スイス国民投票・給与報酬上限を規制するかしないか。

昨日、スイスでは大変大事な国民投票が行われた。

スイスには世界的な大きな銀行やそれに順ずる金融会社や、とにかく普通の国民からみるとマンモス的な高額な報酬を得るCEOや管理職がいる。

特に2000年代以降の金融危機が始まって以来、投資銀行のトップ達が法外な報酬を貰うことが世界的に認容され、一般人との給与格差が拡大する不条理をテーマにしたものだ。

労働組合や社会党などの政治党の青年組織が率先して始めた運動で、署名が集まり、政府が国民に問う形になった。

トップの月給料は一般人の月給の一年分を超えないように法律に明記すべきだという、名づけて「1対12イニシアチブ」という。一握りの金持ちが大きな権力を握り、民主主義も脅かされるという事だ。

・・・・・・(2012の最高トップと最低月給の差) スイスの格差「148対1」といわれ、アメリカは「354対1」とも言われる・・・・・・・・


投票率は53.6%以上で, 65.3%で否決された。

結局、トップの上段を決めるのは株主など国民自身だし、トップを頭打ちにするのではなく、一般の給料を引き上げることが大事なのだ。スイスはなんとしても海外の投資や人材の流動性が必要だと国民が答えたようだ。

スイスでは、右寄りも左寄りすべての政党が、自分達の将来を動かしていこうと早くから政治に関与する「青年組」を持っており、活発に研究している。青年たちが、一般議員を厳しく叱咤していく。又、今回のようなイニチアチブを薦めていく。

だから大人は、いやでも議論をさせられる事になる。このテーマについては、日本人女性友達とも話し合った。

もうひとつ、スイスの「国道ハイウェイ課税イニチアチブ」も否決された。急激な課税で、ドイツやフランスすべての外国人が車でスイスを通りねける時にも課税される。彼らは「胸をなでて」この否決に感謝している。あるドイツ人は、選挙前は、もう絶対にスイスを通らずオーストリア回りで行くとか言っていた。(スイスの高速道路は快適であるが、今回は値上げを否決したわけだ。)

今回の国民投票について Swissinfo.ch に、実にわかりやすく詳しく日本語で記載されているのでリンクする。

・・・・・・・・・・・・・こちら・・・・・・・・・・・・

All About News Dig に書いた記事


・・・・・・こちら・・・・・・・


チューリッヒ 扶美

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by swissnews | 2013-11-25 15:14 | 政治・経済・歴史 | Comments(0)

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