ライン川を越えて又ドイツで昼食を。
最近は、秋日和の暖かい日が続いた。今日は午後からは23度ぐらいに上がり雲ひとつない暑い位の眩しい日となった。
ユーロのお財布をしっかりリックサックに入れ、中央駅に向かった。Kobrenz からライン川を越えWaldshut というドイツの小さな町まで50分ぐらいでいける。しかもスイスの電車車両に乗り込んだままで、スイスのチケットが通用するのだ。20年ぐらい前までは、ドイツの古い機関車がスイスの国境駅まで来ていたので、スイス人はスイス川の近代的な車両から、ドイツの車両に乗り換えなければならなかった。
このドイツの町には、毎日かなりのスイス人が買い物に訪れる。日用品から野菜や肉などスイスに比べると何でも安い。ドイツ側とすれば「Wellcome ]なのだ。
ライン川は何度見てもすばらしい。あっという間にドイツに着く。近視めがねの上にサングラスをしっかりかけた。
旧市街まで買い物客に混じって向かうが、スイス人おばあちゃんたちは買い物似急ぐためか足が速い。それにつられてつい私も急いでしまう。
旧市街の門を潜ると、広場は、夏のようにすべてのレストランが中心広場にテーブルを出したままで、どこも満席だった。
私はいつもの小さなレストランを覗いた。客は皆、日の当たる外に出ていて室内は暗くほぼ空っぽだった。窓際の日当たりの良い席では、ちょうどドイツ人おばあさんが二人立ち上がり、私にまるで「どうぞどうぞ。ここは最高の席ですよ!」と言うようにニコニコして誘っているようであった。そして出て行った。
私は軽く「ラッキー!、ありがとう」というように、まずサングラスをテーブルの上に置き、リュックサックを椅子に下ろした。そして食べる物は決まっていたが念のためメニューを引き寄せた。
その間15秒ぐらいだったが、出て行ったおばあさんがあたふたと戻ってきて「サングラス忘れた」といって、テーブルの上の私のサングラスをサッと掴み取り、自分の失敗を隠すため少し怒っているように出て行った。
私は一瞬、あのサングラスが彼女のものだったのかと、自分の意識に自信を失くしたが、やっぱり私のものだと気を取り戻し、立ち上がり外へ出た。二人の女性はこちらを向き、半分困ったような笑い出したいような顔をしていた。手に持ったサングラスを私に差し出しながら、彼女は自分の頭を叩くようなしぐさをした。
真っ白なフワッとした髪の毛煮に覆われた彼女の頭の上には黒いサングラスが引っかかり光っていたのである。そして私のほうに歩いてきた。勿論彼女は私のサングラスを返してくれた。そして3人で少し笑った。
あまりにも天気の良い眩しい午後だったので、われわれ年寄りは少し忘れっぽくなり、錯覚をおこしてしまったのだ。
いつものレストランオリジナルのスープを食べ、サングラスをしてまた外に出た。そして、いつもの薬局に行って2,3ケ月分の保険のきかない薬やシップ剤を買った。確かにドイツでは安いのだが、どれほど安上がりになるか計算した事はない。
薬局のおじさんが、丁寧に関税の書類に記入してくれる。そして「17ユーロ戻ってきますよ。」と丁寧に余計な事も言ってくれる。(更に、この書類を駅の関税でスタンプ押してもらうと、この次のドイツ訪問のときに提示するとこの金額が戻ってくるのであるが、私は必ず次の機会に忘れてくるので、税関に行っって、差額を返してもらった事は無い。)
それでも、陽に光るライン川を見下ろし、渡ることは良い気晴らしになる。
ユーロのお財布をしっかりリックサックに入れ、中央駅に向かった。Kobrenz からライン川を越えWaldshut というドイツの小さな町まで50分ぐらいでいける。しかもスイスの電車車両に乗り込んだままで、スイスのチケットが通用するのだ。20年ぐらい前までは、ドイツの古い機関車がスイスの国境駅まで来ていたので、スイス人はスイス川の近代的な車両から、ドイツの車両に乗り換えなければならなかった。
このドイツの町には、毎日かなりのスイス人が買い物に訪れる。日用品から野菜や肉などスイスに比べると何でも安い。ドイツ側とすれば「Wellcome ]なのだ。
ライン川は何度見てもすばらしい。あっという間にドイツに着く。近視めがねの上にサングラスをしっかりかけた。
旧市街まで買い物客に混じって向かうが、スイス人おばあちゃんたちは買い物似急ぐためか足が速い。それにつられてつい私も急いでしまう。
旧市街の門を潜ると、広場は、夏のようにすべてのレストランが中心広場にテーブルを出したままで、どこも満席だった。
私はいつもの小さなレストランを覗いた。客は皆、日の当たる外に出ていて室内は暗くほぼ空っぽだった。窓際の日当たりの良い席では、ちょうどドイツ人おばあさんが二人立ち上がり、私にまるで「どうぞどうぞ。ここは最高の席ですよ!」と言うようにニコニコして誘っているようであった。そして出て行った。
私は軽く「ラッキー!、ありがとう」というように、まずサングラスをテーブルの上に置き、リュックサックを椅子に下ろした。そして食べる物は決まっていたが念のためメニューを引き寄せた。
その間15秒ぐらいだったが、出て行ったおばあさんがあたふたと戻ってきて「サングラス忘れた」といって、テーブルの上の私のサングラスをサッと掴み取り、自分の失敗を隠すため少し怒っているように出て行った。
私は一瞬、あのサングラスが彼女のものだったのかと、自分の意識に自信を失くしたが、やっぱり私のものだと気を取り戻し、立ち上がり外へ出た。二人の女性はこちらを向き、半分困ったような笑い出したいような顔をしていた。手に持ったサングラスを私に差し出しながら、彼女は自分の頭を叩くようなしぐさをした。
真っ白なフワッとした髪の毛煮に覆われた彼女の頭の上には黒いサングラスが引っかかり光っていたのである。そして私のほうに歩いてきた。勿論彼女は私のサングラスを返してくれた。そして3人で少し笑った。
あまりにも天気の良い眩しい午後だったので、われわれ年寄りは少し忘れっぽくなり、錯覚をおこしてしまったのだ。
いつものレストランオリジナルのスープを食べ、サングラスをしてまた外に出た。そして、いつもの薬局に行って2,3ケ月分の保険のきかない薬やシップ剤を買った。確かにドイツでは安いのだが、どれほど安上がりになるか計算した事はない。
薬局のおじさんが、丁寧に関税の書類に記入してくれる。そして「17ユーロ戻ってきますよ。」と丁寧に余計な事も言ってくれる。(更に、この書類を駅の関税でスタンプ押してもらうと、この次のドイツ訪問のときに提示するとこの金額が戻ってくるのであるが、私は必ず次の機会に忘れてくるので、税関に行っって、差額を返してもらった事は無い。)
それでも、陽に光るライン川を見下ろし、渡ることは良い気晴らしになる。
by swissnews
| 2018-10-08 01:46
| スイス在住日本人のつぶやき
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