カンヌ国際映画祭・是枝裕和作品が審査員賞受賞
是枝裕和監督作品「そして父になる」が、審査員賞を受賞する!。
おめでとうございます。
カンヌ、ベルリン、べネチアなどの欧州3大国際映画祭は特に自国作品がノミネートされてなくても毎日、テレビ新聞で紹介される。
ドイツの「朝のマガジン」「ユーロニュース」「昼、夜のニュース」スイスの「特別カンヌ映画祭番組」など、毎日、見れるだけ見ていた。
特に「朝のマガジン」ではその日公開される作品から2作品選ばれ作品内容と専門家のコメントがあった。
「そして父になる」は紹介がなかったが、三池監督の「藁の楯」の映画シーンが紹介された。黒い背広を着たスタイルの良い日本女優の勇敢な葛藤シーンが映った。内容の説明とコメンテーターは、作品や演技は大きな長点はないがちょっと特異な社会性とかいっていたようだ。
授賞式の報道は、ほとんど「パルムドール賞」の「アデルの人生」がおおきく取り上げられた。フランスでは今日から同性愛者の結婚養子受け入れが許可になったことも、少しばかりは影響したかもしれないとコメントしていた記者もいた。しかし短い映画シーで見た限りでも、この若い二人の女優の演技の強さは圧倒的で、しかも繊細だ。
他の報道は、最優秀男優と女優賞、コーエン兄弟監督、脚本賞中国人監督シャ・シャンクーの紹介などがあった。
審査員たちの中に素晴らしい桃色の着物を着た河瀬直美監督の姿が一瞬映った。
全体を通していつも思うことだが、日本のメディアは、日本人の快挙を喜ぶあまり、他の作品に一切触れない。金賞がどこのどんな作品であっても紹介すらない。何でも日本が「賞」を得さえすれば「すごいな」と満足する。世界の映画芸術そのものはあまり関心がないようだ。
もう何年前か、河瀬監督の作品が賞を得たときは日本では無名に等しかったらしかった。この映画を見たが制作費はほとんど?フランスから援助されていたと聞いた。日本は新人の価値を知ろうとも、育てようともしないのかもしれない。しかしいったん成功すると日本でもチャンスができる。
是枝監督の映画は、数年前チューリッヒのポディウムで特集があり、彼の初期の多くの作品(実験的、記録的、即興的な作品製作過程)が話題を読んだ。「誰も知らない」などは大きな映画館で上映された。私はこちらでプログラムに載ったほとんどの作品を観た。
スイスの芸術家も似たような傾向があり、保守的な人には受け入れられず海外で成功すると、スイス人はまるで自国で育てたように誇る。最近はかなり変わってきたが。
今度はベルリン映画祭だ。どんな日本の映画がコンペテーション部門に取り上げられるか楽しみにしている。
もう一度、是枝監督おめでとうございます。スイスにはたくさんのファンがいます。
因みに、今回のカンヌ映画祭には、コンペテーション参加映画の他にいろいろな国の映画が招待されていました。スイステレビでかなり詳しく報道していたのはあるフィリピン映画でした。
大戦中の日本軍がフィリピン市民を何日間も飲み水なし、地獄の苦しみをさせ鉄道などで輸送し、(5万人?何人?餓死にさせた?はっきり聞き取れなかったが)た実話を映画化したもので、日本人軍兵と同じ顔をしたフィリピンアジア人市民が苦しんだ壮絶な映像が紹介された。(途中から見たので題名がわからなかったし、なんという事件か、私は教育されてこなかったが地元では誰でも知ってる話らしい)
この映画監督とのインアタビューとフィリピンの映画の将来なども話題になっていた。
チューリッヒ 扶美
おめでとうございます。
カンヌ、ベルリン、べネチアなどの欧州3大国際映画祭は特に自国作品がノミネートされてなくても毎日、テレビ新聞で紹介される。
ドイツの「朝のマガジン」「ユーロニュース」「昼、夜のニュース」スイスの「特別カンヌ映画祭番組」など、毎日、見れるだけ見ていた。
特に「朝のマガジン」ではその日公開される作品から2作品選ばれ作品内容と専門家のコメントがあった。
「そして父になる」は紹介がなかったが、三池監督の「藁の楯」の映画シーンが紹介された。黒い背広を着たスタイルの良い日本女優の勇敢な葛藤シーンが映った。内容の説明とコメンテーターは、作品や演技は大きな長点はないがちょっと特異な社会性とかいっていたようだ。
授賞式の報道は、ほとんど「パルムドール賞」の「アデルの人生」がおおきく取り上げられた。フランスでは今日から同性愛者の結婚養子受け入れが許可になったことも、少しばかりは影響したかもしれないとコメントしていた記者もいた。しかし短い映画シーで見た限りでも、この若い二人の女優の演技の強さは圧倒的で、しかも繊細だ。
他の報道は、最優秀男優と女優賞、コーエン兄弟監督、脚本賞中国人監督シャ・シャンクーの紹介などがあった。
審査員たちの中に素晴らしい桃色の着物を着た河瀬直美監督の姿が一瞬映った。
全体を通していつも思うことだが、日本のメディアは、日本人の快挙を喜ぶあまり、他の作品に一切触れない。金賞がどこのどんな作品であっても紹介すらない。何でも日本が「賞」を得さえすれば「すごいな」と満足する。世界の映画芸術そのものはあまり関心がないようだ。
もう何年前か、河瀬監督の作品が賞を得たときは日本では無名に等しかったらしかった。この映画を見たが制作費はほとんど?フランスから援助されていたと聞いた。日本は新人の価値を知ろうとも、育てようともしないのかもしれない。しかしいったん成功すると日本でもチャンスができる。
是枝監督の映画は、数年前チューリッヒのポディウムで特集があり、彼の初期の多くの作品(実験的、記録的、即興的な作品製作過程)が話題を読んだ。「誰も知らない」などは大きな映画館で上映された。私はこちらでプログラムに載ったほとんどの作品を観た。
スイスの芸術家も似たような傾向があり、保守的な人には受け入れられず海外で成功すると、スイス人はまるで自国で育てたように誇る。最近はかなり変わってきたが。
今度はベルリン映画祭だ。どんな日本の映画がコンペテーション部門に取り上げられるか楽しみにしている。
もう一度、是枝監督おめでとうございます。スイスにはたくさんのファンがいます。
因みに、今回のカンヌ映画祭には、コンペテーション参加映画の他にいろいろな国の映画が招待されていました。スイステレビでかなり詳しく報道していたのはあるフィリピン映画でした。
大戦中の日本軍がフィリピン市民を何日間も飲み水なし、地獄の苦しみをさせ鉄道などで輸送し、(5万人?何人?餓死にさせた?はっきり聞き取れなかったが)た実話を映画化したもので、日本人軍兵と同じ顔をしたフィリピンアジア人市民が苦しんだ壮絶な映像が紹介された。(途中から見たので題名がわからなかったし、なんという事件か、私は教育されてこなかったが地元では誰でも知ってる話らしい)
この映画監督とのインアタビューとフィリピンの映画の将来なども話題になっていた。
チューリッヒ 扶美
by swissnews
| 2013-05-31 03:14
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by スイスで聞く「日本」
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