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ドイツの場合の強制労働被害者に対する補償金設立・「記憶・責任・未来」

ドイツ在住のジャーナリストの熊谷 徹 氏の情報を、彼の言葉どおり、ここに書き写すことにする。

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韓国の微用工訴訟の判決は複雑な問題だ。ドイツでは強制労働被害者が企業を個別に相手取った訴訟は最近起きていない。その理由はドイツ連邦政府が、2000年に6400社の民間企業とともに「記憶・責任・未来」(Erinnerung, Verantwortung, Zukunft)という補償基金を設立したからだ。

この基金は、戦争中にドイツの軍需産業などのために強制労働をさせられたユダヤ人ら約170万人に対して、約47億ユーロ(6110億円)の保証金を支払った。
政府と企業が賃金を半分ずつ出し合った。

その支払いは今でも続いている。2016年の1年間だけでも、ドイツ政府は10億9100万ユーロ(1418億円)の保証金を支払った。連邦財務省は
、「ナチスの犯罪に関する保証金の支払いは、被害者が生きている限り続く」と、説明している。

ドイツ連邦政府が2016年12月にまとめた資料によると、1952年のルクセンブルグ合意から64年間にドイツ政府が、ユダヤ人などナチスの犯罪の被害者に支払った補償の総額は、745億1300万ユーロ(約9兆6867億円)に達する。

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熊谷氏の情報を、ぜひ多くの人に読んでほしい。拡散してくれれば嬉しい。

熊谷 徹氏は、在ドイツは長く多くの情報を本にまとめ日本語で出版している。この情報は彼のTwitterから書き写したもの。

日本政府は韓国の司法の不当と日本の正当さを世界各国に知らせるようだが、例え日本の主張が、国際法に合意してるか違反してるか関係なく、このようなドイツの状況を知っている世界各国はどのように考えるだろうか。





by swissnews | 2018-11-02 02:31 | 政治・経済・歴史 | Comments(0)

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