授業が終わったら拍手してくれるスイスの学校・再記載
最近、日本では命令語が一般に使われすぎるのではないだろうか。「死ね!」とかいう言葉、青少年だけでなく、成人男性も女性も平気で使う。私がいた頃はあまり使ったことも聴いたこともなかった。あまりにも恐れ多いすごい言葉だったからだ。
スイスだって若者は言葉は荒い。しかし表向きはまだ礼儀正しい。
**************
授業が終わったら拍手してくれるスイスの学校 6
こちらでは先生に対するリスペクトは絶対だ。それがどこから来るか。スイスの生徒と先生の関係を書いてみる。
行儀としてのレスペクト・・・・小学校では、特に地方の田舎の学校では、朝も帰りも、生徒は一人一人、先生と握手する。その時は、お互いの名を呼び、「おはようハイジちゃん」「さようならフラウ(ミセス)OO」とかになる。全員終わるまで少し時間がかかってもきちんとする。(田舎に行けば、地元の子供に皆「こんにちは」とあいさつされる)
私の子供の話では都会の場合、小学校では帰りだけ先生と握手するといった。高校では日常それがなくなるが、先生に通り過ぎる時必ず「さようなら、フラウOO、ヘルOO」という。
大人の趣味教室など、やはり先生に必ず握手してスモールトークで別れる。
仕事をリスペクトする。・・・・・普通であっても、讃えることが日常だ。みなの前で、宿題を発表したり、何か演じたりした時、敬意を表す。
それは習慣として社会に常識になる。特に良い発表や、良い作品、仕事を引き受けてくれた人(イベントなどで、料理してくれた人、裏方さんを必ず紹介して感謝する。)などに拍手を惜しまない。(よく、海外の映画コンクールなどで、スタンディングオーベンションで5分も握手が続くと日本人は「やった!」と入賞を期待するが、これは、創作者に対する当たり前の反応で、皆、このように讃える。)100%良くなかったと思う人はあまりないので、多少よくなくても、仕事は仕事、最低限の拍手はする。
私は長い間、大人を相手に実技の授業をしてきた。最初、内心も汗かきながら授業を終わった時、参加者が拍手をしてくれ、一人一人握手してきた時は非常に恐縮した。あるいは、机や、床をこぶしでコツコツたたいて感謝してくれる。
終わりのコメント感想や話し合いで、私の失敗や欠点が具体的にとことんまで議論され、私はがっくり立ち上がれないような時でも、彼らは最後に拍手したり、床を踏み鳴らしたりして勇気をつけてくれる。その時の授業の失敗は、私の全人格が否定されたわけではない。批判は批判。ご苦労様はご苦労様。次に期待している。ありがとう。ということだ。
自然発生する感謝・・・・・・・週、何回も顔を合わせる学生の授業でも、終わったという区切りに最低、パチパチパチとやられる。個人的に一言でも「こうしたらどうか」というと、「やってみる。ダンケ!ありがとう。」と必ず言われる。一緒に実験的なことして良い成果があった時は、私も同時に拍手、抱き合い感激する。
反対に失敗した個人に、皆で慰める。絶対その個人を一人にしない。
評価に対する認識の差・・・・・・・・・・・私の経験では、皆、他と違う良いところが10%でも発見できたら、ブラボーだ。普通でも「いいんじゃない」で讃える。
日本では、どっちかというと完璧でないところを探す。かなり良くても、枝葉のことで、わざわざ示唆され、30%悪ければ、もう、良くなかったとされるのではないかと思う。そんな印象を受ける。
スイスだって若者は言葉は荒い。しかし表向きはまだ礼儀正しい。
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授業が終わったら拍手してくれるスイスの学校 6
こちらでは先生に対するリスペクトは絶対だ。それがどこから来るか。スイスの生徒と先生の関係を書いてみる。
行儀としてのレスペクト・・・・小学校では、特に地方の田舎の学校では、朝も帰りも、生徒は一人一人、先生と握手する。その時は、お互いの名を呼び、「おはようハイジちゃん」「さようならフラウ(ミセス)OO」とかになる。全員終わるまで少し時間がかかってもきちんとする。(田舎に行けば、地元の子供に皆「こんにちは」とあいさつされる)
私の子供の話では都会の場合、小学校では帰りだけ先生と握手するといった。高校では日常それがなくなるが、先生に通り過ぎる時必ず「さようなら、フラウOO、ヘルOO」という。
大人の趣味教室など、やはり先生に必ず握手してスモールトークで別れる。
仕事をリスペクトする。・・・・・普通であっても、讃えることが日常だ。みなの前で、宿題を発表したり、何か演じたりした時、敬意を表す。
それは習慣として社会に常識になる。特に良い発表や、良い作品、仕事を引き受けてくれた人(イベントなどで、料理してくれた人、裏方さんを必ず紹介して感謝する。)などに拍手を惜しまない。(よく、海外の映画コンクールなどで、スタンディングオーベンションで5分も握手が続くと日本人は「やった!」と入賞を期待するが、これは、創作者に対する当たり前の反応で、皆、このように讃える。)100%良くなかったと思う人はあまりないので、多少よくなくても、仕事は仕事、最低限の拍手はする。
私は長い間、大人を相手に実技の授業をしてきた。最初、内心も汗かきながら授業を終わった時、参加者が拍手をしてくれ、一人一人握手してきた時は非常に恐縮した。あるいは、机や、床をこぶしでコツコツたたいて感謝してくれる。
終わりのコメント感想や話し合いで、私の失敗や欠点が具体的にとことんまで議論され、私はがっくり立ち上がれないような時でも、彼らは最後に拍手したり、床を踏み鳴らしたりして勇気をつけてくれる。その時の授業の失敗は、私の全人格が否定されたわけではない。批判は批判。ご苦労様はご苦労様。次に期待している。ありがとう。ということだ。
自然発生する感謝・・・・・・・週、何回も顔を合わせる学生の授業でも、終わったという区切りに最低、パチパチパチとやられる。個人的に一言でも「こうしたらどうか」というと、「やってみる。ダンケ!ありがとう。」と必ず言われる。一緒に実験的なことして良い成果があった時は、私も同時に拍手、抱き合い感激する。
反対に失敗した個人に、皆で慰める。絶対その個人を一人にしない。
評価に対する認識の差・・・・・・・・・・・私の経験では、皆、他と違う良いところが10%でも発見できたら、ブラボーだ。普通でも「いいんじゃない」で讃える。
日本では、どっちかというと完璧でないところを探す。かなり良くても、枝葉のことで、わざわざ示唆され、30%悪ければ、もう、良くなかったとされるのではないかと思う。そんな印象を受ける。
by swissnews
| 2016-02-28 05:27
| 教育・宗教・人材
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by スイスで聞く「日本」
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