アルプスのチョウザメ養殖とカビア製造
南ベルン州のアルプスにあるFrutigen フルーティゲンは、目立たない小さなスキー観光村だった。しかしLoeschenberg トンネルにあわせて6年前にまったく奇抜な試みが実現し、この村は有名になった。
トンネル工事で、アルプスの清い冷たい川の水が地熱の温かさで、水も暖かくなったらしい。それを、下流の魚たちを守るために冷たい水と、汚れを排除する工事と、この暖かくなった清い水を利用する3つの仕分け工事が成された。
カビアで有名なチョウザメは、まだその形態も研究され尽くしていないのに、絶滅の危機にあるらしい。そこでこの温かい水を有効に生かし、チョウザメの研究、カビアの生産、地熱エネルギー研究と、その科学展、熱帯植物園、無論観光の目的もあり、ベルン州の電力会社や、コープも後押しして開園された。(Frutigen Troppenhaus) フルーティゲン・トロッペンハウスと呼ばれる。
35,000のチョウザメをシベリアから輸入し、現在60,000に増殖とあった。カビアもやっと、年間3トン生産されるようになり、そのうち2トンを輸出している。「アルペンカビア」だ。残りの1トンはスイス国内用といわれる。
出不精な友達を誘いだし、2週間前行ってきた。シーズン最後のスキーやスノーボートを楽しもうとする若者がが乗り込んできたが、山の麓はすっかり春の息吹でこぶしの花が満開する少し前だった。
展示物を見るより、昼食のためのレストランの席がが気になり、先に場所を予約してからゆっくり館内を回った。チョウザメがいろいろな大きさというか、その年令で分けられていた。工事中のものもあったから、拡張されるのかもしれない。
熱帯植物園には、大きなバナナやパパイヤ、マンゴーの木もあった。
昼食時はやはりかなり満席であった。この熱帯植物園特産の果物ジュースをのみ、前菜は、カビア、主食は、チョウザメを食べる事にした。
前菜は、大根ときゅうりの薄切りをオレンジ汁につけたあっさりした歯ざわりのよい野菜の上に、ウズラの卵をゆでて半分に切ってあり、その白と黄色がかわいかった。その上に、黒いカビアがほんの少し上品にのっていた。私は、ソビエト連邦のときや、ロシアになってからも地元でカビアを食べたことは何度かあったが、このアルプスカビアがおいしいかどうかなど、味を比べて思い出すことなどまったく不可能だった。
現在、このアルプスカビアの値段は、250グラム、1,530スイスフラン(12万円ぐらい)だということであった。だんだん研究してもっと上等なものになるかもしれない。今始まったばかりなのだから。
主食のチョウザメは、柔らかく、バナナのつぶしたものとアーモンドの薄い衣がついて、上手に焼いてあった。
最近投げやりになっているクックに、又挑戦しようかななどと誓い合って、この昼食を楽しんだ。その後又、展示など見て帰ってきた。
後で読んだが、このカビア製造のアイディアは、スイスに住むあるロシア人夫婦が提案したものらしく、このアイディアと、それを実現させた投資家、科学技術、地元の人の勇気などが実を結んだといえる。
世界には、いろいろ奇抜な目を引く村や、街がある。伝統的なエキゾチックだけでは成り立っていけない地域や、産業がグローバルなアイディアで活気を得るようになった例だ。
名前は忘れたが、有名な現代芸術家を招待し、アルプスの村中の家が、視覚錯誤のアート屋根になり観光客が来るようになった村もある。
チューリッヒ F・S・
トンネル工事で、アルプスの清い冷たい川の水が地熱の温かさで、水も暖かくなったらしい。それを、下流の魚たちを守るために冷たい水と、汚れを排除する工事と、この暖かくなった清い水を利用する3つの仕分け工事が成された。
カビアで有名なチョウザメは、まだその形態も研究され尽くしていないのに、絶滅の危機にあるらしい。そこでこの温かい水を有効に生かし、チョウザメの研究、カビアの生産、地熱エネルギー研究と、その科学展、熱帯植物園、無論観光の目的もあり、ベルン州の電力会社や、コープも後押しして開園された。(Frutigen Troppenhaus) フルーティゲン・トロッペンハウスと呼ばれる。
35,000のチョウザメをシベリアから輸入し、現在60,000に増殖とあった。カビアもやっと、年間3トン生産されるようになり、そのうち2トンを輸出している。「アルペンカビア」だ。残りの1トンはスイス国内用といわれる。
出不精な友達を誘いだし、2週間前行ってきた。シーズン最後のスキーやスノーボートを楽しもうとする若者がが乗り込んできたが、山の麓はすっかり春の息吹でこぶしの花が満開する少し前だった。
展示物を見るより、昼食のためのレストランの席がが気になり、先に場所を予約してからゆっくり館内を回った。チョウザメがいろいろな大きさというか、その年令で分けられていた。工事中のものもあったから、拡張されるのかもしれない。
熱帯植物園には、大きなバナナやパパイヤ、マンゴーの木もあった。
昼食時はやはりかなり満席であった。この熱帯植物園特産の果物ジュースをのみ、前菜は、カビア、主食は、チョウザメを食べる事にした。
前菜は、大根ときゅうりの薄切りをオレンジ汁につけたあっさりした歯ざわりのよい野菜の上に、ウズラの卵をゆでて半分に切ってあり、その白と黄色がかわいかった。その上に、黒いカビアがほんの少し上品にのっていた。私は、ソビエト連邦のときや、ロシアになってからも地元でカビアを食べたことは何度かあったが、このアルプスカビアがおいしいかどうかなど、味を比べて思い出すことなどまったく不可能だった。
現在、このアルプスカビアの値段は、250グラム、1,530スイスフラン(12万円ぐらい)だということであった。だんだん研究してもっと上等なものになるかもしれない。今始まったばかりなのだから。
主食のチョウザメは、柔らかく、バナナのつぶしたものとアーモンドの薄い衣がついて、上手に焼いてあった。
最近投げやりになっているクックに、又挑戦しようかななどと誓い合って、この昼食を楽しんだ。その後又、展示など見て帰ってきた。
後で読んだが、このカビア製造のアイディアは、スイスに住むあるロシア人夫婦が提案したものらしく、このアイディアと、それを実現させた投資家、科学技術、地元の人の勇気などが実を結んだといえる。
世界には、いろいろ奇抜な目を引く村や、街がある。伝統的なエキゾチックだけでは成り立っていけない地域や、産業がグローバルなアイディアで活気を得るようになった例だ。
名前は忘れたが、有名な現代芸術家を招待し、アルプスの村中の家が、視覚錯誤のアート屋根になり観光客が来るようになった村もある。
チューリッヒ F・S・
by swissnews
| 2012-04-08 18:57
| 科学・技術・研究
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