中一殺害事件・皆が105%の責任行動にでる勇気があったら!
この事件は、ヨーロッパ総合ニュースでも報道され、心から重い切ない気持ちになった。
総体的に言える印象を言うと、日本社会の「法的な弱さ」と、それを補うべき「市民コラージュの余裕のなさ」といえるようだ。どんなにやさしい心の市民の集まりでもまだまだ自分の事で手一杯で、詰まった生き方をしていて貧困さが感じられる。
日本の社会では、例え一人一人が、100%の義務を果たしているから落ち度はないと主張しあっても、「家庭」「子供」「地域」「学校」「警察」などお互いにつなげていくコーディネーション機能が十分でないのではないか。その法律的な弱さを補う為にだから、今の段階ではすべての機関や市民は、105%余分に出し合い、つながり確認していくしか方法は無いと思う。
どんなにしても100%ギリギリしか責任は足せない理由は、日本独特な気風にもあり、それがむしろ障害になることもあるのではないか。例えば、他人に「立ち入り過ぎない遠慮」・「自分の責任範囲ではちゃんとしさえすればよい」・「ただがんばれ!と子供を限界に追い詰める大人」・「傍観的立場を通す」・「迷惑をかけてはだめ」・「義理人情」などという気質などだ。だからもう一歩踏み込めない弱さが出てくる。
スイスでもこのような犯罪は多いが、しかし法的な積極さもあるといえる。しかし今でも市民コラージュが足りないといわれている。
1、5人の子供を育てる母親が、朝から晩まで家を空けてけて仕事をしなければならない状況がスイス人には分からない。市や区が把握したら子供手当て、アリメント(父親が支払い不能なら地域が立て替える)の他に何かの援助、母親の半日勤務とか家庭プランに助言があるはず。それでも子供を監督できない場合は子供たちは強制的に施設にということになる。
2、子供たちの緊急時のSOSだけでなく、今回のような状況相談のSOSは進んでいるといえる。欧州では麻薬常習や子供に対する性犯罪、虐待が多い。そしてその加害者は親や親戚など身近な者が多く、子供たちは沈黙を守り訴えられない。それを救う為の24時間オープンのSOS 電話があり、その電話番号は、トラムや公の場に貼ってある。実際にこのSOS電話は非常に役に立っているようだし、大人のSOS,あるいは「駆け込み寺」のような場所もある。
3、役所管轄間のコーディネートが強いといえる。最後まで見届け、確認しに来る。
4、日本では未成年のこのような事件は被害者も、加害者も皆、社会の何かの欠陥から来た被害者とされ、大人の責任であり、警察もメディアも市民も加害者と被害者の区別なく扱われ人権が守られる。未青年の定義はその国で違うが、社会はいつも両者を分析し議論する。
以上のような違いを思いついたが、日本では貧困家庭の援助や、法的な補充をしていくまで当分、市民の監督する力と105%の勇気ある行動が、つまり口を出し合い、手を出し合い、繋ぎ役をしていくことがもっともっと大事になるのではないだろうが。
あまりにも、あまりにも悲惨なことだ。
総体的に言える印象を言うと、日本社会の「法的な弱さ」と、それを補うべき「市民コラージュの余裕のなさ」といえるようだ。どんなにやさしい心の市民の集まりでもまだまだ自分の事で手一杯で、詰まった生き方をしていて貧困さが感じられる。
日本の社会では、例え一人一人が、100%の義務を果たしているから落ち度はないと主張しあっても、「家庭」「子供」「地域」「学校」「警察」などお互いにつなげていくコーディネーション機能が十分でないのではないか。その法律的な弱さを補う為にだから、今の段階ではすべての機関や市民は、105%余分に出し合い、つながり確認していくしか方法は無いと思う。
どんなにしても100%ギリギリしか責任は足せない理由は、日本独特な気風にもあり、それがむしろ障害になることもあるのではないか。例えば、他人に「立ち入り過ぎない遠慮」・「自分の責任範囲ではちゃんとしさえすればよい」・「ただがんばれ!と子供を限界に追い詰める大人」・「傍観的立場を通す」・「迷惑をかけてはだめ」・「義理人情」などという気質などだ。だからもう一歩踏み込めない弱さが出てくる。
スイスでもこのような犯罪は多いが、しかし法的な積極さもあるといえる。しかし今でも市民コラージュが足りないといわれている。
1、5人の子供を育てる母親が、朝から晩まで家を空けてけて仕事をしなければならない状況がスイス人には分からない。市や区が把握したら子供手当て、アリメント(父親が支払い不能なら地域が立て替える)の他に何かの援助、母親の半日勤務とか家庭プランに助言があるはず。それでも子供を監督できない場合は子供たちは強制的に施設にということになる。
2、子供たちの緊急時のSOSだけでなく、今回のような状況相談のSOSは進んでいるといえる。欧州では麻薬常習や子供に対する性犯罪、虐待が多い。そしてその加害者は親や親戚など身近な者が多く、子供たちは沈黙を守り訴えられない。それを救う為の24時間オープンのSOS 電話があり、その電話番号は、トラムや公の場に貼ってある。実際にこのSOS電話は非常に役に立っているようだし、大人のSOS,あるいは「駆け込み寺」のような場所もある。
3、役所管轄間のコーディネートが強いといえる。最後まで見届け、確認しに来る。
4、日本では未成年のこのような事件は被害者も、加害者も皆、社会の何かの欠陥から来た被害者とされ、大人の責任であり、警察もメディアも市民も加害者と被害者の区別なく扱われ人権が守られる。未青年の定義はその国で違うが、社会はいつも両者を分析し議論する。
以上のような違いを思いついたが、日本では貧困家庭の援助や、法的な補充をしていくまで当分、市民の監督する力と105%の勇気ある行動が、つまり口を出し合い、手を出し合い、繋ぎ役をしていくことがもっともっと大事になるのではないだろうが。
あまりにも、あまりにも悲惨なことだ。
by swissnews
| 2015-03-05 07:55
| 社会・福祉・医療
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by スイスで聞く「日本」
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