カテゴリ:原発・福島・東電( 48 )

ドイツ紙・「人災」と対外表明するなら、国策も問え!・再記載

福島の原発に関する裁判がいくつか進行中のようだが、2012にスイスやドイツの新聞に出ていた長い記事を蕗子さんが、非常に正確に丁寧に時間をかけて解説記事にしてくれたのを感謝して、再記載する。

私が長期に休暇に行き、ブログが書けない時、時々彼女に留守をお願いした。当時チューリッヒ工科大学ETHに在学していた彼女は数回このような貴重な記事を書いてくれた。ぜひ読んで!日本の社会構造・メンタリティーは今も同じだからだ。

******************


福島の原発事故をめぐって検証をつづけていた国会の「事故調査委員会」が、昨日5日、最終報告書をまとめて提出した。このニュースは、スイスでもドイツでも、リアルタイムでとりあげられ、そして数時間後にはもう新聞記事にのぼった。とくにドイツ紙は、焦点の当て方が深く、そして厳しかった。

今日は、スイスとドイツの代表的な新聞(スイスからはNeue Zürcher Zeutung、ドイツからはFrankfurter Allgemeine Zeitung)が、この日本の事故調査委員会の「報告書」をどう見たか、それぞれ紹介したい。まずはスイス紙、ノイエ・ツルヒャー新聞から見てみよう。


フクシマ - あれは「人災」だった
(Neue Zürcher Zeitung 2012/07/05)

本日の木曜日、東京では、フクシマの原発事故について調査していた国会の事故調査委員会が、報告書を提出した。(中略)そして結論はこうである、「福島原発の事故は、明らかに人間のせいで起った災害であり、自然災害(津波)のせいにすることはできない」。

そもそも日本には、「本当の権力者にたいしては、責任を問わない」という悪しき伝統と傾向がある。この伝統と傾向にたいする不信感を払拭し、責任者を対外的に明確にする、というのがこの委員会の目的らしい。そういうわけでこの報告書は、日本政府とTEPCO(東電)にたいし、彼らの重大な業務過失を告発した。

委員長は次のように言っている「そもそも(この原発では)業務過失が積み重ねられてきており、そこにさらに、その過失が自覚的に、あえて無視されてきたことで、福島原発の6基は、地震や津波に備えるための対策がとられないまま去年の春まで来てしまった。その結果として、発電所の冷却システムが機能停止し、3基がメルトダウンした。」

10人の委員からなるこの調査委員会は、3.11後に起った原子力事故への対応が適切であったかを調査する目的で、昨年12月、国会の肝いりで設置された。この委員会は、誰を招致して聞き取りするかも、どんな調査書を要請するかも、すべてがまかされた、最高度の権限をもった委員会だった(これはアメリカの「公聴会」スタイルで、この委員会のインタビューで嘘を言えば偽証罪に問われる。政府はこれほどの権限をもつ委員会を組織するため、わざわざ法を替え、これをつくった)。そこでは1167人に対して聞き取りが行われた。もちろんその中には、当時のさまざまな決断に関わった政府関係者や当時の東電社長、Shimizu Masataka以下、東電幹部が含まれる。

ただし、せっかくのこの委員会は(こうした権限をもつ委員会は、大戦後の日本では、まさに初めての試みだったが)調査のために非常に短い時間しか費やさなかったことも事実だ。(記事の翻訳はここまで)



スイスの新聞は、「本当の権力者は、いつも責任をまぬかれる仕組み」の日本の伝統を、批判している。そして、この調査員会は、こうした海外からの批判等にこたえるものとして、対外的に設置されたのだろうと推測している。また、この調査のための時間があまりにも短かったことについても指摘している。

一方、ドイツの新聞は、もっと、ずっと手厳しい。おなじ調査報告書の内容について書かれたドイツのフランクフルター・アルゲマイネ新聞の記事を見てみよう。


フクシマの不幸は「人の手」で作られた
Frankfurter Allgemeine Zeitung 2012/07/05
(注意: 以下の翻訳は、昨日、最初にこの記事が配信された時のテキストを使っています。現在は、そこから少し書き直され、書き加えられています)

日本政府の報告書は、フクシマ事故について、日本の政治と原子力産業との関係の近さがそもそもの原因であることを明らかにした。2011年3月の不幸は、「人の手によって作られた」。なぜならそれは、事前に予測可能であったし、避ける事もできたはずだからだ——国会の肝いりの調査委員会は、今日提出した最終報告書のなかでこう結論づけた。そして日本は、「原子力産業と政府が、原発をまったく監視できていなかった」との最終報告にもかかわらず、まさにこの日、二ヶ月ぶりに再び原子力エネルギーを使い始めた。

たくさんの国民の反対のなか、総理大臣は、大飯原発の3号機と4号機を稼動させた。この大飯の2機は、日本各地にちらばる他の50機と同様、フクシマ事故のあと点検作業のため稼働休止していた。しかし日本政府と企業は、この夏、電力が安定しないことを懸念し、原子力にふたたび頼ることにした。「日本は、原子力なしには、普通の生活水準を保てないのです」と総理大臣は釈明している。

関西電力によれば、近々、大飯原発の3号機はふたたび電力供給が可能になる。この3号機は(報告書の提出をまたずに)先週末に起動した。大飯とその周辺は、フクシマ事故以前は、原発産業にずぶずぶに頼っていた地域だった。その住民にたいし、政府とKEPCO(関西電力)は、「たいへん厳しいストレステストに合格した(から大丈夫だ)」と説明する。こうして政府は、ほかの原発も順次、再稼動したいと考えている。

再稼動反対者たちは野田にたいし、「経済を国民の安全に優先させるのか?」と叫んでいる。調査報告書の結果などどうでもいいのか(事故調査委員会の報告書の結果がでないうちに決定し、また今、結果が厳しいものであったにもかかわらず続行しようとしている)、というわけだ。実際、本日提出された事故調査委員会の報告書にも、「原子力事故にさいしての政府と東電責任者の対応は、国民をだますようなものだった。この事故は、的確なそなえをしているべき政府と東電とが、実際には、秘密裏にこそこそ申し合わせばかりしていた結果だ」という批判がある。

去年12月に国会の肝いりで設置されたこの調査委員会は、約900時間ほどで1167人もの関係者を審問した。さらに調査委員会は、福島第一、福島第二、そして、さらに別の2つの原発の調査もしたという。

その周到な報告書の中で、調査委員会は、国会にたいしては、これから人選される原子力規制委員会・原子力規制庁とこれまでの防災規定を、しっかり監視するよう求めている。そして政府にたいしては、原子力事業者とどのような関係にあるかを法律の中でしっかり明示し情報公開につとめ、原理力事業者と相互に監視し合うようなシステムを作り、そして日本の原子力基本法を「安全・健康・福祉の世界基準」に沿うよう改革することを求めている。(***しかしこの原子力基本法には、「我が国の安全保障のため」「原子力を推進する」という国策の前提が謳われている。そして実際、計10人いた委員のうち専門家としては唯一の女性委員だった崎山比早子氏が、調査委員会では(原子力推進という)前提そのものについては論じず、ほぼ手つかずであったことが残念だ、と述べている・・・。)

振り返ってみれば、「事故をおこした原子力事業者(東電)と日本政府とのやりとりのデタラメさ」や「日本国民1人1人の無知識」等であれば、過去に行われた調査でも、とっくに指摘されていたのだ。(中略)

だから今回の調査報告書は、過去の調査の指摘が正しかったことを、指摘から学ばないことで起きてしまった事故をとおして、そのまま「やっぱり正しかった」と証明したというわけだ。(翻訳はここまで)



ごらんのとおり、非常に厳しい見解だ。

こういう記事の背景を説明すると、ドイツには、戦後、ドイツ国民みずからドイツが引き起こした戦争責任の所在を問い、自ら裁いたという歴史がある。この経験は、ドイツ国民ひとりひとりの心の内側に深く食い込み、決して消えない「何か」を刻んだ。ドイツ人のドイツコンプレックスは、だから非常に大きく、そして根深い。その根深さは、つい6年前ドイツで開催されたサッカーのユーロ2006までは、ドイツ人なら老いも若きも、人前でドイツ国旗を振ることに罪悪感を感じ、ためらっていた程だ。開催国なのに盛り上がりに欠けるという批判をうけ、ようやく、ドイツ国旗を振るようになったほどなのだ。

そんなドイツと、アメリカ主導で戦犯を裁き、アメリカ主導で新しい憲法をつくらなければならなかった日本とは、「責任追及」の意味も歴史も経験も違う。ドイツは、このたびの日本の国会事故調査委員会について、戦犯会議に匹敵するような最高度の執行権限をもったこの審問委員会を日本人自らがつくり、これによって日本人自らが「責任追及」をしようとしていたことに注目し、静観していた。

結果ドイツメディアも、またスイスメディアも、この報告書が(大飯原発の再稼動決断にたいして何の意味ももたなかったことから)何よりも「対外的」に見せる目的をもった委員会であったという見方をした。つまり、対外的に責任者を表明するけれども、原発推進の「国策」という内々の事情には一切触れていない報告書、というわけだ。そして、日本人自らが「責任追及」することで国民1人1人の「心の内側」に食い込むはずの「深い何か」についても、スイスやドイツのメディアは報じることは一切なかった。

大飯再稼動という国内の重大決定に対して何の意味ももたず、原子力推進という国策そのものについても問わず、そして国民1人1人が自らの過去を省みることも促さないなら、この報告書の「独自の意義」は、いったい何だろうか?

そうやってまた、歴史は繰り返されるのか?——ドイツ紙はそう問いたげなのだ・・・

チューリッヒ在住、蕗子

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by swissnews | 2018-11-03 05:50 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

北海道の将来の電気!

一番適当な記事を見つけた。ぜひ読んで!


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kaz hagiwara(萩原 一彦)‏
@reservologic

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by swissnews | 2018-09-12 15:13 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

反原発促進スイス「アジサイの会」イベント・今年も盛会に!

昨日は、3月11日。特別な日だ。反原発組織や運動はヨーロッパ各都市であるようだ。海外のTwitterを読めば分かるようにいろいろな企画が催されている。

スイスドイツ語圏でも、コンサート、バザーなど、いろいろなイベントがある。その中でも、「アジサイの会」が主催する日本の反原発運動の経過や、放射線汚染についての学問的な資料を基にしたドキュメント映画は、海外に住んでいるものにとっては大事な情報元になっている。いろいろな映画監督のものを見た。

私はほぼ毎年観にいくが、今年は、昨年からの連作が、2つ観られた。

それは、弁護士・河合弘之と環境学者・海渡雄一の製作した映画で、今回で3つ目になる。この映画の音楽作曲は新垣隆や坂本隆一が担当していた。

2014「私たちは原発で幸せですか」、
2015、「日本と原発・4年後」
2017、「日本と再生・光と風邪のギガワット作戦」

この映画は「日本再生」で日本で買えるみたいです。

私の印象・・・・河合氏は身体的にもタフな方のようで、ドイツ、デンマーク、南アフリカ・ディバイ、インド、中国、カリフォルニア、ハワイ、あちこち回り歩き、直接最新の再生エネルギーの企画担当者と話してきた。(皆さんはご自分でこの巨大な風や、太陽エネルギー再生規模の風景を観るチャンスがあれば!!!)河合さんの感激がどんなのか分かるでしょう。ぜひ、このヴィデオかって観てください。

・・・彼の説明は本当に良く分かるものだ。

・・・日本でも、あちこちの共同村、地域、個人(どの程度盛んなのか分からないが、映画で取り上げられた例から判断すると)が、自給エネルギーに成功している。特に福島県内でいくつかあった。理解ある貸し出し、投資をしてくれた信用金庫や銀行があることがすばらしいことだ。(本当は当たり前のことだが)

これは希望だ。今日、ビル・ゲイツの世界的に希望のあることは何でしょうと言う問いに、再生エネルギーコストが急落していることだと答えたインタビューを読んだ。本当に希望がある。

・・・原発はもう、儲からない産業・東芝の結果が残酷に示している。

アジサイの会のこのイベントは、毎年、チューリッヒと、ブルグという街(古い原子炉があり地元の人だけでなく、スイスの反原発運動のシンボルになっている)、スイス人がたくさん熱心に観にきてくれる。このホームページは

http://ajisaich.jimdo.com/

今までのスイス「アジサイの会」イベントについての記事をひとつ添付しておく。

・・・・・・・・・・・・こちら・・・・・・








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by swissnews | 2018-03-12 19:06 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

トランプがスイスダボス会議にやってくる

アメリカ大統領が、クリントン・18年ぶりにダボス会議に出席する。

今日の新聞には2ベージ全面この話題でいっぱいだ。専門家の、専門的な見解が書かれている。

特に警護のことは、大丈夫・昨年も中国の習主席を護衛した。

「ブリックBlick」という無料読み捨て夕刊には、庶民向けの面白い写真や話題が載っていた。

トランプは90年代、前夫人イバンナとダボスにスキーに来たことがあり二人のスキー姿写真が載っていた。スキーの先生の話も。

ダボスの市民。「ワーすごい。トランプがやってくる」という人たち。

アメリカ好きのマックドナルド経営者は、スイスバーガーをぜひトランプにと張り切っている。

スイスアーミーナイフを作っている兄弟は、特性のものを奥さんいプレゼントしたいという。

アルペンホルン(楽器)を造っているおじさん、ぜひトランプ氏に吹いてほしい。

反対にダボス会議反対者たち(世界の一部の金持ち、エリートの集まりに、反対する団体)は、作戦を考えている。この団体はスイス国ないだけでない。隣国からも集まってくる。

トランプを、スイス国内に入れない。多分飛行場で何とかトランプを阻止すると表明。毎年、ネコとねずみ追いかけごっこのような感じで、破損、警護費が莫大に増える。国境、ベルン、チューリッヒなど総合連絡力が必要になる。

その他、市民の声。トランプに言いたいこと。

・・・20歳・自転車売り従業員・男子・他の国をリスペクとするように。

・・・76歳・旧警察官・男子・トランプの権力は、突飛的で不安定。スイスのハーモニーを学んでほしい。

・・・18歳・職業訓練者・女子・もし彼に出会ったらただ笑ってやるわ!彼の言うことは人を侮辱することばかり。

・・・38歳・顧問助言者・男子・彼と会話することは難しい。彼は二つの文章をくっつけて少し長い文章を構成するのでさえできない人だから。

・・・67歳・自然科学者・女子・彼は政治家としての能力無し・今までしてきた職業に変えるべき。

・・・18歳・生徒・男子・どうしてメキシコとの国境に壁を作るのか聞きたい。





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by swissnews | 2018-01-11 00:57 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

技能五輪国際大会・スイス20種目メダルで2位・中国強い

アブダビで行われていた51種目もの職業技能オリンピックが2日前終わった。

これは日常どこの国にでもある職業の技能の高さを競う国際競技のようなものか。

例えば、造園、レンガ積み、美容師、配管工、電子組み立て、洋裁、デザイン、家具つくり、などきめられた時間に与えられた課題をこなしていく。

この五輪大会では、当初アジアの国が強く、韓国、日本などいつも上位にいた。しかし、中国が厳しい競争率を突進した技能者が国際コンクールに参加してくるので強くなった。

スイスは職業取得若者を育てるために良い組織を作り上げ、毎年順位をあげてきた。そして今年は11の金メダル、その他形20個のメダルを獲得した。

一位は中国、2位、スイス、三位は韓国、その他台湾の強さも書いてあった。

残念ながら日本のことはまったく触れていなかった。

日本のメディアでも今までのところ観ていない。

今日は衆議院選挙。もう投票に行きましたか。





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by swissnews | 2017-10-22 14:45 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

管官房長官の作業員被爆についての発言は、こちらではすぐ役職を失うだろう。

大洗研究所開発センターの燃料研究棟で6日放射性物質が付着した男性作業員一人の肺の中からプラトニューム2万2千ベクレルのプロトニュームが検出されたことを読んだ。共同ニュース。朝日ディギタルに詳しい記事が乗っている。・・・・・・・・こちら・・・・・・・。この事故について、国の国民に対する催告代表表明者である管官房長官がすぐ「健康には問題ない」と発言している。大体何も検査していないのにおおむ返しに「問題ない」と言い切れるのは、自分が「神様」だといっているようなもの。こちらでこのような発言をしたなら、専門家がすぐ質問しただろう。官房長官は全部このような質問に納得できる回答をしなければしなければならない。後で「うそであった」とわかると、速やかに地位を降りるしかない。国民に発表する責任や言葉の重みを政治家も日本国民も重要視していない。悪ければ「撤回します」で終わることだから。緊急時にはどうなるのだろうか。もしスイスでこんな事故があったら、政府関係者は何はともあれ作業員に謝罪と見舞いの言葉が一番さきに来るだろう。自分は医者ではないので、専門家の意見を聞いてどの程度健康に影響があるか改めて公表すると発言するだろう。日本では国民の命、健康はどうでも良い。被爆したのが分かっても、「ただちに健康に影響はない!」という。どんな権限でこんなことがいえるのか。なぜ、彼をすぐ非難しないのか?疑問????
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by swissnews | 2017-06-07 16:10 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

2050までに脱原発達成を決めたスイスの国民投票

先週の国民投票で、スイスは、2050までに全原発を廃止することを決めた。

このインシアチーヴで、現在ある5基の原発を段階的に廃炉にしていく事になった。同時に、再生可能エネルギーを推し進めていくことが決まった。ドイツではすでに85%の再生可能エネルギーが達成されているという記事を読んだ。・・・・この数字は、一部の一時的な達成度であるという記事も読んだがよく理解できなかった・・・・・・

しかし、着実に新しいエネルギー活用が進んでいる。

この国民投票についてスイスインフォ、日本語版が、詳しく分かりやすく書いている。

・・・・・・・・・こちら・・・・・・・swissinfo.ch 日本語





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by swissnews | 2017-05-26 19:52 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

スイスの脱原発、来年は否決・国民投票

今日は、「脱原発」の具体案が国民投票で否決される見通しになった。まだ全部開票されてない。明日にでも、スイスインフォ swissinfo.ch の記事を読むことを薦める。日本語で解説してある。

スイスは福島原発事故後、脱原発を決めた。いつ停止させるか具体化してなかった。「脱原発加速して停止」と言う提案について投票があった。

スイスには現在5基の原発がある。緑の党からのイニチアチブは、3基(45年使用)を、来年中に、残り2基を29年までに使用禁止することだった。

今のところ、反対(つまり来年は難しい)は54,2%、賛成派45.8%らしい。スイス地図で見ると、バーゼルやフランス語地区は賛成が多かった。つまり国境近くに住む(フランスやドイツ)住民は原発の恐ろしさが身じかにある。それと、フランス語地区は進歩的改革的な考えが強い。

(初めての具体的な脱原発投票で、45%の賛成を得たのはすばらしいことだ。緑の党は大きな仕事をした。長い行列を作って投票している国民の姿が映った。この次は成功するだろうか。)

国民は、難民問題、テロ、スイスフラン高、いろいろ生活が厳しくなったことが原因でまだ原発が必要だと判断したようだ)


国民投票の前には、テレビで賛成派と反対派が詳しく説明してくれる。今、スイステレビではどこでも結果について議論している。今回の否決は経済的な問題で、国民はかなり詳しく電力の支払いに影響があること詳しく知ってるようだ。

欧州の電力は、例えば、フランス、ドイツ、スイス、オーストリア、イタリアなど同じシステムなので、日常貸し借り、売り買いが行われている。どこの国から、どこの国へというのは、流動的であることが分かった。

例えば、ドイツで、大きなサッカーとか夜のイベントがあり、電力が足りなくなる。すると、

「SOS、オーストリア!あとOO分で電力足りなくなる。補強はできるか?」
「OK,ドイツ、10分後にはこれだけ送れる。」と言う
事になるのである。
その日常助け合い(無論売り買いだが)の様子がドキュメントであった。夜の電力不足をこうしてお互いに助け合っているのだ。

いつだったか、南米でサーカーの世界試合があった。偶然にドイツテレビで実況を見ていた。突然、暗くなった。

テレビ故障かと思ってスイススポーツに切り替えた。スイスでは同じ試合がスイス人解説実況で中継されていた。少し考えて、ドイツテレビにもういちど切り替えてみた。そうすると、スイスの実況解説がそのまま映っていった。何分かたったらドイツ人の解説、つまり前のようにドイツ実況が続けられた。

後でニュースで「スイスありがとう!」というドイツのメッセージがある珍しい事情になったと分かった。電力の問題、通信の問題など、秒刻みで、助け合っている事になる。

フランスだってドイツから、または、ドイツもフランスから、ローカルで、取引できる。つまりシステムが同じだから簡単なのだ。

日本は、他国とは勿論、自国内でも北と南とか電力システムが違いと聞いた。良く分からないが、なぜそれが良いのか。

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by swissnews | 2016-11-28 03:31 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

川内原発なぜ停めない・伊方原発だって危ない

こちらのメディアは、日本に地震があると地震の被害ももちろんだがすぐ原発はどうなのかという問いをする。

それは仕方のないことだ。原発の事故の影響は大きい。

チェルノービルの事故の後、全欧州の風向きが詳しく報道され、初期の被害はスカンジナビア国が大きかったし、突然風向きが変わって南に来たき、スイスのどの地方が、危険かすぐ報道された。

私は忙しくラジオやテレビは夜しか見れなかったが、ベランダに植えたばかりのサラダや薬草を少し取ろうとしていた。小雨も降っていた。隣の奥さんが、ベランダにいる私を見て「待て待て!そのままで部屋に入るように!今すぐいくから}とかいって叫んでいた。数分後、彼女は大きなダンボールをもってやってきた。

「昨日から、放射線汚染のある雨がチューリッヒに降った。残念ながらこのサラダは捨てたほうがいい。といって持ってきた手袋をはめて、わずかだったがベランダの野菜は土ごと、すぐに彼女のダンボールに移された。彼女がまとめて処理してくれるということだった。
その時の気象庁の予想が、正確に当たっていつことが最近わかり、一番多く雨が降った地方は今でも汚染があるとインタビューがあった。住人は警告されていた。

あれからもう30年もたってしまった。

さて、熊本の地震地から80Km しかはなれていない川内原発はずっと稼働中で、なぜこんなにリスクをとらなければならないのだろうか。電力はここ近いうちは足りているではないか。

1000回ぐらいの小さな地震があったのだし、なぜ国民はもっと行動に移らないのか。

数日前から。日本のZwitter で「川内原発は、停めたくても、制御棒が、ずれかみ合わなくなりそれができない。つまり故障があるからだ」という短い情報なのか、推測なのかわからないことを読んだ。

大体、原子発電所のことには、あまりにも少ない報道で、かえって憶測を呼ぶ。


それに、伊方原発だって、もう近くまで地震が来ている。

どれほどの被害になるか。

熊本地震だけで、鉄道が再運転されたのが2週間もたってからだ。原発事故の場合は人はどのように避難するのか。皆さん、バスが迎えに来てくれると思っているのか知らん。

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by swissnews | 2016-04-28 16:12 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

元総理大臣菅直人の福島原発事故対策に関する本がドイツ語に訳される

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福島原発から500メートル離れた先祖の墓地を訪れる家族。
もう数日前になってしまったが、私の新聞の「知識」欄を一面埋める日本の記事が載っていた。

タイトルは、「元総理大臣が、日本のもっと規模の大きい大惨事を防いだ」

サブタイトルは「菅直人氏が福島原発のカタストロフィを振り返る」「当時彼は原子力発電ロビーから中傷されていた事が公の調査から明らかになった事」


菅直人元総理が福島の原発直後に対応した所見を一冊の本として出版したようだ。

それを、Frank Poevekamp 、フランク・ローべカンプが翻訳し、最近、東京の東アジア研究所で69才の菅氏と一緒にドイツ語訳出版を祝ったということだ。

事故後、担当最高責任者だった当時民主党の総理大臣菅直人に対する、野党だった保守党やメディアの批判は大きかった。

確かに、いろいろな点で失敗はあっただろう。

しかし結論的に言えば、彼が大きな混乱や被害を最小にくい止めた事になる。どのようにしてそれを成し遂げたかと云うことが詳しく書かれていた。(長い記事だし、日本国内では何度も議論されてきた事だろうから
タイトルだけ書くと。

・退避圏を250kmにした場合の悲劇。東京も含まれ5000万人が国内難民になり、これを解決する膨大な政策と時間が必要だった。これはヨーロッパが行った当時の何倍もの難行になっただろう。

・日本のメディアが嘘を報道し拡散した。事故発生後の菅氏の現場訪問は、妨害になったとかだ。

・塩分を含んだ海水を使用する事を躊躇するロビーを説得した。それが功を奏した。しかし後に安倍信三元総理が反対の事実を主張していたことで、その裁判の結果が今年の末頃結果が分かる。

・福島原発のカタストロフィでは、その以前の現状も多大の推定や管理の欠点があり、いろいろなことが不手際が重なった。

・事故後、東京の原発ロビーでは4日後、なすべきもなく福島原発を放棄する方向にあった。そうなっていたら被害がもっともっと大きくなっていただろう。

・継続して海水放水など諦めず努力した。

・このような前代未聞の出来事に用意されていなかった、防火設備など。

・原発ロビーのボスは、核原子炉にまったく知識が無くいろいろな専門的な質問にまったく答えられなかった。

・菅氏は、まったく幸運だった2号機が無爆発に終わったこと、4号機の水壁のことなど、不幸中の幸いだったと語る。

・菅氏の退任とその後の「反原発」活動を説明してある。

最後にこの記事を書いた記者の感想・・・この本は菅氏が少し感情的だったり、一部分は構成的に難点があるようだ。しかし、この本にははっきり明晰な論理的な原発反対論を述べられており、汚染処理問題。経済効果にも触れている。

この本は,ミュンヘンのLudicium/Verlag München から出版されたもの。

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by swissnews | 2015-09-27 14:52 | 原発・福島・東電 | Comments(0)

スイスのメディアで見聞きした "JAPAN" をお伝えします


by スイスで聞く「日本」

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