チューリッヒの少子化対策の一環・保育園や児童施設

先進国の少子化現象は世界的な話題として取りげられてからもう何十年にもなる。それぞれの国家がいろいろな対策を講じてきた。外国人移住策などリスクを恐れず、今でも大きなも問題を抱えながらも良い成果を生み出している国もたくさんある。

今日、ドイツ人クララさんのブログ「八百八町」で「ドイツ企業の少子化対策」という記事を読んだ。

このレベルはスイスでも全体的に似てるといえるが、スイスでは州によってかなり違うのでチューリッヒに限って、しかも、統計的なものなしで状況を書いてみる。

私がチューリッヒに住みだした40年前にすでに、Kinderkrippeキンダークリッペと呼ばれる市営の保育園(乳児から就学前)それぞれの区にいくつか、それに市内で一つ24時間オープンの市営保育所があった。(現在もっと増えているはず)当事は申し込めばすぐ入園できた。(今は不足で、妊娠したらすぐ申し込み、それでも待ちリストがあるらしい)

それに当時から大学、教育機関では、その職員だけでなく学生の子供を預かる保育所がついていた。(こちらでは30歳ぐらいまで大学生活をする学生も多く、子供を持つことなど普通のことだ。今は、満席で一日でも預けられれば幸運だと言うことを聞いた。

そのほかに、キャリアウーマンや裕福階級の為、高級な個人保育園も出来ていて、ますます増えてきた。それに上流層は子供を全寮制の伝統的学校へ入れることも出来る。

また、ベビーシッターを雇うことは、アメリカほどではなくても日常的だ。(外国人ベビーシッターも多い)

企業の保育施設は、大手では当たり前になったが、まだまだ足りないし、発展段階だと聞いている。

このように女性の社会進出の発展とともに保育機関も改善されてきた。

子供が小学校に入ると、日本のように全日制でない公立の学校は非常に困る。しかしどこの小学校でもTageshortターゲスホルトと呼ばれる施設がついていて、昼食と夕方6時までのおやつが食べられ、宿題も見てくれる専門家が仕事をしているのでありがたい。このような市営の施設は、大体親の収入によって費用が決められる。

しかし勇気のあることだが、専門家でない個人同士で自発的に助け合っていくことも多い。何度も言うがチューリッヒは30%の外国人がすんでいる。だから、例えばトルコ人家庭ではトルコ人同士、タイ人家族はタイ人どうし助け合っていると言う具合だ。日本だって昔は保育士の資格の無い者にも子供を預かってもらった。特別な事ではない。

スイス人同士でもいとも簡単に子供を知人に預ける。なにか不都合があってもそれぞれが保険をかけているので話し合いで何とかなる。日本で多いと聞くモンスターパーレントなどと言う苦情はお互いの間で解決していくようだ。弁護士が大抵解決してくれる。

例えば、スイス鉄道では18歳までの子供が親と一緒に乗り込む時はただである。自分の子供のほかに知人の子供の名も登録しておくと、その子供たちも、ただになる。お互いに子供を知人に預け遠足に連れて行ってもらったり、親戚まで届けてもらったり出来る。責任を恐れない国民だ。私の子供の名前は数人の知人の家族鉄道パスの名簿に登録されていた。おかげで一人っ子でも他の家族とよく混じっていろいろ連れて行ってもらった。そのかわり私も違う形で助ける。

乳母車で楽に移動できるような階段ができたり、トラムや電車はのりやすくなってきた。しかし常に子供嫌いな市民と対話していかなければならない。

それになんといっても、元気なおじいちゃん、おばあちゃんが孫の面倒をみるのが常識だ。私の年代の多くの知人は孫がいる。だからそれそれ自分は週何回とか言う話題になる。そのためには一時間の遠距離でもでも週一回は張り切っていく友達もいる。

「子供は国の宝」「自分たちの老後の社会保険の保障をしてくれる。」だからせっせと子供に投資する。

私が鍵を預かっているすぐ向いの若い家族は(事実婚家族)小一と、3歳の子供がいて複雑なプランをしている。医者である35歳ぐらいの夫は水曜日午後仕事がないので(個人医院はどこでも閉まる)、二人の子供を保育園と小学校に迎いに行き面倒をみその日は晩御飯も作る。母親は、大学で週6時間ほど美術史の講義を持っている。それぞれの、祖父や祖母が、週一日夕食までくる。下の子は週3回保育所に行く。小学校の女の子は2回ほどクラスメートの家で、昼食を食べさせてもらう。その代わり、そのクラスメートの子が金曜日午後遊びに来るようだ。私は緊急時の「何でも屋」になる。

スイスと日本の少子化対策意識の違い・・・・・・・こちら・・・・・・・・

チューリッヒ   扶美

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by swissnews | 2013-04-01 01:23 | Comments(0)

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