうして今手放さなければならないかと疑問を持つ国民が多いかららしい。
数年前、このソーラー工場は新しい希望のある産業として華々しくスタートし、政府も後押しした。(単なるモラル的援助か、財政投資としての援助か私には分からないが)スイス最高の科学知識や精巧な技術を注ぎ込み始めは飛躍をみた。アジアにも8つの拠点を持つとあった。
東京エレクトロ(TEL)は3年前からこのエリコンとなんらかのパートナー関係にあり、仕事を観察してきたらしい。今回の買収に当たってはTELのシェフ H.Takenaka 氏の見解は「この工場のエリコンソーラーの技術的な強みを確信した。この 施設を買い取ることは、(自分たちの)企業運営の大事な一端になるだろう。」
エリコン社のシェフの見解は「今の時点でソーラーをTELに売却したことは一番良い解決になる。自分たちが生み出してきた技術は日本のTELで、益々発展していく事だろう。自分たちは、他の高度な技術や知識をもっと研究に注ぎ込み、利益の上がる分野に集中していく事にした。」
その後、ソーラー産業の(コストが高くつきすぎる)難しさが議論されていた。ドイツでもそうだが、政府が後押ししてくれた時期が過ぎ、次は、風エネルギーに目が向けられていった。ソーラー産業がまだ利益が上げられず、一般人が買える段階になっていなかった。結局は、人件費の安いアジアの製品、特に中国製品には太刀打ちできなくなったという事らしい。
直、エリコンのソーラー社では2010、総売り上げ254 Mio.フランケン。すべてのエリコン社としては2011には24%伸び、3,1 Mrd.フランケンの売り上げを誇る。
TELは、世界に85の基点を持ち、11000人の従業員を抱えている。2011には、668 Mrd。YEN円(6,2 Mrd.フランケン)に達している。
*********
このオンラインの記事にいろいろなコメントがついていた。・・・・売却は早すぎる。・・・・エリコンは又、後悔失敗する(前にもはや売りしたらしい)・・・・切捨て、投げ出し、無責任・・・・どうせ日本は又、シンガポールあたりに売りつけるのだろう。・・・せっかくの技術が売られてしまう。・・・・・どこの国でも同じような事が言われるもんだ。
まあ私には分からないが、今まで、スイスと日本の間で売ったり買ったりした企業はその後どうなって行ったのだろうか。こちらのニュースで、日本の政府は、大企業例えば、東芝、武田?などの海外社買収に、税金を足して援助しているという批判的な記事も読んだ。私はよく理解できなかったが、エルピータ「日の丸半導体」の例を読むと、いま少し理解できるようになった。それぞれの事情があったのだろう。
スイスで生まれた技術が日本で発展してくれれば嬉しいし、またその反対も嬉しい。
チューリッヒ F.S.
この工場が、アジアに移転されると、現在600人ほどの工場従業者が失業するので彼らの不安は大きい。労働組合が現在交渉を続けているらしい。両方が認容できる特別な移行措置が望まれている。
このニュースを、偶然に20分紙のオンラインでみつけたので、日本のニュースを探してみた。金曜日の情報だったのか一般メディアではひとつだけ見つかった。この下書きをしているとき、スイスの夜のテレビニュースでこの売却の事が話題になり、エリコン社のシェフがインタビューに応えていた。この会社の利益の飛躍は大きくどうして今手放さなければならないかと疑問を持つ国民が多いかららしい。
数年前、このソーラー工場は新しい希望のある産業として華々しくスタートし、政府も後押しした。(単なるモラル的援助か、財政投資としての援助か私には分からないが)スイス最高の科学知識や精巧な技術を注ぎ込み始めは飛躍をみた。アジアにも8つの拠点を持つとあった。
東京エレクトロ(TEL)は3年前からこのエリコンとなんらかのパートナー関係にあり、仕事を観察してきたらしい。今回の買収に当たってはTELのシェフ H.Takenaka 氏の見解は「この工場のエリコンソーラーの技術的な強みを確信した。この 施設を買い取ることは、(自分たちの)企業運営の大事な一端になるだろう。」
エリコン社のシェフの見解は「今の時点でソーラーをTELに売却したことは一番良い解決になる。自分たちが生み出してきた技術は日本のTELで、益々発展していく事だろう。自分たちは、他の高度な技術や知識をもっと研究に注ぎ込み、利益の上がる分野に集中していく事にした。」
その後、ソーラー産業の(コストが高くつきすぎる)難しさが議論されていた。ドイツでもそうだが、政府が後押ししてくれた時期が過ぎ、次は、風エネルギーに目が向けられていった。ソーラー産業がまだ利益が上げられず、一般人が買える段階になっていなかった。結局は、人件費の安いアジアの製品、特に中国製品には太刀打ちできなくなったという事らしい。
直、エリコンのソーラー社では2010、総売り上げ254 Mio.フランケン。すべてのエリコン社としては2011には24%伸び、3,1 Mrd.フランケンの売り上げを誇る。
TELは、世界に85の基点を持ち、11000人の従業員を抱えている。2011には、668 Mrd。YEN円(6,2 Mrd.フランケン)に達している。
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このオンラインの記事にいろいろなコメントがついていた。・・・・売却は早すぎる。・・・・エリコンは又、後悔失敗する(前にもはや売りしたらしい)・・・・切捨て、投げ出し、無責任・・・・どうせ日本は又、シンガポールあたりに売りつけるのだろう。・・・せっかくの技術が売られてしまう。・・・・・どこの国でも同じような事が言われるもんだ。
まあ私には分からないが、今まで、スイスと日本の間で売ったり買ったりした企業はその後どうなって行ったのだろうか。こちらのニュースで、日本の政府は、大企業例えば、東芝、武田?などの海外社買収に、税金を足して援助しているという批判的な記事も読んだ。私はよく理解できなかったが、エルピータ「日の丸半導体」の例を読むと、いま少し理解できるようになった。それぞれの事情があったのだろう。
スイスで生まれた技術が日本で発展してくれれば嬉しいし、またその反対も嬉しい。
チューリッヒ F.S.
by swissnews
| 2012-03-06 18:31
| 企業・労働・賃金
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