カテゴリ:映画・建築・芸術・エンタメ( 63 )

わが演劇アカデミーの誇る俳優ブルーノー・ガンツが死去

私はチューリッヒの演劇大学で、3人の校長の下で教鞭を取ってきた。

1979に当時のSchauspielakademie 演劇アカデミーで、代用教員として半分もぐりで授業を何度かした。1981、出産後、当時の校長フェリックス・レールシュターブが、模擬授業をせずに、例外的に私を週2時間採用してくれ、すぐに10時間ほどに増えた。

彼が私の第一の校長だった。

チューリッヒのシャうシュピールハウス劇場は戦中ドイツのヒットラーから逃れてきた有能な俳優や監督劇作家が、勇気のある作品を作っていて、その有名な俳優たちが、無償、手弁当で若い才能ある俳優の卵を交代で狭い小屋で育成していた。

ブルーノーはこの時代(ビューネンスタジオ・舞台スタジオ)の選ばれた有能な生徒の一人だった。

その後、フェリックスが演劇アカデミーにし、市と財団が援助してくれ有名になった。当時、私が来たときは、年300から500人の入学応募者がいて試験が大変だった。たった24人しか採用できないからだ。

私は、初めは選ぶ票がなかったが、その週は夜中まで選考で議論白熱になり、皆興奮気味になり帰宅したもんだ。。

そのような時、フェリックスが良く、ブルーノー・ガンツの例を繰り返し得意になり、大声で言うのだった。

「ブルーノーは、ほとんど落選しかかったが、僕が彼の才能を見抜き、他の教官を説き伏せて合格させた」と言うのだ。

その内容や彼の独特な才能についてはここで書けないが、フェリックスの言ったことがどれほど本当かどうかは、若い時代の教官たちははっきり分からない。

しかし、「技術の下に隠れている才能を見逃しては駄目だ!」と言う大事な教えだったことには間違いない。

ブルーノーはフェリックスの誇りだった。彼はすぐに活躍しだし、スイスを飛びだしベルリンのシャウビューネ劇場をピーター・シュタインと創立し出した。

われわれ演劇学校、(その後、演劇音楽大学となり、現在チューリッヒ芸術大学ZHDK)関係者の唯一の共通意見は、

「ブルーノー・ガンツは偉大な俳優だ(だった)」と言う事だ。彼は少しシャイで、良い笑顔をしていた。

私は2年前の最後の映画、スイスの牛業者の話、も観ていた。

ブルーノー・ガンツは、ドイツ語圏を超えた、世界的な俳優だったが、スイスを愛し、故郷の素朴なキャラクターも良く演じた。

昨年の夏から、彼は新しい映画もすべてキャンセルしていたし、関係者から「かなり悪い」と言う事を聞いていた。この言葉はすべてを語っていて、「やっぱり、そうなの」と言う事しか返事できない事実だった。

合掌!!!



by swissnews | 2019-02-17 01:42 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

是枝裕和の「万引き家族」がチューリッヒで上映中

チューリッヒで「万引き家族」が2つの映画館で同時に毎日数度上映される事になった。スイス人知人からNZZという新聞に紹介されていてとてもよさそうだと誘われてすぐ一緒に行く約束をした。

この日は、日本人も6人地元の人たちと来ていたし、スイス人も多く半分は埋まっていて珍しいと言えた。勿論これは、NZZの批評が良かったのだし、カンヌ映画祭の最優勝作品だからだろう。それに是枝氏の作品はほとんど毎回チューリッヒでも上演されていたので、ファンがたくさんいるのだろう。

始めに、樹木希林氏の死に、合掌を! 私はずっと日本にいなく彼女の若いとき演じた作品などまったく知らない。おばあちゃん役なら、もう4,5回観ている。だから今回も、(亡くなったのを知っていたし、大きな病気を患っていたのも2年前から聞いていた)から、感慨深く見た。そして彼女の強さを再確認した。

今まで見た是枝氏の作品の中では一番気に入った。すべてが90点満点という感じだった。後半になるほど面白かった。どの人物もネガティブなエゴがあり、ありえるドラマだ。

私にとって、ただひとつきれい過ぎたのは、最後の児童相談所というのか保護委員というのか男女2人が、優しすぎて現実離れしているのではと思えた事。まあ本当は日本がこんな方たちばかりなのならすばらしいことだが。

それから安藤サクラという女優さんを始めて見たがとても気に入った事。

上映中の何度も観客の笑い声が聞こえた。とてもオープンな雰囲気だった。

私の友達も、非常に感動していた。

この作品は、ゴールデングローブにもノミネートされているようだ。

今まで作ってきた作品の結晶という感じ。はじめから終わりまでまったく良かった。

もう数人に推薦した。



by swissnews | 2018-12-21 05:36 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

スイス人写真家展・毛沢東・日本軍の漢口や南京占領・蒋介石など

チューリッヒ市から電車で15分Winterthur ウィンターテュアーという市があり、そこには名がある写真博物館がある。世界の有名写真家の展示がされる。

今回、スイス人写真家,Walter Bosshard !892・1975(ワルター・ボスハルド)の写真展があった。(ある)

彼は中国に長く滞在し、中国人の生活を写し続けた。

第2次世界大戦の前後から多くのドキュメント写真をアメリカやドイツの大手新聞に送り、TIMES などの雑誌の表紙にも取り上げられた有名な写真家だ。

彼はいろいろな歴史的重要人物にも対面できるツテや人間性を持っていた。毛沢東の住む赤軍の町Yun,anに訪問し、毛沢東を直接撮影できた最初で、ただ一人?のまれな写真家であった。貴重な毛沢東や、赤軍の生活風景をビデオにもとってきた。

蒋介石の家族の写真もたくさんあった。

日本軍の漢口(武漢)Hankou空襲攻撃や、日本軍占領の様子、南京虐殺の写真も多くあった。

解説には、日本軍は6週間の間に、20万人虐殺・2万人の女性を強姦したとあった。これは世界的公の情報の通りだ。

この展示会の写真の一部(20ぐらい)はこちらで見える。

--------(hankou・1939, Bilder )----------

彼の個人的な感想は、「中国人は将来、世界を制覇するほどの底知れないエネルギーを持っている」という事だった。

この写真展にはもう一人のスイス人戦地報道写真家の写真もあった。

私が観にいったのは日曜日で、たくさんの人がおとずれていた。写真を説明している人も数人いて、耳に入った。つまり、中国人の生活風景だけでなく、日本軍の残酷さをもコメントしているのを聞いた。








by swissnews | 2018-11-08 05:17 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

自分の本を本屋で見つけた。

2018、今年一月に私のドイツ語翻訳本が2000部出版された。発行者のチューリッヒ芸術大学のアートと映画研究部(Arts&Film)とかなり大きな出版社がすべて出費しくれたので、私個人は翻訳もグラフィックもいっさい払わず、その代わり印税を放棄する形で決まっていた。

この本は専門ダンスのための自伝書で、書くのに7ケ月かかり、若いスイス人が訳してくれたが、その後自分で直接ドイツ語でかなり変更した。大学の都合もあり出版まで2年ぐらいかかった。

出版社から貰った本がもうなくなり、緊急友達訪問に2冊必要になり、買い物がてらどこかの本屋へ行って注文しようと思った。インターネットで注文したことないので、本屋のほうが手っ取り早いし、次の日には必ず手に入ると聞いていた。

チューリッヒの駅前通りのデパートで買い物して、この町では一番有名で大きな書店に行った。入り口のインフォメーションで『本を注文したいが明日まで届くかどうか確かめた。そして『出版社と本のタイトル」を言った。PC を打ちながらその係りの者はすぐ『この本は2階のダンス棚に、2冊ありますよ。』といって教えてくれた。

急に胸がどきどきしてきた。私の本を今でも常時置いてくれるとはまったく思っていなかったからだ。

2階のダンス棚は知っていたからすぐ分かった。大きな写真集や世界各国の有名なダンスに関するドイツ語翻訳書や大きなカンパニーの本がいっぱいでその間に小さな20cmにもならない薄い『私の本』が2冊挟まっていた。

それを2冊とも取り出し、地階の『支払い』までエレベーターで戻った。どのようなわけか、価格より10%も高いことを知った。インタ-ネット販売では逆に値下がりしているのに、と疑問に思った。

こちらの本屋では、日本のように立ち読みすることがほとんど出来ない。本は一冊ずつ透明な薄いビニールで密封され、保護されているから。それに現代は皆、ITで読むことができるから皆、内容を知っている。だから本屋でうろうろしている人は、新刊書を眺め、本の表紙を見て楽しんでいる人たちだ。

今のところ、私の本がどれぐらい売れているのかまったく分からない。

しかし、今でも、メールだけでなく、月2通ぐらいは本を読んだ昔の知り合いからハガキや手紙をもらう。その返事にそれぞれあった絵葉書を買いに出かけ、間違いあってもなくてもドイツ語で丁寧に返事を書いてきた。彼らは30年40年前の知り合いで、若いとき同じ夢を持っていた人たちだ。彼らはどうしても同じく年老いた自分の事を私に語りたくなり、手紙をよこすからだ。そんなことにけっこう時間がかかる毎日だ。

これからは、まだ小さい孫のために、少しずつメッセージを書き始めている。彼がこの本を何時か読めることがあることを願って。

孫の名は私の男家族『侍』時の名から取った祖父の名だ。そのいわれも少し書き残しておきたい。手元にあるわずかな写真も説明しておきたい。

そんなことが大事に思える今日この頃だ。

今はまだ残暑の日を楽しめるが、これからは、急激に紅葉の秋に突入するだろう。しかし、それも楽しみだ。








by swissnews | 2018-09-23 17:34 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

センセーショナルな長沢芦雪のチューリッヒ展

長沢芦雪(蘆雪・ろせつ)1754-1799の作品が、日本国外、世界で始めてチューリッヒのRietberg Museum(リーとべるぐ 美術館)で展示された。

9月6日から11月4日までだが、途中で一部作品が替えられる。だから入場券は2回まで使用できる。

このRosetsu 展示は、前々から宣伝させていて、テレビでもかなり詳しく紹介されていた。なんせ、日本にある彼の作品は日本から出たことがないのだから。

このイベントには特にアジア芸術文化歴史学者Dr. Khanh Trinh 女史の努力が大きく、すばらしい本も出版されている。

和歌山串本の無量寺の障子や畳、仕切りも雰囲気を似せてそのまま演出したようだ。畳の色をした絨毯の部屋ですわり、絵を鑑賞するように考えたあったが、実際には皆靴をはいたまま近くで勝手にみにいく。

あの有名なトラや竜の障子図も目の前で見ることができた。日本にいたときこの写真を見て、怖いはずのトラはかわいいネコ顔に見え、あまりかわいく、くすくす笑いたかったがそんなことは口に出せなかった。

今回、説明書を読むと、蘆雪も誰もトラの本物見たことなど無論ない。だから大き目のネコの顔を基礎にして、輸入していたトラの皮をみながら一夜にして書き上げたという事だった。

トラも竜も仏教の教えとして欠かせないシンボルだが、蘆雪はこのトラを少し風刺した面白さを意図したともいう。(私はどうしても笑ってしまう)

彼は、先生である円山応挙の真面目な伝統的な作風を越え、独特で大胆、動きの多い、明朗な生き生きとした作風を作っていった。

京都、和歌山、広島を旅し、熱心に書き続けた。風景、人物、サル、犬、鳥、女性、鶴、などどれももうため息が出る。

ほとんどのコレクションは日本や個人(アメリカなど世界中)から借りてきたのもで、私はぜひもう一度行きたい。

普通よりたくさんの訪問者がいて、スイス人か、皆が、絵を眺めた後私ににっこり笑顔をして、ウィンクするした人さえいる。私を日本の同種民族と思って、『すばらしいよ!」「すばらしいね!」と確認して伝えたいのかもしれない。

考えてみると、展覧会で見る来る客は『しかめっ面』『知ったかぶりや』『感動タイプ」『優しい顔するタイプ』『他の観客と目線で共感するタイプ』などがあって面白い。今回は実に皆、『いい顔になり、優しい好意な雰囲気」が圧倒していた。

展覧会に行く時は、ちょっとよそ行きの服を着て行かなければならないのが面倒だが、大事な事だ。

今日、知り合いのスイス人のおばあちゃんにこの蘆雪のこと話したら、もう明日友達と行く約束してあると言った。

--------Rosetsu--------







by swissnews | 2018-09-13 21:16 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

是枝裕和『万引き家族』と中村文則の「スリ」の共通点

是枝裕和監督がついに今年のカンヌ映画祭最高賞受賞した事は前に書いた。

日本では、日本人が自国の暗い恥の部分を海外に話題にする事は『反日」だとか、国の芸術予算を援助してもらっているのに文部省からの何とかを拒否したから、もう税金は使わせないとかメディアで議論されている事を知った。

このことについてはあまりにも『あほ』な話題なので何も言う事ないが、ちょっと思い当たる事がある。

作家の中村文則氏が「スリ」(ドイツ語の翻訳タイトルがDer Dieb)をドイツ語で読んだ。今、新しい翻訳本、『Die Maske 』を読み終わるところだ。

彼の本はもう世界中で読まれ、日本の社会にもこのように「スリ』を職業にしなければ生きていけない人がいることはもうとっくに知られている。

現代の創作芸術家は、その「個人」が
すべての所属性とか概念から独立している事が基本になっていて、その個人の自由は社会や民族、政治を話題にしていても表現や捕らえ方は絶対的にリスペクとされなければならない。

中村氏の作品はとても面白かった。

彼がチューリッヒに来て出版祝いをしたときの記事をリンクする。

・・・・・・・・・・こちら・・・・・・・・・・





by swissnews | 2018-07-15 05:28 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

スイスニュース・チームラボ東京のパリ展示大きく報道

今日のメインニュースは日本のポシチブな事が二つ報道された。

ひとつは、ソニーの音楽メディアが、エミーを買い取り、その全体の90%の権利を握った事。あとの10%がマイケルジャクソンが握っていると言う事。どっちかと言うと過去の音楽家や歌手が、もっと稼げ有利になると言う事らしいが、このような業界の権利のことは良く理解できない。ソニーは従来の電気、家電などのマイナスをこの分野で盛り返すようだ。

このような報道。

もうひとつは、ニュースの最後にかなりの時間をとって文化的な行事を紹介する。今日は、日本のTeamLob,Tokyoのパリ展示の事だった。

5月15日から9月9日まで巴里のLa Villette ラ・ウィイレッテで、日仏交流160年記念行事、ジャポニズム2018『響きあう魂』とか言うタイトルで展示される。まるで『不思議な国のアリス』のような幻想的な自然や動物のディギタル3d展示会だ。

どこまでがリアルでどこまでがシュールか『境界のない世界」がテーマらしく、その幻想的なそれでも遊びの要素、実験、魅了される色彩、いろいろ最高の言葉でコメントされていた。魚や、ウサギ、日本の御伽噺に出てきそうな画像が映った。

訪問者の一人、おじさんは『こんなすばらしいものは始めて見た。自分の体が別世界に浮いたり、飛んだりしてる」と語っていた。

この企画について、矢内美晴さんという芸術家(日本と巴里の美術大で勉強した人)が説明していた。企画責任者なのだろう。アーティストだけでなく、ディギイタル専門家、プログラマー、建築家、数学者、エンジニア、アニメーターが集まり総合企画したと言う事だ。

以上

巴里に行くなら今年に限ると思った。

日本のリンクをつけておく。

・・・・・・・・・・・・こちら・・・・・・・



by swissnews | 2018-05-23 04:37 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

是枝監督、ついにやったカンヌ映画祭パルムドール最高賞受賞!!!

昨日の夜のテレビニュースはカンヌ映画祭の最終日で、各賞が発表された。

しかし今日は週末で、新聞は明日にならなければ来ないので、こちらのメディアでは詳しい批評はまだ読めない。

万歳!彼の20年以上にわたる徹底した日本の社会から置き忘れる家族とか、親子の絆とか、製作過程が独自だとか、一貫した仕事がついに最高賞に結びついた。

今日本で読んだ日本インタビューの記事。その一部。

*************

--経済不況が日本をどのように変えたか。

「共同体文化が崩壊して家族が崩壊している。

多様性を受け入れるほど成熟しておらず、ます

ます地域主義に傾倒していって、残ったのは国粋

主義だけだった。日本が歴史を認めない根っこが

ここにある。アジア近隣諸国に申し訳ない気持ちだ。

日本もドイツのように謝らなければならない。

だが、同じ政権がずっと執権することによって

私たちは多くの希望を失っている」

*************

このようにザックリ言える是枝裕和監督がさすがだ。

安倍総理は、祝辞をするのだろうか。

明日、又付け加える。

************
少し遅くなったが、批評が新聞に出たので(カンヌ全体の批評感想なので是枝氏の部分は大くない)付け加えておく。

審査委員の選択の苦労。結局『何かよいことが結果に出てこなければならない(例えばMeTooなどよいことがあったとしだから)』『その通りFreundliche、好ましい、親しい、やさしい選択に決まった。是枝氏のShoplifterが最終的に決まった。

万引きして生き延びる家族の話であるが、観ている内に彼ら皆が血のつながった家族でないことが分かってくる。このように不確かな家族を是枝は今までもテーマにしてきた。今回に作品はその中でも、多様性に富み、エレガントな演出になっており、Sympathie fuer Verletylichkeit ,(人間や社会の)痛みに共感できる。

以上



by swissnews | 2018-05-20 14:59 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

隣人医者は日本の漫画家・手塚・土村・中村・小池・谷口などのファンだった。

私の隣人家族のことは時々書いてきた。奥さんは現代美術の博士で週3回講義を持っている。だんなさんは一般医者で(個人医者)で、小六、少2の子供がいる。私は彼らのアパートの鍵を預かり緊急なんでも手伝う。小2の男子の誕生日には毎年招待されるが、プレゼント選ぶの面倒だから3年に一度しか行かない。(その他年3回は食事に行く)

子供には3人の名づけ親がいるし、おじいちゃんおばあちゃんからたくさんのプレゼントがあるから私は、食事が目的で行くのだ。昨日は14人の客が来ていた。皆知っている人たちだ。サラダからケーキまでおいしかった。

子供はベトナム人とスイス人夫婦のなずけ親から個人収集の日本漫画「ドラゴンボール」5冊をプレゼントに貰った。古本だが貴重なものだと言っていた。本は反対側から読むのだと教えられていた。

すると、父親である医者の隣人が、この棚にあるのは皆、日本の漫画だ、と言って見せてくれのは、ドイツ語漫画のシリーズなどだった。いままで何年も本棚見てきたがドイツ語だったので気がつかなかった。

何冊か紹介すると、

・・・・ 中村健二、「はだしで広島の中を」Barfuss durch Hiroshima 戦争の中の子供。

・・・・手塚治,「アードルフ・裏切りの日」ヒットラーの話。(良く書けていると言った。子供が大きくなったら読ませる)

・・・・谷口ジロー 、「Der Kartograph。製図士] 江戸時代の侍・町人漫画、彼はフランスの名誉ある賞を受け、人気がある。正確な構成や絵と独特な人間描写力を持つが、時代劇は珍しい。


・・・・手塚治、「仏・Buddaha] この本は5,6冊シリーズで、ブダの誕生から詳細な歴史が書かれている。

・・・・小池家一夫, テキスト、上村か一夫、絵 「修羅怨念編」敵討ちの子供、これもシリーズ。(医者であり、いつも陽気なこの隣人がこのような漫画好きだとはちょっと想像できない)

まだまだあるが、彼の話によると、ヒットラーの話や、ブダ(仏)の話は正確でとても面白く簡単に書かれている。絵も美しい。ということだった。

彼は又、ノーベル賞作家イシグロ氏のファンで、4冊ほど持っている。彼は英語で読んでいた。

医者なのに、時間ぴったり帰ってきて子育て、料理をするし、こんな本を読む時間があるなんてすごいと思う。

われわれは25年も前から隣人だが、家族と親しくなったのは、彼らに子供ができてからで、お互い職業もまったく知らなかった。

漫画も、大きな目と大きなおっぱいの少女の物ばかりでなく安心した。

日本の権威あるクラシック漫画、これからもどんどん書いてください。







・・・・


by swissnews | 2018-03-26 16:29 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

中村文則のドイツ語翻訳出版、チューリッヒイベント

作家中村文則は、芥川賞、大江健三郎賞、などの文学賞だけでなくアメリカや海外の賞も多く獲得している、村上春樹氏に並ぶ天才作家と言われ、世界的期待が寄せられている。

数日前、チューリッヒの文学館で、中村文則のスイスでは最新作翻訳本の「悪と仮面のルール」「Die Maske」の出版記念朗読会があった。100人ぐらいのためのホールは満席だった。中村氏も、翻訳者のトーマス・エッゲンベルグ氏と司会者のタンさんと出席した。聴衆者は女性のほうが多かったような感じだ。そしてスイス人90%、日本人10%ぐらい、年齢さまざま。私は一番後ろだったが良く見えた。

彼は、非常に若く見え、最初ドイツ語で喜びとお礼を言った。その後質問に答え、チューリッヒには前の晩着いたと言った。印象はすばらしく美しく、小説の舞台にできるような感じだと言った。彼は、このような異国での会見に慣れているから要領よくハキハキと一度の文章で、繰り返し訂正のない発言ですっきりと答えていた。

「悪と仮面のルール」の中の2箇所、中村氏が日本語で、エッゲンベルグ氏がドイツ語で朗読した。質問についての答えで記憶に残っていること。

・・・・翻訳者の話・「邪」という言葉(名詞として)を翻訳にすることの難しさ。英語訳と、ドイツ語訳の違いと選択の苦労

・・・・中村氏は自分の少年期の暗い経験(それでもこの「悪と仮面のルール」に語られているほどひどくはなかったと言った)が仕事の大きな動機になっている。

・・・・小さいときから文学小説を、特に洋書、カフカ、ドフトエフスキーなど。モットーはサルトル氏の言葉。

・・・・福島原発のテロリストによる破壊を構想して書こうとしている時に、偶然、3・11の地震や津波が起こってしまった。

・・・・例えば「すり」のように自分でも最後がどうなるか、どう解決していくか分からないで本を書き長柄、そこで結末が生まれてくることもある。

・・・・エッゲンベルグ氏の感想・中村氏の文章はリズムがあり、長い文章も、短い歯切れの良い文章もとてもすばらしい。

・・・・小説家を夢見る若者にどのような助言をするか?本をたくさん読むこと。本を読まないで小説家になりたいという相談を受けるが、はっきり「あきらめろ!」という。

・・・・犠牲者はいつも男と限らない。女性の犠牲者と、男性の犠牲者をほぼ同じ数にしている作品もある。(書く予定?)1方的にどっちに肩を持つということはしない。

・・・・新しい作品では「女性が主役」になっている。

・・・・日本の出版社は過酷である。例えば、新潮社では、作家に別荘を与えて集中して書かせる。部屋に入ったら自動的に外から鍵がかる。作家を外に出さないためだ。(半分笑いだが事実)

サイン会には特に女性たちが行列していたので私は、サインは諦めて帰ってきた。後で分かったことだが、彼は、ドイツ、オーストリアにも周り、朗読会をするということだった。

*******************

私はドイツ語訳「スリ」をもう少しで読み終わる。

ところで、私も、「Ausgewandert eingetanzt」(移民となり、そして踊った)というドイツ語の翻訳本を出版し、一月にやっぱり読書会出版記念をした。スイス在住の日本人がドイツ語本を出版することは初めてということとも聴いた。本当かどうかは分からない。私の勤務していたチューリッヒ芸術大学の研究機関が発行者で、翻訳、出版、すべて受け持ってくれた。出版社はいくつかの希望社から選んだ。スイスの文化芸術を扱う、かなり大きな出版社だ。

読書会では、演劇学部の昔の同僚教官たち3人が私の本を読んでくれ感激した。

ドイツ語が読め、興味のある方は

・・・・・・・・・・・・・・こちら・・・・・・・・・


  

by swissnews | 2018-03-10 00:33 | 映画・建築・芸術・エンタメ | Comments(0)

スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします


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