スイスの世界競争力について・再記載
スイスについて興味を持つ日本人が増えてきているようだ。
再記載記事・・・・
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今、Wedge-Infinityに「スイスが国際競争を勝ち抜いてきた理由」『スイスの凄い競争力』と云う書評記事を読んだ。それでスイスについての日本人の興味が高くなってきたことが分かった。それに、私のブログ毎月の「探索アクセス」の一番が「スイス」という言葉だということもありそのことで思い当たる事を書いてみる。
・・・・・・・・こちら・・・・・・・・
ぜひ読んで!
7年前の日本訪問で、高校時代のクラス会に37年ぶりで参加した。多くの女性クラスメートは、家庭主婦で皆一様に2人の子供を育てた自信のあるすくなくとも豊かに見える「おかみさん」になっていた。
男性の多くは、医者とか大学教員、大手の役職、海外経験もある議論好きな、誇り高い物知りだったことだ。このような秀才といわれていたクラスメイトでも、驚いたことには「スイス」という国の知識は「ハイジー」「永遠中世国」「銀行」「時計」「アルプス」ぐらいのものしかなかった。女性の友達はしかし、私の知らないスイスの白ワインの名やチーズの名を詳しく知っていた。
私がスイスのような田舎に住んでいると同情的だったあるクラスメートは後で、「東芝のDVD機械」と「寅さんのCD]をお土産に送ってくれた。「この機械はひとつ古い型だが新品で、欧州用のステッカーもつけておいた」と書いてあった。親切な心遣いにお礼は言ったが、わたしは悲しかった。
芸術大学で仕事をしていた私だから大きな最新録画スタジオを自由に利用でき、自分の家にも、とっくにDVDの機械は持っていた。「寅さんシリーズ」はチューリッヒの映画館で上映されたし、ビデオもこちらで交換で買えるのだ。
そして多くのクラスメートが言った。
「退職したんだから、日本に帰っておいで!日本はいいよ。海外在住者は皆やっぱり日本がいいといってか帰ってくるよ。」「何と言っても、世界で一番おいしいものがあるし、便利だし」
私が思うにスイスはもっと便利だ。寛容だ。進歩的だ。しかしその時クラスメートにそれを説明するにはあまりにも複雑だったので議論は諦めた。
確かに日本は素晴らしい国だが、ほかにも素晴らしい国があり、それぞれなのだ。
ある日本のスイス在大使秘書が、「スイスは日本に比べたら田舎だから」と発言した事もある。それは規模的、人口から見たら世界の都市はすべて田舎になるだろう。スイスなんかやっぱり田舎だ。しかし豊かであればそれでいい。多くの在住日本人は毎年休暇で日本に帰る余裕がある。私でも100m2ほどのアパートが普通に借りられる。40年来国内線鉄道で予約なしで乗っても座る席がなかったことがない。これが便利でなくて何か何と云うか。田舎でも良い。
私のクラスメートも含め、日本人高齢者の多くは心の中に今でも「日本の技術は最高」「日本は最高に便利だ」と日本が中心に世界が回っているとと思い違いをしていた無駄な時間に気がついていない。
私が言いたい事は、7年前日本人多くの経験豊かな知識人が、ヨーロッパ、特に小国、オランダ、ベルギー、やスイスの経済的、文化的、教育的なダンアミックな競争力をまったく視野に入れてなかった事実だ。日本とアメリカがすべての世界だった。しかし、今頃はその時のクラスメートが「スイス」に興味をもってくれているかもしれない。きっと欧州に目を向けてくれる旧級友がいると確信する。
スイスは戦後貧乏な国民が多かった。私の親しい友人は子供のころ、夕食時になると兄弟3人で少し豊かな家の前の門に立ち、何度に一回はジャガイモ茹でたの一個恵んでもらって家に持ち帰ったといった。その彼女の姉はその後、貧困民の問題と取り組み、知られた政治家になった。その間に達成した変化はすごいものがある。
日本人は、良い時には他国を、「ほら見ろ!日本はすごいと侮る」か、日本よりもっと良い国があると、「妬み」であっさり、「仕方ないと諦める」傾向が多く、他人事で自分の問題として取り上げない。動かして変化させようという気迫が少ないようだ。
スイスは反対で、すさまじく戦い動き決心し、実行していく。
日本!「目を覚ませ」「日本は世界の小さな一部でしかない。」「若者を海外に!」「出来る事はたくさんある」「日本はまだまだ最高水準にあるひとつだ」「しかし、他国も勉強してる」「感情を控えてよく観察を!」「謙虚に」といいたい。
ついでに、これからは複数の国家が共同で企画するプロジェクトや産業が必然となる。
日本は他国の研究者と一緒に仕事をする経験が少なすぎる。現場でも数カ国が携わることもあるが、日本は純日本でなければやりたがらないようだ。あるいは不得意だ。スイスはその反対だといえる。
今、アトラス山脈を越え、チリからボリビア、ブラジルのサントス横断する山岳鉄道を、スイスとドイツの共同でする計画することで、ボリビアの大統領と話をしたとか積極的だ。大きな夢がある。そのためにはどこの国とも共同の企画を恐れない。その熱心さと、技術を育ててきた。語学力だけではなく、それでなければ生き延びていくチャンスがなかったスイスだから発展があったのだろう。
とりあえず
再記載記事・・・・
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今、Wedge-Infinityに「スイスが国際競争を勝ち抜いてきた理由」『スイスの凄い競争力』と云う書評記事を読んだ。それでスイスについての日本人の興味が高くなってきたことが分かった。それに、私のブログ毎月の「探索アクセス」の一番が「スイス」という言葉だということもありそのことで思い当たる事を書いてみる。
・・・・・・・・こちら・・・・・・・・
ぜひ読んで!
7年前の日本訪問で、高校時代のクラス会に37年ぶりで参加した。多くの女性クラスメートは、家庭主婦で皆一様に2人の子供を育てた自信のあるすくなくとも豊かに見える「おかみさん」になっていた。
男性の多くは、医者とか大学教員、大手の役職、海外経験もある議論好きな、誇り高い物知りだったことだ。このような秀才といわれていたクラスメイトでも、驚いたことには「スイス」という国の知識は「ハイジー」「永遠中世国」「銀行」「時計」「アルプス」ぐらいのものしかなかった。女性の友達はしかし、私の知らないスイスの白ワインの名やチーズの名を詳しく知っていた。
私がスイスのような田舎に住んでいると同情的だったあるクラスメートは後で、「東芝のDVD機械」と「寅さんのCD]をお土産に送ってくれた。「この機械はひとつ古い型だが新品で、欧州用のステッカーもつけておいた」と書いてあった。親切な心遣いにお礼は言ったが、わたしは悲しかった。
芸術大学で仕事をしていた私だから大きな最新録画スタジオを自由に利用でき、自分の家にも、とっくにDVDの機械は持っていた。「寅さんシリーズ」はチューリッヒの映画館で上映されたし、ビデオもこちらで交換で買えるのだ。
そして多くのクラスメートが言った。
「退職したんだから、日本に帰っておいで!日本はいいよ。海外在住者は皆やっぱり日本がいいといってか帰ってくるよ。」「何と言っても、世界で一番おいしいものがあるし、便利だし」
私が思うにスイスはもっと便利だ。寛容だ。進歩的だ。しかしその時クラスメートにそれを説明するにはあまりにも複雑だったので議論は諦めた。
確かに日本は素晴らしい国だが、ほかにも素晴らしい国があり、それぞれなのだ。
ある日本のスイス在大使秘書が、「スイスは日本に比べたら田舎だから」と発言した事もある。それは規模的、人口から見たら世界の都市はすべて田舎になるだろう。スイスなんかやっぱり田舎だ。しかし豊かであればそれでいい。多くの在住日本人は毎年休暇で日本に帰る余裕がある。私でも100m2ほどのアパートが普通に借りられる。40年来国内線鉄道で予約なしで乗っても座る席がなかったことがない。これが便利でなくて何か何と云うか。田舎でも良い。
私のクラスメートも含め、日本人高齢者の多くは心の中に今でも「日本の技術は最高」「日本は最高に便利だ」と日本が中心に世界が回っているとと思い違いをしていた無駄な時間に気がついていない。
私が言いたい事は、7年前日本人多くの経験豊かな知識人が、ヨーロッパ、特に小国、オランダ、ベルギー、やスイスの経済的、文化的、教育的なダンアミックな競争力をまったく視野に入れてなかった事実だ。日本とアメリカがすべての世界だった。しかし、今頃はその時のクラスメートが「スイス」に興味をもってくれているかもしれない。きっと欧州に目を向けてくれる旧級友がいると確信する。
スイスは戦後貧乏な国民が多かった。私の親しい友人は子供のころ、夕食時になると兄弟3人で少し豊かな家の前の門に立ち、何度に一回はジャガイモ茹でたの一個恵んでもらって家に持ち帰ったといった。その彼女の姉はその後、貧困民の問題と取り組み、知られた政治家になった。その間に達成した変化はすごいものがある。
日本人は、良い時には他国を、「ほら見ろ!日本はすごいと侮る」か、日本よりもっと良い国があると、「妬み」であっさり、「仕方ないと諦める」傾向が多く、他人事で自分の問題として取り上げない。動かして変化させようという気迫が少ないようだ。
スイスは反対で、すさまじく戦い動き決心し、実行していく。
日本!「目を覚ませ」「日本は世界の小さな一部でしかない。」「若者を海外に!」「出来る事はたくさんある」「日本はまだまだ最高水準にあるひとつだ」「しかし、他国も勉強してる」「感情を控えてよく観察を!」「謙虚に」といいたい。
ついでに、これからは複数の国家が共同で企画するプロジェクトや産業が必然となる。
日本は他国の研究者と一緒に仕事をする経験が少なすぎる。現場でも数カ国が携わることもあるが、日本は純日本でなければやりたがらないようだ。あるいは不得意だ。スイスはその反対だといえる。
今、アトラス山脈を越え、チリからボリビア、ブラジルのサントス横断する山岳鉄道を、スイスとドイツの共同でする計画することで、ボリビアの大統領と話をしたとか積極的だ。大きな夢がある。そのためにはどこの国とも共同の企画を恐れない。その熱心さと、技術を育ててきた。語学力だけではなく、それでなければ生き延びていくチャンスがなかったスイスだから発展があったのだろう。
とりあえず
by swissnews
| 2016-01-30 18:57
| 政治・経済・歴史
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スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします
by スイスで聞く「日本」
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