ドキュメントフィルム「禁じられた地」など3.11の2年後に関する報道相次ぐ

昨日チューリッヒの「赤い工場」と言う劇場で、原発事故に関する日本のドクフィルムと短いアミメなど3つほど見に行った。この劇場が主催してくれたものだが、主に邦人主体の「アジサイの会」という海外在住者の反原発促進会や、グリンピースの専門家、日本の映画製作者などのシンポジウム、質疑応答などがあった。

その前にこの写真を入れておく。
d0179466_206514.jpg



今日みた私の新聞でほぼ一ページを使ったWHOの記事だ。新聞社がWHOの関係専門家にインタビューをした内容だ。短く言えば、ガンに対する予測は当初、2年前、高く見積もりすぎた感がある。しかしどんな場合でも最上の予測をして置くのが普通だ。子供に対する影響はやはり高い。例によって、同じWHOの報告をスイスインフォが先に記事にしているのでリンクする。・・・・・・・こちら・・・・・・

さて昨日は、日本人、スイス人200人以上は観に来ていたようだ。

・・・・最初に皆さんの知っている「プルトニュウム君」の原子炉「もんじゅ」の宣伝アミメが報道された。如何にプルトニュウムが危険でないか。お国の為役立つ事かと言う宣伝だ。(これは福井県の原発銀座一連の原発博物館で子供のために作ったものと聞いていた)観客はクスクス笑っていた人もいた。劇場の司会者がスイスのグリンピースの若い男性にスイスでもこのようなフィギヤーが生まれるかと聞いた。彼は、スイスでも原発見学に行くと同じことが説明される。原発が如何に国益になり、危険がないということを説得させられる。同じだ(笑い)。・・・と答えた。実際にはスイスではこのような広告宣伝などあったらすぐ苦情が来るに決まってる。

・・・本題のドキュメント映画は「forbidden Ground, Fukushima」(禁じられた地・福島)と言うもので、製作・監督、栗本一紀 氏が、主にアメリカの制作費用援助で可能になったようである。福島第一原発事故現場から10kmの町にすんでいた女性が車で自宅に案内してくれる。津波と、汚染で汚れた無人の街を通る。彼女の伝統的な大家族の平和な日常生活のしるしががそのまま残っていて、あわただしくすべてを後にしなければならなかった残酷さが見えた。今でも何も動かせないし、持ち出せない。溜まり水から流れる水の汚染は非常に高い。

・・・危機の為の仮避難施設に今でも住んでいる高齢者たち。あるおばさんは津波の為一時避難した着の身のままで家に帰る事が許されず、原発事故があったことはあとで知った。・・・・スイスであってもこのような時には現場近くの人とは情報が得られにくく、電話、テレビもだめになり同じ状態になるだろうと、グリンピース青年が言った。

・・・その他、市長さんや、子供のために健康ノートを作り出した若い方、学者、などの言葉があった。いずれも、行政から見放されたように遅遅として進まない再建を非難していた。福島の人は運命を自分たちにゆだねられたままだ。

・・・このようなドキュメント映画は震災の後300ぐらい製作されたらしい。しかし、日本にメディアはそのようなものをなかなか大きく取り上げてくれない。多くのメディアが親原発の大企業の影響(資本的援助)を受けていてる。・・・・質問に答えて。

・・・スイス人の男性が、この映画に深く感銘し、日本人の冷静さ根気さ、誠実さを表敬した。しかし、人々がUnwissenheit(情報、知識なしに)のままで生活できるのが自分には分からないと言うような質問をした。この質問は、司会者も、英語とドイツ語、日本語で少し核心がハッキリせず、関係者の解釈も答えもよく分からなかったが、私の聴いた限り、私の解釈では、原発事故以前の原発に対する国民の知識の事とか、その後のことか、それともこれから先、このような情報の少なさ見通しの少なさの中で(受身に)生きていく日本人の事を言ったのだと思う。

・・・いままで5つほどこのような作品を観たが、現状のファクトや「問い」を投げかけるだけで、新しい自分の「解決」の記録はまだ見ていない。「皆さん、この状況を見てください。分かってください。こんなに頑張ってます。それなりに回復もしました。そして淡々と健気に生きる素晴らしい日本人。早く昔のような生活に戻してください。犠牲者。国の冷たさ。」そのような印象を受けた。東電近くにすんでた人たちは、それを援助してきたり、恩恵を受けていた人もかなりいると聞いた。だから非常に複雑だと思う。

どの映画も感動させられ又痛みの伴うものだった。前に同伴したスイス人はしかし、そのために日本では一体どんな動きが今起こっているのかそれを知りたいとは言った。デモだけか。そして何をしてほしいのか。それは何かをしてあげれるため。

・・・・来年はまったく新しい思いがけない再建の記録を見たいものだ。それは昔の再現でなくても。自分で答えを模索するなら助ける事もできるかも・・・・

・・・今日ウオールスツリートジャーナルで、アメリカ人女性宣教師が東北震災避難所で、女性に編み物をすることを奨励し大きな成果を収めている記事を読んだ。宮城県七ケ浜町の「ヤーン・アライブ」というのだそうで、世界の各国から毛糸が送られてきて被災者女性たちが大量の編み物品を製作し、それを寄付したり、売ったりして大きな慰みにもなっていると書いてあった。このようなアイディアがモットモットあると良いなと思う。このような具体的な企画なら、援助することが出来る。

この「アジサイの会」スイスでは、9日スイスの首都ベルンで「フクシマ記念」として日本大使館まで大きなデモ行進を行なう事になっている。又「禁じられた地・フクシマ」の映画などはジュネーブ、ベルンなどでも公開されるとのこと。

関連記事 3月11日
・・・・・・・こちら・・・・・・・


チューリッヒ   フミ



・・・・

[PR]
by swissnews | 2013-03-08 20:01 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします


by スイスで聞く「日本」

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

All About 掲載中

All About News Dig
Newsdigに掲載された記事
の一覧は、
こちらから

最新の記事

スイスの日本語新聞・年間4回..
at 2018-10-21 05:02
スイス紙・東京五輪の経費はす..
at 2018-10-19 04:36
ネパールのシェルパー・ここ5..
at 2018-10-17 02:43
スイス紙・靖国神社の最高宮司..
at 2018-10-16 00:36
ヨーロッパはデモの秋
at 2018-10-14 15:55
コロッケを買いにジュネーブま..
at 2018-10-14 05:21
スイス紙・東京五輪の経費はす..
at 2018-10-11 03:27
ドイツテレビ・日本ロボットペ..
at 2018-10-09 15:36
ライン川を越えて又ドイツで昼..
at 2018-10-08 01:46
のど飴女子議員が退場処罰に・..
at 2018-10-06 03:16

記事ランキング

ファン

カテゴリ

執筆者プロフィール
------
政治・経済・歴史
企業・労働・賃金
科学・技術・研究
原発・福島・東電
社会・福祉・医療
教育・宗教・人材
メディア・グローバリゼーション
自然・環境・災害
東北・津波・地震
観光・交通・運輸
女性・ジェンダー
映画・建築・芸術・エンタメ
生活・文化・伝統・笑い話
スポーツ
五輪
Made in Japan
竹島・尖閣・日中韓の問題
------
スイス在住日本人のつぶやき

ブログジャンル

時事・ニュース
海外生活