うなぎを食べる時、日本の親は子供にうなぎの危機を教えてきたのか!

日本やアジアうなぎの減少が深刻になり、ついに政府筋が隣国と保護規制条約を結んだ?とか書かれた記事を日本サイトで読み、「やっと」「遅すぎ」と腹が立った。

アジアうなぎの減少によって、中国養殖うなぎで我慢しようか、あるいは日本うなぎが回復まで待つべきかという議論があるようだが、日本に住んでいない私はなんともいえない。それに本当の事を言うとそんな問いがナンセンスだとも思う。日本人だけの自分の食に対する欲望の問いであり、長い目で見たうなぎの問題ではないからだ。

それでこの問題を「蜂の全滅危機」と戦う欧州の例にとって紹介したい。数年来世界的な蜂のミステリアスな死滅が表面化して各国が緊急に研究し始めた。

昨年「More Than Honey」(蜂蜜だけの事ではない。もっとそれ以上のこと、とも訳せるか)というスイス人監督、製作のドキュメント映画が世界的な反響をよんだ。そしてもうかなりの世界ドク映画賞を獲得している。

有名なアルベルト・アインシュタインが、「もし蜂が全滅したら、その4年後には人類も全滅するだろう」と予言したと記録されているらしく、地球の食料循環に果たす「蜂」の存在が重大問題になっていることをコメント少ない映像で訴えている。

この映画では、スイス、北アメリカ、カナダ、南米の実態を特殊カメラで映している。私個人の一番印象深いシーンは蜂がいなくなった中国のはなしだった。男女いっぱい載せたトラックが何台もりんご?園にやってくる。貴重な媒介受粉を、蜂の代わりにひとつひとつ花ビラをあけ自分の手で付けていくのだ。悲しく恐ろしいシーンだった。

さて、スイス人は野外で食事するのが好きだ。私も好きだが甘いケーキなど食べようとすると蜂がやってくる。今はその種類を知っているので抵抗しないし、気にしない。しかし小さな子供はやっぱり違う。

「くそ!このバカ蜂め。あっちへ行け」「蜂蜜なんか嫌いだよ。お前なんかいらないんだよ!」とか言ってて暴力で追い払う。

スイス人の母親はすぐ「oo君はだけど、このりんごケーキや上についてるアーモンドが好きじゃない。蜂がいなかったらこれは食べられないのよ」といって、蜂がしてくれる仕事を熱心に説明する。「そんなに蜂が邪魔になるなら一人でレストランの中に行って食べなさい」とも言う。近くにいた少し大きな子が「おばさん。僕のおじいちゃんの蜂は、今年半分も死んじゃったってさ。いろいろ燃やしてたからかわいそうだったよ」と話し込んでくる。他の大人も一緒に議論してくる。

実は40年前も前か、スイスに来て初めて山のレストランの庭で上機嫌でおいしいもの食べていたが、蜂がやってきた。オーナーに聞こえるように、間違いだらけのドイツ語で大きな声で叫んだもんだ。

「おじさん。蜂が危なくて怖い!殺虫スプレーなんかないですか?」

他の客が皆、ぎょっとして話をやめて私を見た。スイス人の私の連れは、恥じ入って深く頭をたれた。私が事情が理解でき、赤くなるほど恥じ入ったのはその夜遅くになってからだ。

スイスのような小さな国は厳しい自然の中で生き延びなければならない。都会の子供だって日常の家族会話としてあるいは、学校の議題として常に動物、植物、自然環境が話題になる。それは伝統的といえる。

しかし、最近人の移動がグローバルする中、虫も一緒に移動する。スイスにも他国から害虫が紛れ込み森の木が食い荒らされる。常に他国と情報を交換し研究していかなければならなくなった。

この蜂の世界的な減少が追及され、「ひまわり」や「菜の花」に使う3種類の農薬が蜂を死亡させてしまうらしいことがわかった。スイスの製薬会社も関与している。先週、EU委員会が、この農薬を向こう2年間禁止することを決定した。今年の12月から有効になリ、原因が違うところにあるとわかれば解除される。手遅れになるよりは良い。

ヨーロッパはこうして蜂の死滅の研究を始めてから2年も経たないうちに環境団体の署名運動などがあり、具体的な決定に踏み込んだ。この決断力。スピード感。勇気。それは欧州人が日常の情報が豊であり、知識があるからだ。

うなぎに話を戻すと、欧州でもうなぎの生態はまだ完全にわかっていないが、やはり手遅れになる前に10年も前か対策をきめ、捕魚規制が出来た。しかし、養殖うなぎを求めるアジアの国が(日本も)、自然稚魚を必要とし、高い金を払い取引をする。欧州の漁師が隠れて売ってしまうからだ。欧州の国がこのことを苦々しく思うのは皆様だって想像がつき理解できるだろう。

日本は特に、自国の近海資源を保護することを怠り、金の力で世界の大洋から黒マグロなど何でも捕り買いあさる。

40年前にした無知な私の行動はシンボル的な失敗といえる。それは何か現在の日本の失敗に似ている。

・・・・国が保護している生き物を外国人が殺そうとした傲慢さ・・・・・蜂が怖いなら山に行くことはない。・・・・蜂が好きなケーキを食べなくても良かった。・・・・・レストランの中で食べる選択があった。・・・・・など。

日本の蒲焼はさすがうまいものを追求する日本の才能の証だといえる。だ。しかし、「こんなうまいものはやっぱり日本だけのものだな!」と悦に入るときに、どうして子供たちに将来のうなぎの宿命を教えてこなかったのか。あるいは教えてきたのか。どうしてここまで放っておいたのか。外にいるものは悔しい。

最後に私の提案だ。もし「蒲焼」が食べたいなら、来年一年間日本全土の、家庭、学校、飲食店、政治、芸術すべての部門で「うなぎ」の議論をすることだ。そして対策を!

チューリッヒ   フミ

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by swissnews | 2013-05-10 02:00 | Comments(0)

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